自分のアタマで考えよう

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478017036

感想・レビュー・書評

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  • ブロガーのちきりんさんの著書。
    たまにTwitterで拝見していたので、いつか著書も読んでみたいと思っておりました。

    ビジネス書というよりは、ちきりんさんの風のビジネスをテーマにしてたエッセイという感じ。

    私は、なんとなく文章が読みづらいなと感じましたが、「考えるという事」について改めて考えた本でした。

    考える時に今後、意識しようと思ったのは、
    ・考えるとは決めるということ。エクセルで表を作成するなどは、作業。
    ・考える時間を作る。!これが一番目から鱗でした。表を作るなどの時間とは別に考えるための時間を取る!!
    。考える参考にするデータの精度。データは正確か?比較するデータのレベルはあっているのか?

    ただ読んでいる間中、気をつけなければと思ったのは、
    ビジネス書や参考書をただ読んで鵜呑みにしても、考える力は育たないんだろうな〜という事。

    考えるための思考は読んですぐに手に入るものでもなく、自分の能力は日々意識して鍛えないと成長はないんだな。。という自分を叱咤する意味でも良い本でした。

  • 最近、僕の中で"思考法"がトレンドになっていて、書店で気になったので手にとってみた。
    2011年刊行なのに未だに書店の第一線に並んでいることにもビビるw

    実際に読んでみると、10年以上前の書籍とは思えない普遍的な内容ですごく参考になった。
    ちきりん氏の思考の深さと比べるのもおこがましいが、自分の浅すぎる思考に読んでいて恥ずかしくなるw
    ただ考えている"つもり"だったんだなと。

    情報過多のこの時代、ついついレビューに惑わされるけど、周りの評価なんて気にせずに、もっと自分らしく思考を深めていきたいと思えた。

    【Action plan】
    ①決断のとき、判断基準は2つに絞る
    ②毎朝30分間、思考をメモする(図や絵を交えて)

  • 「知識として「知っている」ことと、自分の頭で考えることは違う」自分の頭で考えっているのはね、これとこれを使って・・・という内容だった。
    方法は目新しいものではなかったけど、一冊を読み切ると、いかに、自分が知識として知っている状態になっていたか(考えられてなかったか)がわかった。それを、マウントを取らずに教えてくれる良い本。

  • ちきりんの著作は何冊か読み、ブログもチェックしているのだけれど、何故か一作目を読んでいなかったので、初心に立ち返って読んだ。

    米国同時多発テロのときの、CNN, BBC, NHK の報道姿勢の違いに関する考察はなかなか面白かった。
    NHKに関しては、「起きてしまったことについては仕方がない、という日本的諦観から、分析的な報道よりも、被害の報道(特に日本企業に勤務する日本人)が中心となる。一方、3.11の原発事故においては、流石に現在進行形の事故だったため、分析的な報道が多かった。」という評価。
    CNNについては、自国の事件でも英国の事件でも、現場のパニック映像が中心で、現場の熱量重視、の評。

  • 頭の良い人って、知識を沢山持っている人じゃないんだな。
    インプットした知識を、自分のアタマでしっかり考え、アウトプットしなければ、意味のないものになってしまうのだ。
    つい批評家、評論家の意見は正しいものと信じ、自分で考えることもなく肯定してしまうことのほうが多い。
    情報に振り回されるのもこの手の人達なのだ。
    多くの人が情報操作に乗っかってしまうのは怖ろしいことである。
    ちきりんさんのように、思考する習慣を身につけるよう頑張ろうと思った。

  • 人気ブロガーきちりんの「考えるやり方」を書いた本。

    いわゆるロジカルシンキング系の本なのですが、
    難しい専門用語を使わず、わかりやすく説明してくれています。
    ちゃんと「考える」ということに対して、
    真面目に考えているところに好感が持てます。

    本の中で出てくるケースには少子化問題や自殺の原因など、
    一筋縄でいかないような問いも取り上げられており、
    この本を読めば今後色々と出てきそうな社会問題を
    自分の頭で考えるための基礎訓練として
    「使える」本に仕上がっていると思います。

  • ちきりんさんの『自分のアタマで考えよう』を読み終えた。
    最近、知識のインプットばかりで「思考」できていないと思い、手に取った。
    以下、メモ。

    ”自分の頭で考えること、それは「知識と思考をはっきりと区別する」ことからはじまります。「自分で考えなさい!」と言われたら、頭の中から知識を取り出してくるのではなく、むしろ知識をいったん「思考の舞台の外」に分離することが重要なのです。”(p.21)
    →知識、特に成功体験と結びついた知識があると、目の前の情報に正しく向き合えずに、実は知識に引っ張られて、思考したフリになってしまいがちだという。
    今の自分の頭は、知識を引っ張り出している状態なのか、それとも思考している状態なのか、区別するところから始めていきたい。

    ”自分は今日1日でいったい何時間を「考える」ことに使っただろう? 日々これを意識するだけで、考える力は大幅に伸びることでしょう。”(p.37)
    →まずは思考する時間を増やすところから。表やグラフにまとめたりしているのは「作業」であり、思考ではない。

    ”情報を見たときにまず考えるべきことは、「なぜ?」と「だからなんなの?」のふたつです。特に数字の情報を見たときは必ずこのふたつを考えます。”(p.42)
    →なぜ(why)の切り口から思考することは、他の人の思考について記した著書にもあったはず。
    なぜを突き詰めていくことで、思考を深く掘り下げていくことができるのではないか。

  • 目の前のことをまず客観的に良い面と悪い面の両面から見て、考え、結論を出す。知識は他人の考えたものであって、これにバイアスがかかってる。新しい情熱が出てきたとき、知識は一旦分離して、目の前の情熱で考える。
    情報収集の前に意思決定のプロセスを決める。
    無駄に時間をかけて大量に調べるのではなく、なぜ調べるのか、どこまで調べるのかを決めよう。
    考えるとは結論を出すこと。
    何かを決めるときは、判断基準を先に決めよう。
    選択肢が多いから迷うのではなく、判断基準を取捨選択してないから迷うのだ。
    知る前に考えよう。本を読めば知識は増えるし、YouTubeを見れば色んな人が正しいと思える情報を与えくれる。しかし、それを知識としてただ蓄えるだけでは、いずれ忘れていくものになる。その知識から自分の考えたことをアウトプットしよう。そして、自分で考えた忘れない知識として活用しよう。

  • 「なぜ?」「だからなんなの?」っていうのが難しかった。
    正確にいうと、「なぜ?」はイメージできるけど、「だからなんなの?」がピンとこなかった。

    あとは、試験は手段だと考えられるようになってとても楽になった私は、
    解法は暗記でいいじゃん とは思うけれども。

    1 グラフをもとにして考えを発表してください の例題
      すでに持っている知識をグラフに当てはめて、それを意見として発表していないか?(しかもその結果が必ずしも間違っていないから厄介)

    2 はじめにきちんと考えれば、無駄な時間を過ごさなくて済む
      考えずに「作業」をして、翌日上司から それやらなくて良くなったよーとか言われる例

    3 なぜ会議が終わらないか?
      決定するのに必要な情報だけ見ればよい。

    4 お互いの話のレベルを揃える
      相手の意見に反論するときは、相手の意見を細かく要素ごとに区切って、または分けて、それぞれを検討する。
      ここでは、「レベル」とは頭の良さの高低とかの意味でなく、階層のことをいう。

    以上、残しておきたい部分!
    偶然、10月28日のほぼ日手帳の下の部分に
     日本人は 目の前の仕事だけを見て最高レベルに持ってくのは得意
     だが そのために本当にやるべきことをわからなくなっている
    っていう趣旨のことが書いてあって、
    この本にもそんなことが書いてあって、
    なんか落ち込みました。

  • ・意思決定するためのプロセスを最初に決める
    ・判断基準はシンプルに
    ・xxがわかればyyがわかる,というように自分の思考の状態を整理しておく
    ・知識と思考は別物

著者プロフィール

ちきりん

関西出身。バブル最盛期に証券会社で働いた後、米国の大学院留学を経て外資系
企業に転職。2005年に書き始めた社会派ブログ「Chikirinの日記」は日本有数の人
気ブログとなり、ツイッターのフォロワーは30万人を数える。2011年からは独立
し、文筆活動に専念。デビュー作となった本書のほか、『自分のアタマで考えよ
う』(ダイヤモンド社)、『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう』(大和書房)、
『未来の働き方を考えよう』(文藝春秋)などの著作がある。

ブログ    https://chikirin.hatenablog.com/
ツイッター  https://twitter.com/InsideCHIKIRIN

「2013年 『ゆるく考えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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