- Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
- / ISBN・EAN: 9784404038661
感想・レビュー・書評
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袋物屋である三島屋の夫妻の元に、ある事情があってやってきた姪っ子おちか。おちか自身を含め、暗い過去を持つ人たちが、三島屋の黒白の間で不思議な話を語り出す…。
続編のあんじゅうを読んでから、読み返してみました。
建て前の中に時折顔を出す本音。その醜さや狡さが人の狂気を呼び起こす。ホラー的な要素も含め、たびたびぞっとしました。
どの話も面白かったですが、2話目のおたかの話の流れが一番驚いたので印象的です。5話目はもはやファンタジー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久々に宮部さんの作品を読みました。
やっぱりはずれがなく、安心して読めます。
人に優しい
でも…おもしろかったけど、それだけ
衝撃的に印象に残ることもなく。
まあ娯楽としてはぴったり -
全体の9割ぐらいは重いテーマもあり、面白く読めた。が、最後の1割はファンタジーになり、軽すぎた。
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不幸な出来事で心を閉ざしたおちか。百物語の聞き手に据えたのは、道元禅師が子供を生き返らせてと頼まれた時の話と同じなのかな。
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宮部さん江戸もの短編。安定の面白さ。ちょっとぞわっとして、珍しくスッキリハッピーエンドではなかった。
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悲しくもせつない。そして語られる物語はどれも怖い。夜中に読んで枕元にお彩が立っているのでは思うほど。
でものめりこむように読んでしまった。 -
続編「あやし」から読んでしまったんで、こちらの面白みが半減するかな?と思いましたが、順序逆でも充分面白いです。
こちらは続編よりもホラー味が強いというか、人間の情の怖さ、恨み・・・みたいなものが強く出ています。
(好みがありますが、私は続編のが好きです)
あと、ハッピーエンドにつながるラストが弱い気がしました。
ラストに力強さや味わいが感じられなかったので☆4つ。(本当なら☆5つくらいの作品です) -
ある事件をきっかけに、心を閉ざしたおちか。預けられた先のおじ夫婦の家で、来客の相手をすることになった。
叔父の発案で、さまざまな不思議話を集めることになったおちか。
人々の不思議話を聞くうちに、閉ざしていたおちかの心もほぐれてくる。
誰かに話すこと、誰かに聞いてもらうこと。周りからの励ましや心遣いも大切だけど、苦しさ辛さを乗り越えるには、やはり話をすること、聞くことが大切なのでしょう。
ちょっとした、いえ、むしろ立派なカウンセリングみたいです。
人を癒しながら、自分も癒されていく・・・。
怪奇譚ながらも人の心の大切なありようを感じさせられます。 -
悲しくて重い話が続くけれど、続きが気になったー。自作も読みます
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宮部先生の時代物は、とっても好きです。
読み終わったのは、かなり前です。