アコギなのかリッパなのか(Jノベル・コレクション)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 292
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408535203

感想・レビュー・書評

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  • 軽く読める一冊。ミステリーというよりは日常にひっかかるちょっとした謎を解く感じ。
    元大物政治家の事務員である聖のキャラクターも主である太堂も好感が持てる。

  • 畠中氏にしては珍しい現代モノ 政治界×ミステリもの 事件解決に走る政治事務所の事務員の聖君が微笑ましい

  • 今、ちょうど選挙活動中で、タイムリーな内容だった。
    頭のキレる男気のある男達はステキだなと思った。
    選挙って大変だなぁ。

  • 政治の世界の入り口のお話でした。
    対応策もなしに、人の意見に反対してはいけないって。

  • 畠中さんは好きです。ちょっと強引だったかな(・・;)でも聖いいやつだからいいや!

  • うぉお普通に面白かったです!
    選挙とか全然興味なかったので、だからこそ(?)面白く読め、だからこそ「もっと政治とかを知るべきだなぁ」と思わせる作品です。
    畠中さんの作品はファンタジー要素ありのなんちゃってミステリーというイメージが強かったんですが(しゃばけとかつくもがみとか)、今回は現代が舞台の普通にミステリー短編集です。
    人が死んだりしないので、内容的にもライトですし、文体もなんかライトノベルみたいでさらりと読めます。普段本読まない人でもあっさりすらすら楽しめると思います。
    多少「その理由でその推理は想像部分がデカすぎないか?突飛じゃないか?」とツッコミたくなりますが、普通日常にそんな大きな謎が落ちてはいないし、なにより主人公がその問題の解決策を示して周りの人間関係の問題が改善していく様がいいです。推理がもし正解じゃなくてもいいじゃんとなります。
    主人公は苦労性なのに周りから頼りにされてて、いつも話をめでたしめでたしに導いていてかっこいいです。家事も出来て有能(しかも無自覚)だなんて、ほ、惚れてまうやろーって感じです。家族思いですし。
    読後嫌な気分になる人は(多分)いない作品なので、是非他人に薦めたいです。

  • 畠中さんの描く男性はいっつもかっこいです~
    強めの聖が弟には甘いのがほっこりしました\(^o^)/
    未成年の私にも選挙が身近に感じられました。

  • 物語の語り部、『佐倉聖』は、元国会議員『大堂』の経営する会社の3関連事務所『アキラ』で働いている。オーナーであり若手政治家の勉強会の会長である大堂に、様々な困りごとが持ち込まれる。そしてその厄介事の大半が聖に押しつけられるのであった。


    畠中さんといえば『しゃばけ』、でもこちらは読んだことがありません。
    これはたまたま表紙が現代ものだなとわかったので読んでみようと手にとりました。さすが登場人物が魅力的ですね。いやみなくするりと入ってきます。普段なじみのない政治家の事務所をちらりと織り交ぜながら、人情味たっぷりに難(?)事件をうまく収めていきます。文字通り収めるのです。問題を解決するのは当たり前、相談者の気持ちをフォローしてやっと終わりというあたたかいラスとが気持ちがいいです。

  • 元大物議員の選挙事務員がちょっとした謎解きをしていくライトミステリー。タヌキ親父にいいようにこき使われているように見えるが、肝心なところはしっかりしめてくれる後見人といったところか。普通目にすることのない政治家事務所の裏舞台が楽しく読めた。

  • 素行が悪かった若者が業界の大物のところへ放り込まれ修行しつつ、沸き起こるゴタゴタを解決していく。それだとよくあるパターンにも思えますが、ちと違うのがその業界が政治家の事務所だというところ。政治家を扱ってはいますが、汚職問題やら何やらというのではなく、地元密着の政治家のごく普段の活動を舞台にしているのが面白いですな。
    初めの内はストーリーやらキャラクターにぎこちなさを感じたのですが、徐々にこなれてきて面白くなったかなと思うところでお仕舞い。ううむ、続きはあるのかなあ。ミステリとしても人情ものとしても業界ものとしても中途半端な感は否めませんが、続きが出たら読んじゃうんだろうなあと思わせる作品でした。

著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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