- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408536224
感想・レビュー・書評
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同期入社の専務から、支店長に任命された主人公。
ぱっとしない主人公が、支店の若手社員や一癖も二癖もある友人と組んで銀行上層部の悪事を暴いていくのですが、展開も早いし、おもしろく読めました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
銀行を舞台にしたミステリーとして、どんでん返しもあり、なかなか面白かった。
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銀行で働く定は、中年になって、まさかの「支店長昇格」?しかし、いざ、支店へいってみると、前支店長の失踪、女番長の存在、なんだか暗い、行内の雰囲気…。どこかがおかしい。調べるうちに、明らかになる、不正融資と暗闘。窓際寸前の支店長、定は、仲間たちと共に、行内改革に乗り出す。
不正融資のカラクリとか、合併関連の問題とか、ややこしくて、私にはわかりにくかった。しかし、ストーリーは、先がよめない展開で、面白い。支店長の定は、「おれたちバブル入行組」の半沢とは違い、温厚な性格だが、頭が切れる。常に、孫子の教えを、手本にしている。「半沢」シリーズとは違って、「善人」、「悪人」が、はっきりわかれていないところが、逆に、人間味があっていい。 -
週末のテレビドラマでも銀行員が頑張ってるけど、こっちは支店長が頑張っちゃう。
孫子の説いた兵法に拠り所を求め、策を練りながら走って行く姿は、中年サラリーマンから見たらヒーローだな。 -
読みやすい。ミステリーとしては?な感じだけど。ゴロンと横になってさらっと読める作品。全体的にはおもしろいと思う。
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池井戸さんと同じ、元銀行員の銀行モノ。池井戸さんが銀行員時代、中小企業への融資担当だったのに対し、江上さんは広報で総会屋担当。この辺りに一般人に対してリアリティがあるものが書けるかの違いが出てる気がする。どちらも痛快ではあるけどあり得ない話、ってのは一緒なのに。でもやっぱ池井戸さん圧勝。
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人が人を信頼するまでの内容が呆気なく、そんなんじゃ…と思えたくなるけど、話の展開はとても面白かった。
全然、女番長じゃないんだよね… -
タイトル通り銀行が舞台のミステリで、この著者の作品は初めて読みました。銀行ものと言えば池井戸潤で(あくまでも俺にとって。経歴的にはこの人の方がベテランでしょう)、彼に比べるとややリアリティに欠けるかなと言う気がするものの、じゅうぶん楽しめました。