私の生活流儀

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408395838

感想・レビュー・書評

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  • 東京帝都大学の教授でありながら、巨万の富を築いた本多静六氏の人生哲学が詰まった本。

    帝都大学という表現で分かる通り、本多氏は1866年生まれ、1952年、82歳で死去。同書は、晩年に執筆された本の新装版なのだが、現在にも十分通用するノウハウが詰まっている。

    以下は目次。

    自序

    私の健康長寿法
    一、健康長寿はどうして求めるか
    二、一生元気に働き続けるには
    三、人間は百二十まで生きられる
    四、新生命観と人生計画の立て方

    私の暮し方・考え方
    一、ムリのない法・ムダのない法
    二、大切な住いの工夫
    三、家の内のこと・家の外のこと
    四、頭の使い方と足の使い方
    五、ぐっすり眠り忙しく働く法
    六、金の話・人の話――ある日の放談

    【附】だれにもできる平凡利殖法
    私の致富奥義/サラリーマンと経済生活/貯金は馬鹿げている?/貯金から投資へ/土地・山林の目のつけ方/元金を倍に働かす法/安全と有利を兼ねた法/自主性の保持と先見

  • 私の財産報告の姉妹書である。

    財産報告の方が金の話ならこちらはそれ以外の部分、
    健康、家庭、仕事、勉学、交友関係などを扱っている。

    財産報告の方は時代が変わっても全く色あせず、
    そして今の時代に必要な考えを示唆する本だが、
    こちらは少々時代を感じてしまう部分もある。

    だが、こちらもこれからの我々に必要な考え方
    であることには変わりない。

    流石に全部真似するのは無理だとしても、
    一部は参考になる部分もあるはず。

  • 財産告白の次はこちら。1951年刊。

  • 050901

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    ▼ 100文字感想 ▼ 
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    偉大な学者であり巨億の富を築いた哲人。自助の思想
    を根底とする考えは、現代を生きる私たちにとっても指針
    になる。健康をベースに努力と覚悟。実践内容は自分に
    もできる容易なもので、大いなる勇気を与えてもらった。


    ----------------------------------------------
    ▼ 5つの共感ポイント ▼ 
    ----------------------------------------------

    ■牛や馬は草ばかり食っていても、体内であらゆる栄養
     素が完全に生成される。人間も、その地の野菜・米麦、
     その他の穀物を混用してさえすれば、健康でいられる

    ■ひと休みに、まず一服とタバコの輪をふかすのと、その
     短い時間に要領よくひと眠りするのと、どれだけ違いが
     あるであろう。同じ休養なら、睡眠のほうがはるかにいい

    ■本の重要な所にしるしをつけ、別紙に記入してゆく。これ
     がエキス抽出法である。これを懐に入れて、歩きながら
     それを頭に入れていく。これが行読法である

    ■人間の知識やアイデアは小鳥のようなもので、目の前、
     頭の中に飛んできたとき、さっと捉えてカゴの中に入れて
     おかぬと、過ぎ去ったが最後、もはや自分のものとする
     ことは難しい

    ■なんでもよろしい。それがいいことだと思ったら、ただちに
     実践にうつしなさい

  • 本多博士は物質的ではなく精神的な満足を追求し、自身の向上と努力を怠らなかったストイックな面を持つ反面、生きていくためにはカネが必要だと考える「現実さ」もあわせ持つ。博士のリアリストぶりは、一切の「無駄」を排除する姿勢にある。「モノ」・「カネ」・「時間」、そして余計な「見栄」も氏にとっては無駄なもの。極めて「ストイックなリアリスト」である。その「リアリスト」ぶりは、最終的な人間の幸せは、精神的満足感を得ることであるという悟りに達したところで境地を迎える。

  • 健康長寿と家庭円満、お金持ちになる秘訣

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著者プロフィール

1866(慶応2)年、埼玉県菖蒲町(当時は河原井村)生まれ。苦学の末、1884(明治17)年に東京山林学校(のちの東京農科大学、現在の東京大学農学部)に入学。一度は落第するも猛勉強して首席で卒業。その後、ドイツに私費留学してミュンヘン大学で国家経済学博士号を得る。
1892年(明治25)年、東京農科大学の助教授となり、「4分の1天引き貯金」と1日1頁の原稿執筆を開始。1900年には教授に昇任し、研究生活のかたわら植林・造園・産業振興など多方面で活躍するだけでなく、独自の蓄財投資法と生活哲学を実践して莫大な財産を築く。
1927(昭和2)年の定年体感を期に、全財産を匿名で寄附。その後も「人生即努力、努力即幸福」のモットーのもと、戦中戦後を通じて働学併進の簡素生活を続け、370冊余りの著作を残した。
1952(昭和27)年1月、85歳で逝去。

「2023年 『マンガ 本多静六「私の財産告白」 伝説の億万長者に学ぶ貯金と資産の増やし方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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