崩れる脳を抱きしめて

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 3677
感想 : 401
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408537146

感想・レビュー・書評

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  • 驚愕。とまではいかなかったけど、それは読んでいるときのテンションの問題かも。
    普通にいい本だった。ちょいちょい海堂さんとダブったけど、より恋愛に重きを置いていて、より内容が軽い。よりハッピーエンド寄り。
    主人公がにぶい本はいらいらしてしまって少し苦手。

  • 今世紀になったばかりのころだったか ... 『ハゲタカ』の真山仁氏が、別の筆名で出した生保破綻を描いた小説 ....
    細かいところは忘れてしまったけれど、ヤミ金の資金回収策の最後の手段に、保険に入らせて事故死させる ...というのがあった。
    ジュリストなんかに載ってる判例の中のときどきでてくる「その後、乙は死亡」って .....?と寒気がした。。

    そんなことを思い出させてくれたこちらの作品は、2018本屋大賞候補、 初・知念実希人。
    知念氏、現役のお医者さんだそうで、医療ミステリが主戦場なのかな?
    ただ、本作は、恋愛小説、それも限りなくライトノベルで不治の病とか、資産とか、遺言書とか、ハーレクインロマンス(読んだことないけど)風味です。

    ただし、主人公は男性。 
    20代研修医。こ
    れが限りなく女運のいいヤツで、なによりも元カノのデキ女ぶりには あんぐり です。
    知念さん、中高は男子校なんだろうな。

    葉山、広島、鞆の浦、横浜山手と旅情も楽しめるので、旅のお供にはいいかも。
    男性のほうが 楽しめるんじゃないかな。

  • すごく読みやすかった。
    新たな事実が明らかになるたびにびっくりしたし、蒼馬が弁護士とその取り巻きを倒すところはすっきりする。

    途中までユカリは先生のことがすきだった訳ではないのか…思わせぶりだなーとちょっと悲しく、腹立たしくなっていたが、全部見終わったらユカリのことも好きになった。友達のために入れ替わりまでして、先生の未来のためを思って自身は身を引く、健気な女の子だと思った。

    誰もが明日死ぬかもしれないのに、みんなそれを意識していないから楽しく生きられている。それは確かにそうだなーと思う。病気になって、いつ死ぬか分からない恐怖と戦っている患者さんは本当にすごいし、死なんてことを考えなくて済むくらい、充実した生活を送ってほしいと思った。

  • タイトルに惹かれた。崩れる脳‥なんて医師作家の 知念さんならではのタイトルだ。でも、プロローグの2ページがなければ 恋愛小説 と思うような内容で進んでいく。ホスピス病棟にいる美しい患者と研修医。崩れる脳とは彼女のことなのか?そう思って読み進めていく。

    プロローグでは「僕の前から彼女を消した犯人」を探し当てた所から始まる。不穏な出だし。このプロローグに至るまでの過程が面白かった。恋愛の描き方にぎこちなさはあるものの、後半のミステリーらしい展開はページが進んだ。

  • どんでん返しもあって、気になり一気に読んだ。主人公が、子供じみた所と冷めた所があるけど、彼女と会って変われたのはよかった。じゃなきゃ凄く嫌な医者になってそう。

  • そりゃこの作品、間違いなく何かしら賞取るぜ、というのが一読した印象である。
    ある病院に研修医として勤務する主人公。彼は一人の女性と出会い、やがて愛するようになるが。
    もう切なくて愛しくて涙が出る。こんなもん書けるのは才能だし卑怯である。知念実希人、一筋縄ではいかない作家である。そう認識を新たにした。

  • あのラストは全く想像してなかったので、新鮮だった。

  • 後半はびっくりと感動が何カ所も!一気読みした。

  • 予想していたストーリーから2転3転して最後は綺麗に着地してお見事だった。カフェのマスターと愛し合っていたという時は、まあそういう事もあるよね、でもくっついて欲しかったなあと思っていたらまさかの入れ替え。

    結局ゆかりさんはあと数ヶ月で死んでしまうのだと思うと切ないけれど、ハッピーエンドで読後感は爽やか。

  • 面白いトリックだと思った。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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