異世界の本屋さんへようこそ! 3 (レジーナブックス)

著者 :
  • アルファポリス
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本棚登録 : 26
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434206580

感想・レビュー・書評

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  • 2巻、3巻ともにもう少し早く読んでいられたらなぁと少し後悔。時間を経る内に、純粋に物語の世界に身を浸すことが難しくなってしまったので。
    でも、蓮の書店員としての熱量はやっぱり好きで、温かい気持ちになりながら読んでいました。
    昔の白騎士と仲間たちのお話にうまく決着がついてよかったです。
    黄金の花は、プロポーズか何かかしら、と思っていたのだけれども、とても特別なもので、面白いことするなと思いながら楽しくみていました。

  • 書店員としての話としても確立していると思う。
    異世界ファンタジーの設定もすっごいこまやか。

    それを、掛け合わせる必要って、ある!?

    ・・・と、思いながらここまで読んだけど、結論としては

    掛け合わせる必要はあったわ・・・。

    「どうなん? どうなん??」
    と、思いつつ最後まで読了して、最終的にはこの世界観に
    「ああ・・・」
    と、納得できた。

    本が好きで、書店員として働きながら
    「もしかしてこの本だなの向こうに異世界があったら・・・」
    と、妄想した結果生み出された話なんじゃないのこれ! とか(笑)。

    白騎士と黒の王の関係性はすっごいよかった。
    ほんで、その連鎖を断ち切るためにレンとジャストワ、ミカジたちがルーエン・ディーを追うところも、わかりやすいファンタジーとして、すっごい楽しめた。

    ほんで、聖山を目の前にした彼らが
    「まつろわぬものの退治よりも早く日常に戻って、本屋で仕事がしたい」
    と、ボヤいたときに、やっと、本屋さんである理由がしっくりきたよ!

    リヒトのこのセリフに蓮も感極まっていたけど、私もじーんとしてしまった。
    日常が一番だよねーって思って、日常とファンタジーがうまく融合したなーと思えた。
    ほんで、日常とファンタジーをうまく融合させるための職場として、書店ほどふさわしいものはないわと思ってしまった。

    うんざりするほど現実的な毎日にどんよりしながら、気持ちだけ想像の世界へ飛ばす。
    通勤定期を剣に、社員証を魔法の杖にして、子どものころのように思いっきり暴れられる世界へ飛んでしまえたら面白いのかな。
    それともやっぱり帰りたいと思うのかな。
    平和な毎日がいいって思えるかな。

    そんな、ちょっと深いことを考えたくなった。
    残念ながらそういう気持ちは忙しさに手放してしまったけれど、面白かった。
    でもあと一歩。
    もう少しいろんなことを整えてくれたら、お話としてもっと陰影がつくのになあ・・・。(エラそうですいません)


    男兄弟のなかで育ったため、男の子っぽいレンちゃんが、いつの間にこんなに可愛らしくなったのかしら(笑)。
    キャラ設定がびみょうに好みでなかったのが残念やけど、後半のルーエン・ディーは、ずるくて甘くてとっても素敵やった。

    著者は恋愛色の強い話も書いてはるよね。そちらも気になるけれど、どうかなあ。
    この話と「勇者様に求婚されたのですが」は、似たような印象かな。
    (中身は全然違うけど)

    どちらも、まとめて読めばよかったかな? 間を開けて読んでるため、やや設定を思い出すのに時間がかかってる。
    でも、まとめ読みするにはちょっとしんどいんだよな~。そこらへんが「もう一歩」の所以かもな・・・。


    引用文は、すべてが終わったあとでのせりふなのが、いい。このセリフにいろんなものを持っていかれたなあ。
    生きるならあなたとずっと一緒がいい、か。
    ルー君が幸せになれて、本当によかった。

    異世界へトリップした本人ではなくて、その周囲の人が幸せになれてよかったねと思えるトリップものも珍しいと思う。
    そのあたりが読了してからしみじみと、よかったなあ、と。

    ところで、「ご会計」っていうっけ?
    「お会計」じゃなかったっけ? 私が知らんだけ??

    (2017.05.11)

著者プロフィール

札幌市在住。安芸のPNで、Webにて小説を公開。「神は祟る」にてアルファポリス第3回ファンタジー小説大賞受賞。「愛してると言いなさい」で出版デビューに至る。

「2020年 『王宮書庫のご意見番』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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