殺人ライセンス (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551579

作品紹介・あらすじ

高校生の久(キュウ)は「殺人ライセンス」というサイトに遭遇。それは、ターゲットを殺害するゲームだった。その後、ゲームの標的らしいストーカー公務員の殺人事件が発生。リストラされた素人探偵とキュウは事件の解明に乗り出す。一方、捜査本部の丸谷刑事らは、犯人を絞れない事態に焦る。高校生と捜査本部、殺人ゲームと現実の捜査の接点はどこに-?

感想・レビュー・書評

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  • インターネット上に不定期に現れるオンライゲーム「殺人ライセンス」。そのサイトを偶然目にした高校生・久は、実際に起こった殺人事件と酷似していることに気がつく。リストラ後に探偵になることを決意したクラスメートの父親と共に、真相を探るが。。。
    テンポ良く、軽い感じで読める作品。高校生の恋の話は必要だっただろうか?

  • 残り1/5からすごい駆け足な印象


    難解なネットに誤魔化された
    単純な交換殺人


    ずっと、友達だったはずの
    くるるさんと案山子さんは
    殺人犯

    キュウくんの精神負担やばそうだけど
    そこは、かわいい巨乳な彼女に慰めてもらいましょう。、

  • 元は2002年の作品である。
    その頃のインターネット事情と現在では大きく違う。
    たぶん、この物語が発表されたときはインターネットの経験者はあまりいなかったのでは?と思う。
    逆に今では未経験者を探す方が難しいだろう。
    ネット上に突然現れる「殺人ライセンス」というゲーム。
    ターゲットを殺害することを想定して進めていくゲームである。
    たとえばターゲットに接触するのに「自宅を訪ねる」と「呼び出す」の二択がある。
    「自宅を訪ねる」を選ぶと第三者に目撃されたことにより逮捕されました…とメッセージが出てゲームオーバーとなる。
    「呼び出す」を選んだ場合は、次に呼び出す方法を選ぶ…という感じだ。
    ほとんどの捜査官がインターネットの知識がないため、このサイトのことを知らされてもどう受け止めていいのかわからない。
    インターネットで殺人…というシチュエーションが理解できないのだ。
    結局、人が人を殺すのであって、基本的なことは何も変わらないと気づくのだが。
    ミステリー部分よりも、相沢の変化、相沢家の雰囲気、キュウの成長など、他の部分のほうが楽しめた。
    とくに祥子が麻理に違和感を感じ始めるところが印象に残った。
    ほんの少しだけ自分の方が先に大人になっただけ・・・そんなふうに思えるようになった祥子の成長が見える場面は好きだ。
    うっとうしいけれど感謝すべき存在でもある。
    それが親だと思う。高校生で親のありがたみがわかるなんてすごいな…と単純に思ってしまった。
    そんな簡単なことに気づいたのはもっと大人になってからだったので。
    時間的な古さもあり、今野さんの作品のわりには書き込み不足というか浅い感じがした。
    もったいないなと思う。

  • 解説読んだらネットで連載していた作品のようです
    ネットの絡んだ殺人事件を追う男子と新米探偵
    読みやすくわかりやすい内容でした
    事件解決もあっさりしたものでした

  • 思春期の子との親子関係って難しいですやね。

  • 高校生の久(キュウ)は「殺人ライセンス」というサイトに遭遇。それは、ターゲットを殺害するゲームだった。その後、ゲームの標的らしいストーカー公務員の殺人事件が発生。リストラされた素人探偵とキュウは事件の解明に乗り出す。一方、捜査本部の丸谷刑事らは、犯人を絞れない事態に焦る。高校生と捜査本部、殺人ゲームと現実の捜査の接点はどこにー?

  • 殺人ライセンスというサイトを発見した高校生キュウが実際に起こった殺人事件との相関を知り、女友達の父親の探偵を通して警察と共に事件の真実に迫る。
    インターネットを通した殺人のトリックが明らかになる。

  • 探偵はじめる中年と家族のやりとりがいい。
    事件のオチが、プロバイダがわかればよかった、流星群での電波ってとっても弱い。

  • 大分出張中に読了。ネットオタクの高校生がたまたま出会った「殺人ライセンス」という名前のサイト。ここは目標である「人」をどう完全犯罪で殺すかを競うサイト。ネット上で殺害された人物が現実の世界でも殺害されてしまう。

  • 今野さんがSTや隠蔽捜査も書いた人だと知らずに購入したが、まあこんなものかと。読後感はスッキリ。家庭関係も修復したし、事件も解決したし、テレビの音も完結した…と。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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