戦後史の正体 (「戦後再発見」双書1)

著者 : 孫崎享

• 創元社 (2012年7月24日発売)

作品紹介・あらすじ

元外務省・国際情報局長が最大のタブー「米国からの圧力」を軸に、戦後70年を読み解く。

感想・レビュー・書評

[ほしのやさんの感想 · 2024年3月28日]

戦争に負けても
日本を守ろうとした人々。文化の戦争は続いていた。
高校の先輩が当事者として出てきた時に驚いた

[kanjba12さんの感想 · 2024年2月20日]

戦後の日本政治史は、対米追従と自主の2つの路線に分類される。大国である米国との外交姿勢が最も重要であり、なぜなのか分かりやすく解説されていてとても勉強になった。テレビ等のマスコミでは報道されない裏の部分も扱っているので、今後は情報(新聞・テレビ・sns)を客観的な視点で見るために、自分にできることは何か考えさせられた。

[kaze229さんの感想 · 2024年2月11日]

2012年の8月に世に出たもの
それから11年半が過ぎようとしています
孫崎さんの　おっしゃっておられることが
ますます　証明されているのが
たまらなく　悲しい

[あぶ（＠creaaaaate）さんの感想 · 2023年2月12日]

「自主」路線か、「対米追随」路線か —— 。元外務省・国際情報局長が、「米国からの圧力」を軸に、日本の戦後史を読み解く。

序章 なぜ「高校生でも読める」戦後史の本を書くのか
第一章 「終戦」から占領へ
第二章 冷戦の始まり
第三章 講和条約と日米安保条約
第四章 保守合同と安保改定
第五章 自民党と経済成長の時代
第六章 冷戦終結と米国の変容
第七章 9・11とイラク戦争後の世界

[ぜつさんの感想 · 2022年5月10日]

戦後の日本外交は、米国に対する「追随」路線と「自主」路線のせめぎあいだった、とする観点で戦後史を整理した本です。

ただ、これも米国が世界の警察官として君臨していた時代背景が前提であり、最近のアフガニスタン撤退やウクライナ情勢等を見るに、米国の世界に対する関与は変化しているし、常に成功しているわけではありません。

更に、米国自体が内向き志向になっていることも踏まえると、今後の日本外交は、日米同盟を基軸としつつも、主権国家としての「新たな」自主路線を模索する必要があるのではないかと思います。

[はーやんさんの感想 · 2021年10月7日]

衝撃すぎて心がついていかず、少しずつしか読めなかった。全国民必読。岸田新総理は果たして米国追随派か、それとも自主派か。注目していきたい。

[konkon817さんの感想 · 2021年7月18日]

アメリカ追従派とは対立をなす自主派の鳩山由紀夫政権が短命だった背景や、
東大60年闘争など、まだまだ知識が浅いことを思い知らせました。
Youtubeで他の安保闘争動画を一通り見ましたが、今からすると、
日本もこんな時代があったのか、と思ってしまう所感です。

[cosmo0527さんの感想 · 2020年9月21日]

アメリカに従えば安泰、逆らえば消される。
わかりやすい。

[Taichi Okamotoさんの感想 · 2020年5月4日]

戦後の外交史を対アメリカ追随路線、対アメリカ独自路線を
軸に展開。歴史教育では駆け足になってしまう（それさえも何か思惑があるのか？）部分を重点的にわかりやすく解説。
今日現在の外交問題と結びつけて、何度も読み返したい。

[きーさんさんの感想 · 2020年4月23日]

戦後史を忘れ去られないように伝えようとする情熱か伝わってくる、現代を理解するための必読書

著者プロフィール

1943年、旧満州生まれ。東京大学法学部を中退後、外務省に入省。
英国、ソ連、イラク、カナダに駐在。駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大学校教授などを歴任。現在、東アジア共同体研究所所長。
主な著書『戦後史の正体』（22万部のベストセラー。創元社）、『日本外交　現場からの証言』（山本七平賞受賞。中公新書）、『日米同盟の正体』（講談社現代新書）、『日米開戦の正体』『朝鮮戦争の正体』（祥伝社）、『アメリカに潰された政治家たち』河出書房新社）、『平和を創る道の探求』（かもがわ出版）ほか。

「2023年 『同盟は家臣ではない』 で使われていた紹介文から引用しています。」