- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478009154
感想・レビュー・書評
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テレビという視点からポジショニング、コミュニケーションについて学べます。いかにテレビが練りに練られて構成・制作されているか、垣間見ることができます。タレントの使い方、テロップ、ナレーション、カメラワークなどなど視聴者が注目する「技」がふんだんに使われているのです。テレビの見方が変わりますね。とくに司会者(MC)については学ぶことが多そうです。
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TV番組の例から仕事術を説明する内容。
以前からバラエティーは仕事に活かせると思っていたので
納得の内容だった。
トーク番組で前列真ん中に大物、その横に綺麗どころ、おばちゃんキャラの隣にイケメン
後ろに蘊蓄とお笑い
という配置など、確かにそういう風に構成されている。 -
マズローの欲求段階ピラミッド
①生理的欲求 衣食住など人間が生きる上での根源的な欲求
②安全の欲求 身の危険を感じない環境の欲求
③親和の欲求 人とかかわりたい、人と同じようにしたい集団帰属の欲求
④自我の欲求 自分が集団から価値がある存在と認められ、尊敬されることを求める認知欲求
⑤自己実現の欲求 自分の能力、可能性を発揮し、創造的活動や自己の成長を計りたいと思う欲求
こちらが何を「伝えたか」ではなく、相手に何が「伝わったか」を真剣に考える
「伝える内容」が同じでも「伝え方」によってまったく違うコンテンツになる
愛とおもてなし+冷静な技術=伝わるテレビ流コミュニケーション
愛とおもてなしの心の条件 =どれだけ相手の立場になれるかというスキル
①相手の興味・関心に合わせる その話題について相手はどれだけ共通認識があるか
②相手の頭に負担をかけない ex. 1300万人もの人がこの商品を買っています!<日本人のほぼ10パーセント、10人に1人がこの商品を買っています
③効率的に自分の思い・情報を伝える 伝えるべき情報に優先順位をつけ、取捨選択する
→聞く耳をもってもらえる
バーサタイリスト(Versatilist)しか生き残れない 多芸多才で何でもできる人
ポジショニング力 場を俯瞰で捉え、自分と相手をどのように位置づけていけばいいかを立体的に考える
①どんな目的のために
②どのタイミングで
③誰に対して
④どのように
常にこの4つの問いに対して戦略的に考え、「その場にいる全員の立ち位置」と「自分の立ち位置」を瞬時に判断していくのがポジショニング力
比較優位の法則
①自分の比較優位を考えてそれを打ち出そうということ
②うまく分業するためにはコミュニケーション力やポジショニング力が重要であるということ
しかし、あなたがポジショニングする以前に「下書き」がすでにあることも忘れてはならない→消費者が無意識のうちにつくった「無意識マップ」
子供からお年寄りまでを取り込んでいくのが目標であれば、最大の人数の無意識マップを読み解く必要がある
勘違いした場所に自分をポジショニングし、失敗してしまう こんな過ちをしないための対策は「小さく試していく」こと
1億人の心をつかむテレビの公式
①つかみですべてが決まる 新しい話題への期待、あおり
話を簡潔にする箇条書き思考 目を引き、分かりやすく、短い言葉
共感を呼ぶ「つかみ」 相手と自分に共通の言葉を織り交ぜるパターン「あなたに直接関係してくる話題なんですよ」と先に刷り込みをしてしまう ex. Yes, we can.
?の「つかみ」 問われると答えたくなり、答えられないと知りたくなり、知らないままだと気持ちが悪くなる
笑いのつかみ ex. 元次期大統領候補のアルゴアです
自問自答のつかみ ex. 我が社にとって今、最も重要なテーマは何でしょう?そう、コスト削減ですね
②フリで話題を引き出す 相手が話したいことを察知する
相手の反応を探るツールがフリ
③短く!無駄なく! 話をテンポよく、簡潔にまとめる
センテンスを短くする
短くして後で説明する
④わかりやすいイメージ 即座に理解できるような整理された表現
わかりやすくするためのテレビの公式は、身近なイメージをふくらませること
「たとえ」「言い換え」でイメージをふくらませる
人間の欲望を直撃するたとえ
⑤数字とオチ 人が「なるほど」と思う妥当な発言と結論づけ
使い方でプラスにもマイナスにもなる「数字」の力
日本の離婚率が上昇しています→日本の離婚率は37%って知っていましたか?→日本は37%ですが、ベルギーは72%なんですよ
最初からベルギーと日本の比較で話を始めていない。最初の数字で全員が日本代表になってから。ベルギー以外の国のデータをカットしている
音楽、映像も使い「小さな納得」を重ねるテクニック
⑥「あえて」で話を盛り上げる 話を何倍にもふくらませる
自虐 あえてスキを見せて、話しやすい場をつくる
ボケ ずらしのボケ
⑦笑い・なごみ 脳を飽きさせず、くつろがせる工夫
ポジショニングという戦略をマスターした上で、コミュニケーションという武器を駆使すれば人の心はつかめる
ポジショニングをして、今、空いている場所を探す
①ひらめき(隙を発見)→②おもしろさの仮説→③検証(解決策と具体策)
ひらめきは自由に、プロセスは緻密に
古いモノから新しいモノを生み、それがヒットした瞬間、次の新しい「隙」を探す
相手の立場で考えるトレーニング
①相手に合わせて言い換える
②単語をひらめきで言い換える
③属性ツリーを作ってみる
プレゼン術
企画書には必ず?を入れる→人は問われると答えたくなり、答え始めるとそこに関わりたくなる
何はなくとも、つかみが肝心! 一番効果的なのは、相手の脳に快感を与える=アハ体験をさせること。それも早めに与えれば、相手の頭の中に「納得感の文脈」が形づくられる。つまり、最初のつかみがうまく行けば、後の話が相手側にスーッと入っていく「回路」のようなものができてしまう
アハ体験の代表選手は「笑い」。深刻な話題であっても笑いを忘れない。 笑いが難しい人は、共感
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コミュニケーション論。ニッチが好きでも、まずそれに同調する人をつかむためにマスの認識が必要っすね。
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初級にオススメの良書。ポジショニングとコミュニケーションの話だが、僕らが仕事でよく考える「出目」を導き出す方法にも役立つ。
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テレビのプロデューサーとは、広く万人に受ける番組を作ることが使命である。本書は、そのような使命をもつプロデューサーが、いかに八方美人的人気を得るかを説明する。実に軽薄な論理が展開されており、得るところは少ない。このような人物が番組を作るのだから、今のテレビがくだらないのも良くわかる。
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コミュニケーションについて知りたくて読書。
話が上手なことが必ずしもしっかりと相手に伝わるかは別なこと。
コミュニケーションは、どれだけ相手に伝わるかで決まる。
では伝わえるためにはどうすればいいのかを考えさせてくれる。
ブランディングするために、ポジショニングを磨き、コミュニケーションスキルを高めて、相手によく伝える。
オチや笑いをもっと学ぶ必要があると再認識。
読書時間:約55分