- Amazon.co.jp ・本 (598ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408531915
感想・レビュー・書評
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絶対に面白いから、と言われ読んだ。面白かった。安直に面白かった。オカルト娯楽小説。けど、この本をこんなに面白いと思ってしまった自分が少し悔しかった。
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中島らも 「 ガダラの豚 」 ノンストップなオカルト小説。科学と非科学、ノンフィクションとフィクション、現実の光と闇を 行ったり来たりする展開の中で 悪霊と家族愛の戦いが描かれている
1部(聖書)、2部(空海 般若心経秘鍵)のエピグラフ〜悪霊、豚、医王の薬が物語の中で 何を意味するのかがポイントだと思う。
悪霊とは 人間の闇、悲惨さ。悪霊が乗り移った豚(器)とは 呪術、超能力、新興宗教、ヤク中、アル中。医王の薬とは 家族愛、科学、仏門 と捉えた
エピグラフ
「悪霊を豚に乗り移させて 豚と悪霊を殺した」
「医王(仏陀)の薬(教え)を訪わずんば、いずれのときか大日の光(大日如来の知恵の光)を見ん」
「人間は神の目から見たら蟻〜蟻に象のことはわからない〜知らないから地を這っていける」
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なんだか正体の知れない不気味なものって、現代の日本ではあまり見ないので、想像力が膨らみ面白く読めた。
人は無意識のうちに、あるいは怖いもの見たさで、不気味なものに引かれてしまうものなのかも。
呪術を含め、アフリカの文化をもっと知りたいと思うようになった。 -
面白いと評判だったので読んでみた。長い話だったので読むのが少しダレてしまった。特に三部は展開も含めて少し読むのが苦痛。二部までは面白かった。
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紹介記事を読んで興味を持って図書館でリクエストした、此の本と「五輪の薔薇」上下巻、計3冊を図書館に取りに行ったら、3冊ともものすごい分厚さでぎょっとした(^_^;A
呪術とか超常現象とか新興宗教とか、そのからくりやら成り立ちやらが面白かった。
けど長過ぎて、最後のクライマックスでは、ちょっと飽きてたかもしれない…。 -
キーワードは、アフリカ呪術、ケニア、エチオピア。長い長い話ですが、一気に読めました☆【第47回日本推理作家協会賞(長編部門)】
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複数の友人に勧められ、読みたいと思って早10余年。やっと図書館より。
確かに面白かったが、コワイ。最近怖がりになったのか、絶対的な超自然的悪のパワーというのが怖すぎる。
新興宗教の大事件もあったし、サブリミナルも新鮮味を失っているのでこんな感想だけど、出版当時に読んでいれば衝撃だったと思われる。
私も中高生の頃に読んでいれば面白さに感動していたかも。
初めて「世にも奇妙な物語」でサブリミナルを知った時は恐怖だった… -
前評判どおり、展開めまぐるしいこれでもかこれでもかといわんばかりのエンターテイメント作品でした。
宗教、超能力、奇術、呪術・・テーマが怪しげなだけに小説としても怪作と呼べるものですね。
(新興)宗教に絡む悲惨な話は好きではないのですが、この小説ではその心配は無用でした。全然重い話にならず、むしろコミカルに描かれています。
中盤からは舞台をアフリカに移し、不思議で不気味でコミカルな展開となっていきます。
ただ、少し軽佻という感もあるかな・・。
個人的に物語の最後の方の展開がどうしても馴染めず、評価は3にとどめました。
怪しげな雰囲気を残しつつ、第一部のような綺麗におさまる「締め」を期待していたのですが・・。
以下、ネタバレあり
最後になって異能力バトル的になってしまったのが残念。
前半での超能力と呼ばれるものを奇術トリックで解明するという展開で行ってほしかった。
一部は謎めいたところを残してもいいので、全体としてはマジックでオチをつけて欲しかったです。