ホームシックシアター

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 69
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535166

感想・レビュー・書評

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  • 短編集の1話目が、不妊に悩む女性の話で、すこし悲しい感じだった。
    だから、このままこういう雰囲気の話が続いてゆくんだろうと思ったら全然違った。
    ぞくっとするようなお話が盛りだくさん。
    人間て怖いね。。

  • どこかでぞくりとさせられる、女性心理を描いた短編集。
    お気に入りは「小指の代償」。この終わり方はいいなあ。ただ恨むわけでなく、かといって綺麗事でもなく。こういう心情が一番「リアル」なのかもしれません。だって誰かを責めたり苦しませたりして解決するものじゃなし、自分だって楽じゃないものね。ただ、それに気づくのは一番難しいことなのだと思うけれど。

  • 短編集
    蝉しぐれの夜に    不妊治療に悩んでいるのは自分一人ではなかった。 小町で聞いたような話
    ホームシックシアター 隣の部屋で殺人事件がありました。 隣人トラブルが原因でした。 しかし実は自分の大音響のホームシアターのせいで、関係のない人が殺           されてしまいました。 被害者の妹に乗り込まれてしまいました。 自己中心的な生活をしてはいけませんネ。
    オーバーフロー    地味な女が結婚詐欺未遂に遭ってしまう。 さて どう制裁を加えてやろうか・・・
    セルフィッシュ    金持ちの我儘娘がドナーカードを見られたことによって 既にいなくなってしまった妹の為に臓器を狙って殺されてしまう?
    小指の代償      スキーを楽しんでいる時 婚約者が転倒し誤って友人の小指を切断してしまう。後 婚約解消。
               友人との関係が悪化(上下関係が出来てしまう)2泊3日で小指と指輪を探す事になる 友人にどうすれば 許してもらえるのか?・・・
    おさななじみ     母の教育に対する信念の下 幼馴染(祖母との関係良好)と疎遠になっていく 母親に対して疑問を持った時
               幼馴染を見て祖母を蔑ろにしてきた自分に気付く。母に対しても 許す気持ちを持つ日は・・・   

  • 第60回日本推理作家協会賞短編部門の最終候補作だった
    表題作をはじめ、6編が収められています。

    主人公の女性が住むマンションの隣の部屋で殺人事件が起きた。
    その殺人事件は、彼女には何の関係も無いはずだったが。。。
    それは、自分だけの世界に浸り、周りに気を使わなかった彼女への
    恐ろしい仕打ちだったのかも。。。
    現代社会に起こりそうな、ちょっと怖い話。。「ホームシックシアター」

    不妊で悩む女性が、悶々とした日々を送っていた時、
    友人との間で、ある事件が起こる。
    誰もが、心の奥に誰にもいえない悩みを持っているのだと、
    みんな同じなんだと、少し救われたような気がした彼女だったが。。。

    それは、“咽元過ぎれば熱さ忘れる”のことわざのように、
    そんな単純な人間もいるのだということを、
    思い知らされることになる。
    そして、それは、より深く、人の心を傷つけるのだ。。。
    あぁ。。。と、嘆きのため息が出てしまう 「蝉しぐれの夜に」

    など、どれも絶品! 
    ドキドキしたり、ひやっとしたり、うるっとしたり。。。おすすめです!

  • 内容紹介
    私が住むマンションの部屋の隣室で、
    去年ある事件が起き、人が死んだ。
    その後、多くの住人が退去したが、
    私はまったく引っ越すつもりはなかった。
    しかし、その隣室に新たな住人が入ったらしい。
    どんな人間がきたのか、興味を抱いた私は……(「ホームシックシアター」)。

  • 日常に潜む殺意は面白かったですが、ラストがわかってしまうものもあり作者のこれからに期待します。

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