足みじかおじさんの旅: やなせたかしのおとなのメルヘン

  • 新日本出版社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784406052399

作品紹介・あらすじ

足みじかおじさんは無名である。カッコよくない。でもぼくらが悩む時、ひそやかに悩みを解決してくれるひとが、そんなひとがいれば助かる。ここに集めた、足みじかおじさんのみじかいお話がいくらかあなたの心をなぐさめることができたなら、それが作者のよろこびです(まえがきから)。

感想・レビュー・書評

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  • なんとも思わせぶりに感じた
    読むタイミングが悪かったかも

  • 優しい優しいショートメルヘン。大人向け。
    途中からグッと感情が入っていく。

    私のそばにも足みじかおじさん、いるかなー。

  • 足みじかおじさんは現実と非現実の狭間を行き来する不思議なおじさん。悩みや困った事が起きて苦しんでいる人のところに現れて、ほんのちょっと困った人のためになる事をしてくれる。
    ある時は雨に濡れないための数分の傘代わりに雨の降らない道を作ったり、危うく事故に遭いそうになった人を助けたりとアンパンマンの前身となる主人公かもしれない。

    童話と言えば子どものものだが、この話は大人にも向けて書かれた大人の童話でもある。

    ただ、童話としてはすこし大人の無理があるかなと言うのが私の感想。

    やなせたかしさんの大人の中の子どもの世界が書き出されたメルヘンでしょうか。

  •  足ながおじさんでなく、足みじかおじさん。
     足が短くて、帽子を深くかぶって顔は見えなくて、困っている人がいると、どこからともなく現れる。

     短編集はどれも繋がりのない話ですが、雰囲気の煮ているものを纏めている感じ。
     最初のほうは、助けられる側が純粋無垢な少女て感じだったけれど、中盤はちょっとやさぐれてたり、子ども向けじゃないな、て雰囲気だったりするし、最後のほうは、助けられる側も人間でなかったりします。

     あとがきからすると、全部で300話くらいあるうちの1/3くらい収録しているらしいので、残りも読みたい。

  • アンパンマンの著者、やなせたかし氏が書いた大人のためのメルヘン短編集。挿絵付き。様々な悩みを抱えた主人公たちに魔法をかけて解決に導く。確かに、大人向きかな。キスマークとか出てくるし。さくっと読める、嫌みのない一冊。

  • ゴーストタウンのゴーストダンス
    今、みているのは幻影かもしれない。
    でも、人生そのものも一種の幻影のようなものだ。それならば、幻影の中でひととき、夢を見るのも悪くはないさ。

  •  優しい気持ちになれる短い話がたくさん入ってます。休み時間や電車の中で読むのにぴったりですヨ。
    (一般担当/おー)平成28年10月の特集「朝読に読みたい!」

  • なじ■
    自分は人気者じゃない、凄いことはできないといつも控えめで、
    助けての声あるところにはすぐに駆けつけ、
    人を喜ばせる為なら自分の身を削るようなことだってする足みじかおじさんは
    やなせさんそのもののように思えて涙が出ました。
    本当にこんな風に、ささやかな力ながら助けてくれる人が
    いてくれたら良いのになあと思えるお話集でした。

  • 黒いボウラーハットに黒いアタッシュケース。顔は常に影になっていて表情はわからない。
    やなせたかし氏が連載していた足みじかおじさんシリーズから抜粋してまとめたらしい。
    足みじかおじさんが困っている人のところにあらわれてちょっとした魔法で悩みを消してくれる。大人のメルヘンと銘打っているだけあって、悩みがみんなやたらリアルで重め。足みじかおじさんもなんでもできるスーパーヒーローじゃなくて、人助けをしても「これはただの自己満足かも」「私にはこんなことしかできない」と思い悩む。
    少し哀しく、少し幸せな掌編。刺さる人にはすごく刺さると思う。

  • やなせさんは人を助けてあげるって事を信条にしてたのかな…

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著者プロフィール

1919年生まれ、高知県出身。百貨店宣伝部にグラフィックデザイナーとして勤務の後、漫画家・絵本作家として活動を始める。絵本の作品に『やさしいライオン』『チリンのすず』『あんぱんまん』(フレーベル館)など多数。2013年永眠。

「2022年 『アンパンマンかみしばい③』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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