微笑む人

著者 :
  • 実業之日本社
3.09
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本棚登録 : 1180
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536071

感想・レビュー・書評

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  • ミステリアスな人に惹きつけられる。なるほどな。仁藤もショウコのことが理解できず、真似をすることで理解しようとしていたのかな。だから殺人の動機もあやふやだったのかも?。こう考えるのも分かった振りなんだけど。。。
    仲良くなりたいと思った人ほど、理解したい、共感したいと思い、いろいろ聞くし、自分の話もしてしまう。分かった振りになることはあまりないんじゃないかな。ショウコは強い人間。自分のことを理解してほしいと思っていなかった故に相手からの分かった振りにうんざりする。でも謎めいた人ほど、魅力的に見えるし追い求めたくなる。仁藤はショウコの魅力に取り憑かれちゃったのかな。女が女でいるにはミステリアスな部分も大切かもね。

  • 間延び感と読後感の悪さが残る。すっきりせず、「で、結論、言いたいことは?」と言いたくなってしまった。

  • ドキュメンタリー調にしたのは、貫井さんがやってみたかったからかな?こういう怪しい奴のこと、遡って調べてみたくなるよね。実際はこんな情報だけでは疑えないよな、という事案が多かったけど、それなりに楽しめました。

  • え?(読後感)

    あかん。。最後のあの終わり方はないわ〜
    結局の所、仁藤どうなん?
    カオリとショーコ、どうなん?
    で、何が言いたいのか全く分からん。
    単に読解力がないだけ?

  • 「本の置場がなくて邪魔だった」と妻子を殺した男。その男の過去を追及していくことで話が進んでいきますが彼がどんな男だったか、過去にある疑惑などもわかるにつれ、現実にこんな男がいそうなことに恐怖を覚えながらもどんな結末が待っているか夢中になり、一気に読み進めることができました。結末は、なるほどこうきたかという感じですが、私はもっとなんらかのガツンと読み手の心に訴えてくるもので終わって欲しかったです。つまり私自身がわかりやすいストーリーで安心したいということなんでしょうね。

  • 妻子を殺したエリート銀行員の殺人理由は本を置く場所が無くなってきたから。不可解な事件の真相を追い小説家が取材する。様々な関係者に会い徐々に仮設を固めていくが…。何この終わり方!?という気持ちもありつつ、「真実」とは何かという問いかけにこの長編の全てを集約しているような納得感も。

  • あんないい人が人殺しなんてするわけない。
    そんな犯人のことを調べていくルポライター。
    会社でも同級生たちからも
    目立ちはしないけど決して嫌われてなんかいない。
    だけど、たくさんの証言の中に
    ぽつりぽつりと犯人の狂気が見え隠れする。
    でもそれも、他の人の目線で見たら、そうは見えなかったり
    気付かなかったり。
    見る人によって、悪人にも善人にもなる…

  • 誰から見ても人当たりの良い人物、エリート銀行員が妻子を殺害する事件が起きた。
    本を置くスペースを確保するために邪魔になったから殺したという、あり得なさすぎる動機に
    世間は湧き、小説家の「私」は事件をノンフィクションにまとめるために調べ始めるが…。

    人は他人の事をどれくらい理解できるものだろうか。わかっているつもりになっても
    本当は何ひとつ知らないのではないか…。
    事件を起こした人物の心理状態をあれこれ想像し、だからこうなったのだと納得させる。自分は家族は身近な人間は大丈夫だと安心したいから。
    分かったつもりにでもならないと怖いんです。誰に対しても穏やかで優しく仕事が出来て 見た目も良く感情的にならない
    “微笑む人”。一見魅力的、このタイプが一番怖いのかも。

  • めっちゃドキドキワクワクして一気読みしたのに、このラストはありなの⁇

  • 二度と読みたくないタイプの小説をまた呼んでしまった…敗北感…。
    慟哭で震えたから、絶対また、と思っていたけどやっぱりやられた。読まなきゃ良かった。本格好きとしてはほんとに後悔。

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著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。「症候群」シリーズ、『プリズム』『愚行録』『微笑む人』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』『悪の芽』『邯鄲の島遥かなり(上)(中)(下)』『紙の梟 ハーシュソサエティ』『追憶のかけら 現代語版』など多数の著書がある。

「2022年 『罪と祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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