レンアイケッコン

著者 :
  • 世界文化社
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418085033

感想・レビュー・書評

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  •  こんなことが起こってほしいと思うストーリーだった。
     やなせ先生の解説を読み、
    「そうか、るいさんは詩人だからやさしくやわらかな文体なのか」と納得。

     ベンチで知り合って恋人同士になったり、ネットで知り合ったのがお見合いであった人だったり、
    「ないよ、そんなこと」ということが本当のように嫌味なく、ロマンチックに描かれているところがステキ。

     三部作で一番切なかったのは「エンキョリレンアイ」。
     一番好きなのはどれだろう。

  • 分かりやすい恋愛小説。
    切ない別れだったけど、美しい別れだった。
    そして希望を感じさせながらの終わり方で、ほっと読み終えられる。

    3冊で1シリーズとのことなので、『サンカクカンケイ』も読みたい。

  • アメリカにいた時にこういう出会い、なかったなぁ。
    第一、向こうで知り合った日本人男性ってみんな、
    「僕いい所に勤めていて、駐在してるんですよ。。」的な、
    だから何?な雰囲気を漂わせていた人ばかりだったっけ。
    TOEICのハイスコアを多分自慢していたけど、
    交通違反してポリスに止められても、説明もままならずあわわあわわ・・・ってなってるような人。

    なので、お話の世界として、いいなぁ。。。と楽しめた。

    黒ヤギさんがギリシャで・・のくだりは泣いてしまった。
    それから新黒ヤギさんとのメールのやり取り、再会のくだりは、
    ドラマティックだなぁとストーリーの中でとても楽しめた。

    ギリシャで書き遺した、白紙のハガキ。泣けたなぁ・・・。

    恋愛とは関係ないけれど、
    「組織には、人に活力を与え、同時に、人の活力を吸い上げながら、さらに大きな活力へと成長していく、そんなエネルギーがあると感じていた。巻き込まれてみようかな、と思えるような。」
    の部分。
    妙に納得してしまった。

  • 三部作の中では、これが一番良かった。出来すぎの偶然に思わず笑ってしまったが、このくらいお茶目な部分もあっていい。
    前二作と違って、いらいらする内容ではなくて、さわやかな感じだったので、よかった。その分、軽いけどね。

  • 色々な糸が絡み合って繋がる恋愛の不思議。
    小手鞠さんの小説の中でも、この三部作はとても好きだ。

  • 彼と、生まれて初めて、結婚したいと思った。たったひとつの恋を貫く、恋愛結婚がしたいと思った-。運命の出会い、そして感動のフィナーレ。「エンキョリレンアイ」「サンカクカンケイ」に続く、恋愛小説3部作、完結篇。
    -紹介文より

  • ‘しろやぎさん’と‘くろやぎさん’のお話。

    序盤で珍しく直感が働いて
    先が若干見えちゃったけど
    最後まで楽しめた。

    P197ページにあるとあるセリフ。
    ‘会いたいと想ったら伝える’って事には共感した。

    P217の追伸からの下りも好き。
    思わず笑みがこぼれた。

    嗚呼、あと母と娘の
    「いってらっしゃい」
    「いってきます」の関係も。

    切ないけれど
    心温まる。
    そんな作品。

  • 早い段階から展開は読めたけど、それでも読んでいて楽しめたと思う。
    身近な人の死を乗り越えて結ばれる2人の物語。
    お見合い結婚?恋愛結婚?

  • 本に、小説に、何を求めるか。
    優れた本は、小説は何か。
    ある作家は「情報があるかどうか」だといった。
    俺は、場面の切り取り方だと思ってる。

    一瞬でもいいと思ってる。一行でも、一言でもあればいいと思ってる。
    ストーリーが読めたって気にしない。
    俺は小手鞠さんが好きだ。三部作
    「エンキョリレンアイ」「サンカクカンケイ」「レンアイケッコン」

  • 本作は「エンキョリレンアイ」、「サンカクカンケイ」に続く三部作の完結編と知りながら、二作品は読まずに読みました。友人おすすめの本なので、気になったものの、表紙の装丁から受けた印象が、私の好みの本ではないかも、と思ったから。

    二つの、クロヤギさんとシロヤギさんのメールのやりとりがとてもいいです。
    シロヤギさんは同一人物ですが、クロヤギさんは別人です。でも、シロヤギさんにとっては、どちらも大切なクロヤギさん。どちらも彼女の目の前に偶然現れた男性。
    でも、彼女の人生においては、会うべき人だったんですね。二人のクロヤギさんと。

    ストーリーは正直甘いです。やや現実離れしてるかもしれないけれど、この物語の展開が嫌いと断言する女性は少ないのではないでしょうか。
    少し疲れた時に食べるチョコレートのように心に染みますよ。

    ラストは、ちょっと強引に思えたけど、全般的には温かく、切ない雰囲気で、私はおすすめ。運命を信じたいけど、信じることに自信が持てない方に。

著者プロフィール

1956年岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。ニューヨーク州在住。
『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(講談社)でボローニャ国際児童図書賞を受賞。主な著書に『優しいライオン やなせたかし先生からの贈り物』(講談社)『星ちりばめたる旗』(ポプラ社)ほか、主な児童書に『心の森』(金の星社)『やくそくだよ、ミュウ』(岩崎書店)『シナモンのおやすみ日記』(講談社)など多数。

「2024年 『新装版 まほうの絵本屋さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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