わたしのとくべつな場所

  • 新日本出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784406052870

作品紹介・あらすじ

肌の色がちがうというだけで、差別を受けた1950年代のアメリカ南部。パトリシアは「とくべつな場所」をめざして、一人で家を出ます。

感想・レビュー・書評

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  • 1950年代のアメリカ南部の話。
    作者が体験したことだそうだ。
    人種偏見や差別を受けながら、一人「あの場所」を目指す女の子の話。
    「あの場所」とは……
    そこに書かれていた言葉に希望が持て、道が開けたのではないかなと思った。

    本は、「レストランや遊園地よりももっと刺激的で面白く、たくさんのことを教えてくれる」、「自由への入り口」と信じる考え方に心を打たれた。

  • アフリカ系アメリカ人への差別が公然だった1950年代、テネシ-州ナッシュビルで育った著者パトリシアの子供時代の拭い去ることの出来ない出来事をとおして、自由と尊厳の尊さを高らかに語った、あらゆる世代に向けた感動の絵本。どんなに苦労をしてでも訪れる価値のある“私の特別な場所”、その建物の正面の大理石に刻まれた言葉は〝希望〟のつまった〝自由への入り口〟として、みんなを迎え入れてくれます・・・「公共図書館:だれでも自由に入ることができます。PUBLIC LIBRARY:ALL ARE WELCOME.」・・・

  • 最後の行に鳥肌

    悲しみを持つ人は喜びが倍になる

  • 差別にあっても愛と自尊心をもって「あの場所」を目指す女の子。
    世界にはいろんな理不尽なことがあるということを、
    この絵本を通じて学ぶことができます。

  • 最初から最後まで気を持たせすぎて古くさい構成だなあとおもっていたけれどもラストはしっかりじーんとしてしまった。ちょうかっこいいなとさえ思いました。いい画だった。

    でもなんていうか…もうちょっと違う見せ方があったらもっと一緒になって憤れたり悔しくなれた気がする。あと最後のあとがきを読んで「はーなるほどそういうことか」と思ったりして、それでいいのか絵本!という気持ち。

    でもラストは本当にじわーんとしました。素敵。

  • 肌の色がちがうというだけで、差別を受けた1950年代のアメリカ南部。パトリシアは「とくべつな場所」をめざして、一人で家を出ます。

  • パトリシア マキサック(著),ジェリー・ピンクニー(イラスト)

  • 読書は自由への入口。
    他の国でも、読書に救われている人がタクサいるんだと思い嬉しかったです。
    差別についてはちょっとびっくりしました。

  • アメリカの黒人差別の絵本

  •  著者のパトリシアが自分の体験を元に書いたという絵本。パトリシアはアフリカ系アメリカ人。
     現代の日本の読者にとって「特別な場所」とは,絵本に描かれている白人専用のバスのシートであったり,白人専用のホールであったりするのですが,それはパトリシアにとっては日常的な場所でしかありません。差別されるのが当たり前であった1950年代のアメリカの話なのですから。
     それでは,パトリシアにとって特別な場所とはどこでしょう…。それは,公共図書館でした。その図書館の正面には「だれでも自由に入ることができます」の文字が書かれていました。

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