- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478001257
感想・レビュー・書評
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【2018年度「教職員から本学学生に推薦する図書」による紹介】
技術部 川村 悟史さんの推薦図書です。
<推薦理由>
「99回コイントスして全て表が出た、100回目に裏が出る確率は?」と問われて面倒臭そうに「50%に決まってるだろ」と即答してしまう「頭の良い人」…つまり「どうしようもなく枠の中でしか思考できないインテリ」が著者の天敵のようです。本書のテーマは不確実性や未知、人間の無知や色眼鏡ですが、かなり人を食ったような作りになっているので好き嫌いは分かれるかもしれません。工学を学ぶために一度工学の外に出てみるのに適した本だと思います。
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(上巻・下巻ともに所蔵しています)
http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00336220詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
勝者総取りの果ての国で起こり易い予測できないことが起こり非常に衝撃を与える現象ブラックスワン。このいろんな知識不足ですごく読むのに手こずりました、下巻読めるか全くの不明です
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4
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不確実性を許容しない人達は起きた出来事に敬意をはらわない。
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wired・経済とビジネス・2位
<span style="color:#ff0000;"><b>再読する</b></span>
(登録は2011/01/19、ただしこれは別アカウントなので最初はもっと前だったはず)
【要約】
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【ノート】
(wired)
リーマンショックを予見したとされる異端のトレーダー=思想家が、「不確実性」の本質をえぐった問題の書。博覧強記で現代統計学のメインストリームを罵倒しまくる。
◆ユーザーからのコメント
統計学の基礎がないと分かりにくい部分もあるけど読む価値はある/実はこれ以外、読んでない(笑)。FBとか興味なし/難しいけど、面白い。著者の頭のよさが分かる -
ビジネス
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図書館
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よくもまぁ「予想外のことは予測できない」というただ1点を、多数の角度から多数の実例を交えつつ語り尽くせるもんだ。章立てから語り口から独特なもんだから体系立てて学び取るには力がいるが、ケレン味あふれてて読み物として面白い。再読が楽しみな一冊。もちろん下巻も。
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副題「不確実性とリスクの本質」とある通り、
私たちが「ありえないもの」と考えてしまうこと、
もの、に関する思考が述べられている。
翻訳が少し読みづらいので、損をしている部分があるが、私たちの思考経路について、著者の思想が語られる。(この文体は、まさに「語られる」という感じ。なので、読みづらい。)
家畜の一生のくだり、昨日までとは違う今日、には、
今回の震災も同じだと、かなりハッとさせられた。
引き続き、下巻を読む。
[more]
(目次)
【上巻】
プロローグ
第1部 ウンベルト・エーコの反蔵書、あるいは認められたい私たちのやり口
第1章 実証的懐疑主義者への道
第2章 イェフゲニアの黒い白鳥
第3章 投機家と売春婦
第4章 千と一日、あるいはだまされないために
第5章 追認、ああ追認
第6章 講釈の誤り
第7章 希望の控えの間で暮らす
第8章 ジャコモ・カサノヴァの尽きない運――物言わぬ証拠の問題
第9章 お遊びの誤り、またの名をオタクの不確実性
第2部 私たちには先が見えない
第10章 予測のスキャンダル
索引 -
不確実な出来事(ブラック・スワン)。月並みの国と果ての国。月並みの国の出来事は予測できるが、果ての国の出来事は予測できない。人々は将来を予測しようとして努力し、理論を考え、データを集める。しかし、とんでもない事が起こること(果ての国の出来事)は予測できない。後から、ああだこうだと理屈付けをするが、起きるまでは分からない。不確実性を研究する著者の著作。すんなりとは分かりずらい書き方だな。訳し方の問題か。