- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408550398
感想・レビュー・書評
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高橋克彦氏の作品に見られるじめりケがあまりなく、程よいホラーさと哀愁を感じる側面が多々あった。
20ページほどの短編なので大きな展開はないもののラスト1ページにかけて反転する話があった。
個々の話は結構好きなんだけれど、1冊を通してみるととても面白かった!というわけでもなかった。
でも結構好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018.12.20-187
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短編集ですが、2、3話目進んだところで既読感があることに気づきました。
おそらく途中まで読んで手放してしまった作品だと思います。
内容は高橋さんお得意の「記憶」にまつわるものが大半でした。
高橋さんご本人は、年を重ね、死への恐怖が薄らぎ、
また生への執着をなくした中年小説家を演じたいのだと思いますが
どの話も、言葉の端々に著者の虚栄心や自尊心が垣間見え、
無欲な人間とはおよそかけ離れているように感じました。
幽霊の話としては大変面白く、特に一話目は背筋がぞくっとしました。
日本特有のひんやり感が味わえます。 -
高橋克彦は読み過ぎて手の内がわかってるせいもあり新味は感じなかった。レンズ越しに見える不思議な路地に迷い込む話はシンプルで面白かった。ITの道化師みたい。たまゆら写真で検索したら、著者が参考にしたらしいサイトが出てきたて、写真の撮り方も説明されていた。自分でもたまゆら写真を撮ってみたくなった。レンズ遊びとして。
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昔から氏のホラーの大ファン。何日も記憶の片隅に居座るような独特の怖さが癖になります…でも後味が悪くないのは、誰もがどこかで畏れと同時に憧憬を抱く「向こう側」の描き方に品があるから?今作は『隠れ里』の妖しさが秀逸だと思いました。誰か美しく映像化してくれないかなあ。
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星5つでも良いのです。
一言でいうと、あぁ、高橋克彦だ~!という感じなのです。ずーっと読んできて面白さがよくわかっている高橋克彦でした。とても怖くて、しみじみゾーッとする高橋克彦でした。
収録されている作品の中にもありましたが、20年前の怖さがちょっと減じた感じもあったのです。それで星四つです。ちょっとドライな感じ。それは多分、作者本人が分析しているものと同じなのでしょう。
しかし、
何と言っても、何はともあれ、高橋克彦を満喫できる一冊でした。 -
なぜか、ちょっと怖いものが読みたくなる時期があって、『怪のはなし(加門七海)』と一緒に買った。
短編集ではあるけど、どの主人公も作者を思い出させる人物で、もしかしたら自分の体験をもとに書いているのかな?なんて思ったり。 -
最近新作が寂しくなってる高橋さんの新作文庫です。作者が登場しているけれど、何か侘しさを感じます。東北が舞台の大河歴史ドラマを待ってます。
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2011/6/10 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。