- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784422930831
作品紹介・あらすじ
〈シリーズ10万部!!〉
ベスト&ロングセラー「それでいい。シリーズ」続編!
今度は
「夫婦・パートナー関係」を
「対人関係療法」で改善!
性別、国籍、おひとりさま……。
いろんなかたちのパートナー関係も、
それでいい。
*
「私、世の中で一番夫がキライ」
「家の中で一緒にいるのもイヤだし」
「鬱陶しくて話もしたくない」
「いるだけでストレスだよね」
……その時、私は思いました。
「パートナーって、何だろう?」
*
パートナーの存在に疑問を抱いた
漫画家・細川貂々が、
数多の夫婦面接と治療経験を持つ
精神科医・水島広子の元を訪ねる、
赤裸々の成長物語。
(コミックエッセイ+コラム)
*
■目次
私、世の中で一番夫がキライ
パートナーってなんだろう?
◆第1章:夫婦って、実は……。
夫婦であり続ける意味
夫婦の重り
求められる大きな社会的・家庭的役割
自分の周りの人との関係性を書いてみよう
重要な他者と自分の影響図
夫婦は重要な他者
【コラム:水島広子】
対人関係療法と夫婦・パートナー関係
夫婦・パートナーは「重要な他者」
◆第2章:対人関係療法で改善する夫婦・パートナー関係
ズレるコミュニケーション
コミュニケーションは生活習慣
会話のない夫婦
解決屋と寄り添い屋
「自然のまま」はキケン!!
相手の呼び方
DVのこと
モラハラのこと
家族が病気になった時
非定型夫婦
【コラム:水島広子】
夫婦の「ズレ」と「役割期待」
DVとモラハラ
夫婦関係を考えていくにあたって
◆第3章:結婚に意味ってあるの?
結婚の意味
結婚は恋愛の最上級?!
結婚は一つのパターン
愛着のこと
プラスの衝撃は3ヶ月
【コラム:水島広子】
結婚はパートナー関係の1パターン
有効な結婚
◆第4章:パートナーがいなくても。
そもそもパートナーがいない人
こんなパートナー関係があっても
パートナーの社会化と求める気持ち
片思いの延長線
パートナーを失う衝撃
日常を取り戻せると
パートナーがいないと寂しい?
結婚マウンティングの社会
パートナーズ
セクシュアル・マイノリティ
世の中にいる人の数だけ
【コラム:水島広子】
失う衝撃と日常の大切さ
自分がパートナー~自己肯定感について~
ひとりでも、ふたりでも、だれとでも。
感想・レビュー・書評
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水島広子せんせいと貂々さんの第三弾。
パートナーのいない人も読んでくださいだそうです。
日常生活を大事にして
重要な他者(パートナー)とのコミュニケーションをしっかり取る。
結婚はしてもしなくてもいい。
でも「不安定な愛着」の人は結婚制度をうまく使ったほうがいいと思います、とのこと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「それでいい」シリーズのなかでもパートナー関係に特化した1冊。
1人は寂しい。けれども2人でいると1人以上に寂しいと感じる時がある。
夫婦となり、子どもに恵まれ、家族となり、パートナーとして横に並び、目指す方向や足並み、歩むスピードを共有してきたつもりで、はや四半世紀とちょっと。
ああ、夫が向いている方向も、考えていることも私は全然気づかなかったんだなあ。そりゃ、寂しかったわけだ。
「夫婦」であり「家族」なのだから、てっきりお互いを理解しあっている「つもり」だった…。
夫の視野の中に、私が入っていると勘違いしていたのだ。
夫は自分の興味のある方向や対象しか見えていない。
ということで、夫も子どもたちも自分以外はすべて「他者」という前提で関係性を作り上げる必要を再認識した1冊。
自分がこれだけしているのだから、相手もわかるはず。
阿吽の呼吸。
家族なのだから、言わなくても通じる。
などという同族的発想の強い「家族観」がはびこるが、自分以外はすべて「他者」という出発点に立ち、自分がどう感じているか、相手に具体的にどうしてほしいかを言語化して伝えないと、意思疎通が難しいと日々感じている。
境界線は夫婦であっても大切。
と同時に、自分が自分の最良のパートナーとなることにより、自分を過剰に責めたり、追い詰めたりせずにいられるという水島先生の言葉が印象的。
本文138ページより
自分の事情を誰よりもよく知り、わかってあげられるのは自分自身です。
中略
「こんな事情を抱えながら、よく頑張って生きてきたな」と思えば、自己肯定感も上がると思います。
辛抱や我慢ばかりを大事にせず、自分の小さな感情や感覚にもしっかり目を配り、自分を悪戯に否定せず付き合うことによって、他者ともそれなりにうまくやっていけるのではないかなと感じる読後。
また日常(朝起きる、食べる、作る、寝るなど)を確実に作り上げることもアップダウンがつきものの人生においては大切なのだと再確認。
それだけは一生懸命やってきたし、今も大切にしている事柄。
こうすればこうなるというハウツーというよりは、若干抽象度の高い次元である人間関係性を易しく説いているので、物足りなさを感じる読者もいるかもしれないが、年齢や経験を重ねた今の私には、じわじわ来ています。良書でした。 -
「パートナーって何だろう?」
という疑問に答えてくれる一冊。
「重要な他者」と「大切な人」は違う、という線引きにとても納得しました。
結婚している、していない
離婚している、していない
恋人がいる、いない
特定のパートナーを求めている、求めていない
いろんな人が手に取れる内容だと感じました。
こういう本がさっと手に取れる場所にあると、多くの人たちがもっと生きやすくなるのではないかと思いました。 -
好きな人、大切な人、という表現じゃなくて
重要な他者、という表現がとてもしっくりきた!
好きや嫌いという感情だけでもなく、
自分に大きな影響を与える人が重要な他者。
夫婦という関係は確固たる絆がはじめからあるわけでなく、より一層意識したコミュニケーションを取ること。
当たり前や自然に任せることで失ってしまうことや見えなくなることが沢山ある。
パートナーというくくりは夫婦だけじゃなく色んな形があるし、色んな形があっていい。
自分にないところ、支えてほしいところ、知らないところ、を補い合えればそれはパートナーやパートナーズなのかもしれないと思うと、
私は1人じゃないとすごく心強く思えた!
めちゃくちゃ学んで読みやすくって、
学びが多すぎてまとまりません!!!笑
もう1回読んだらもう1回感想書こうかな。笑
-
細川貂々さんと水島広子先生による『それでいい。』シリーズ第三弾。
本書では「パートナー」について書かれています。
パートナーというと、夫婦、恋人を連想する場合が多いでしょうし、最近では同性愛のパートナーのことを指すこともケースも増えてきました。本書ではそのような「パートナー」との関係についてもちろん書かれていますが、後半は、そのようなパートナーがいない人についても書かれており、多様な「パートナー」の在り方を示してくれています。(自分はパートナーがいないため、パートナーがいない人に向けて描かれた第4章が特に刺さりました)
特定のパートナーがいない場合でも、自分が自分自身の良き理解者として「自分のパートナー」となってあげるというケースが挙がっていました。
さらには、他人の一番自分に合う部分を取り出して、色んな縁で色んな人と少しずつ小さなパートナー関係を築く「パートナーズ」の関係というのを紹介されていて、発見がありました。
そうすることで、一つの関係がダメになってしまっても、他の関係を頼りにすることができ、あるパートナーズの関係を補強するということもできます。
いつだかのネットニュースで見た「依存先を増やすことが『自立』につながる」という話にも通じることだと考えました
その他の発見として……
・「パートナー」は「大切な人」「好きな人」ではないかもしれないが「重要な他者」として意識をする。
・パートナーを失った悲しみは、日常を取り戻すことで緩和される。
・あらゆるしがらみを飲み込んで相手と一緒になりたいという気持ちがあれば「片思い」から「パートナー」に成就してもいいのではないか。
今現在「パートナー」との関係で悩んでいる人にも、「パートナー」がいない人にも読むと発見がある一冊。 -
[図書館]
読了:2020/11/18
パートナーは「重要な他者」
(主観的には「大切な人」ではないこともある…)
結婚は「恋愛の最上級」、恋愛しただけじゃ人に見せられるものがないが、結婚したことで「私はその恋愛の最上級の人に選ばれました」という免状を世間に見せられる
…と考える人が世の中にはいる。
相手が自分を裏切るのではないか、などという不安定な愛着を持つ人は、結婚という制度により相手は自分を裏切らないと社会的に宣言している、ということがある程度の安心になる。 -
夫婦は「重要な他者」と認識するところから、きっと考え方が変わる。
「他者」だから価値観は違くて当たり前、でも重要だからコミュニケーションを取らないといけない。自分らしく、自分がしたいと優先させる人間関係の教科書。 -
ちょっと求めていたものと違ったかな?
夫婦は大切。
コミュニケーションは大切。
わかっとるよ、そんな事!
でも上手くいかないから、どうしたら良いか教えて欲しくて手に取った本に
答えがなくて肩透かし。 -
自分自身が、自分のパートナーになる。
「べき」に基づいて行動するのと、「したい」に基づくのでは大きな違いがある。
ペットや趣味もパートナーとして
「パートナーズ」を使い分けていく。
気づきの多い本でした。 -
「自分ひとりで生きていけるなら、2人でも生きていける」
自分というパートナーを意識しつつ、結婚とか恋愛とかそういう固定概念に囚われずに生きていこうって思える良い本でした