- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413232999
感想・レビュー・書評
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親しみやすい文章で筆者のお気に入りの本を紹介されている。
読んでみたい本がまたたくさん増えてしまった。
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一人出版社を営む夏葉社の島田潤一郎さん
彼が高知新聞社の「K+」に寄稿した本に関するエッセイをまとめた本作
読みたい本がたくさんあって付箋だらけになってしまう
図書館で借りて読んだけれど、手元にも置いておいて
紹介されていた本を読んだ後にまた読み返したいなぁ
島田さんの読書に対する気持ちが好き
島田さん自身が本とともに人生を歩んできたからだと思う
「思い出してみると、ぼくが強烈に本を欲していたのは、いつもこころが弱っているときだった気がします
でも、こころがほんとに弱っているときは、数べーじも読めないのです。(中略)
それでも再び読書を始めるのは、それが面白いというよりも、本を読むことがぼくの人生と深く結びついているからです。自分という空っぽの中に、誰かが書いた小説や随筆や詩をどんどん投げ込んでいくことが、ぼくにとって生きるということなのかもしれません」
「ぼくが本の力を信じているのは、そういうときに、本が、皆がいっていることとは違う考え方を、意味を教えてくれるからです。
それは、こっちがほんとうなんだよ、というのではなく、こんな考え方もあるし、海の向こうにはあんな人もいるんだよ、という教え方です。」
備忘録
『ファッションフード、あります』
流行の食べ物、みんなが並んで買って、SNSにあげてという食べ物たち
情報による付加価値で流行し、みんながこぞって食べたものたちの歴史を載せているらしい
ナタデココ、ベルギーワッフル、パンナコッタなどなど
食べ物と、その時にそれを追いかけて盛り上がった日々って確かに楽しかったのかもしれない
『THE ABSENCE OF TWO』(写真集)
『ファミコンの思い出』
『移動図書館ひまわり号』
『聖の青春』
『サッカーデイズ』
『浮幽霊ブラジル』
『夢も見ずに眠った』 -
読みたい本がたくさん。
点と点が繋がるような、好奇心はこうやって広がっていくのだなと思いました。
私も電車ではスマホはできるだけ見ず、読書を心がけたいです。 -
私は本を読むのが好きだから、こういう本は好き。文章もあたたかく、どんどんと読める。読書で得られる気付きを深めさせてくれる。読書する経験を積み重ねていきたい、とまた思った。
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すごくいい本だった。
日記のように本を1冊紹介しつつも、島田さんの日常の中での考え方が綴られている。
優しく温かい文章で。
気持ちのいい1冊です。 -
エピソードを含めた選書は言わずもがな、著者自身の生き方に興味が惹かれる。
『ぼくにはこれしかなかった』
『気がついたらいつも本ばかり読んでいた』
『べらぼうくん』
『ニワトリと卵と、息子の思春期』
ここら辺は読んでみたいな。
”こころの底から絶望したとき、救ってくれるのは、だれかの言葉でしょう。それは指針としてではなく、座右の銘でもなく、自分の言葉がだれかの言葉のなかに溶けてしまうという経験において読者を救います”
”年をとり、好奇心が以前より衰え、あたらしいものを拒否する。そういう姿勢を老いとするなら、棚に並ぶ本を端から端まで眺め、それまで読んだことのない分野を知りたいと願う気持ちこそが若さだと思います”
”本を買うのは、本を読む時間を買うことだ’
読書という技術の進歩に左右されず、興味がない人には非効率でタイパが悪い行為になぜ夢中になるのか、「本が好き」という共通項で繋がった人たち(だけ)が頷き合える文章がこの本にはたくさんある。 -
島田さんおすすめの本が、島田さんの個人的なエピソードを交えて50冊紹介されている。強い思い入れが伝わってくる書評ばかりで、どれも読みたくなった。(1冊買い、数冊図書館で予約した。)「本を読むことはえらくない、本以外にもおもしろいことや重要なことはたくさんある、でも本を読む時間は豊かであるし、本は自分の考えの道筋を助けてくれる」という一貫したスタンスが、賛同できるし、読んでいて安心できる。他人へのリスペクトと読者への誠実な姿勢が見える、やさしく心地よい文章だった。
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紹介する本はいろいろなジャンルに渡るため、私が出会ったことの無い本ばかりでした。本の紹介だけでなく、どういった時にその本を手に取ったのか、その本を読んでどんな感想を抱いたのか、などなど様々な思いが描かれていました。
ひとつの本を紹介するのに2ページほどと短く、どこから読んでもいいとのことで、とても気軽に読めました。
新ジャンルを開拓したい人におすすめです!