史上最大の決断---「ノルマンディー上陸作戦」を成功に導いた賢慮のリーダーシップ

  • ダイヤモンド社
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478023457

感想・レビュー・書評

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  • 難しかったぁ〜!
    物語に入り込めなかったので理解は薄いのだけど、それでもいくつか学びはありました。
    ①リーダーの役割は最善の決断を下すこと。
    ②リーダーシップというのは、目標を決めて土俵を準備し実行する所まで。言いっ放しではない。
    ③丸暗記も大切。
    ④文脈力(パターン認識)の大切さ。
    ⑤地道な努力の大切さ。
    いつか再読する日が来るかどうかは分かりませんが、次はもっと消化出来る様になっていたいです

  •  最近はいわゆる「ビジネス書」は全くと言っていいほど読んでいません。野中氏の著作も久しぶりです。
     この本は、かなり長い間“積読”状態になっていたのですが、新型コロナウイルスの影響でいつも行っている図書館が長期間閉館されて、手元に読む本がなくなったので手に取り直したものです。
     本書ですが、ノルマンディー上陸作戦の戦略・戦術の詳細にも興味がある方は、第一章からじっくり読み進めていけばいいと思いますし、ノルマンディー上陸作戦を材料にした戦略論・リーダーシップ論に関心のある方は、第7章・第8章から読んでみるというアプローチの仕方もあるでしょう。
     いずれにしても、実践的ストーリーテラーとしての野中氏の面目躍如たる中身の濃い著作だと思います。

  • ノルマンディー上陸作成からパリ解放、ナチスドイツの終焉までを連合国各国の指導者がどのような決断を下したかがわかる一冊。
    特にアメリカのアイゼンハワーのリーダーシップについて多く言及しており、彼がいかに優れた指導者だったのかがよく分かる。
    それに比べ、今の日本のリーダーときたら……

  • 失敗の本質では組織にフォーカスをおいていたが、人にフォーカスして、プロジェクトを成功に導くためのリーダシップとは何なのかを説いている。
    アイゼンハウアーという人を通して、人を動かすための人間性といまの社会で必要とされているリーダーシップがみえてきた。

  • 第二次世界大戦次のリーダーシップ論。アイゼンハワーの魅力について。現代の組織、人的資源管理にも通じる内容。

  • ノルマンディー上陸作戦はなぜ成功したか、成功の陰にどんな失敗があったかが分かる。こうした歴史の検証は、必ず次世代に繋がると思う。

  • ノルマンディーへの上陸作戦が史上最大の作戦と呼ばれ、大規模な作戦だったとは認識していたが、ここまでだったとは想像以上。ヒトラーの作戦ミス等が無ければ危うい場面もあったとは、割と簡単に勝った印象だったので驚きだった。
    チャーチル、アイゼンハワーがいて良かった。理想を待ち、現実を直視し、現場に行って確認し、仲間を鼓舞する。リーダーの姿勢をしつかり身につけたいまのだ。

  • ノルマンディ上陸作戦を分かりやすく書いた本で登場人物像が分かりやすい。

  • 岩石スープ作戦
    戦場の孤独
    歴史観
    善い目的
    現場の知
    計画通りなんてないな。
    フロシネス(賢慮)
    善い目的をつくる能力
    ありのままの現実を直観する能力
    場をタイムリーにつくる能力
    直観の本質を物語る能力
    物語を実現する能力(政治力)
    実践知を組織する能力

  •  史実として第二次世界大戦は日本を含む枢軸国が敗れ、連合国側が勝利したこと、ノルマンディー上陸作戦という事実や言葉は知っていても、それが具体的にはどのような戦いであったかということについてはまるで知識がありませんでした。同じく、チャーチル、ルーズベルト、アイゼンハワー、マーシャル、名前だけは聞いたことがあったものの、具体的にどのような人物で、何を成し遂げた人なのかの知識もありませんでした。
    本書により、新たな知識を得ることができただけでも、読んだ価値がありました。

    第1章から第6章は、ひたすら連合国がどのように戦いを進めていったかということが詳細に記載されています。正直、初めて読む者にはなかなか読みにくかったですが、物量面でドイツを圧倒していたであろう連合国側にも(当然と言えば当然ですが)、ときに失敗があり、多大な犠牲があったことが分かりました。

    本書で一番感銘を受けたのは、第8章の「アイゼンハワーのリーダーシップ」でした。
    過去のアメリカの大統領にアイゼンハワーという人がいたことは知っていたものの、どんな大統領であったかについては何も知りませんでした。
    連合国軍最高司令官として戦争を知悉していたからこそ、ソ連との冷戦下で戦争を回避しようと努めた旨の記載に深く心を打たれました。
    フルシチョフに自分の家族を会わせ、その態度を軟化させたというエピソードがアイゼンハワーという人をよく表していると思います。

    これから、20世紀の優れたリーダーについての伝記等も読みながら、自分の仕事にどのように活かしていくかということも考えていきたいです。

著者プロフィール

野中郁次郎
一九三五(昭和一〇)年、東京に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。富士電機製造株式会社勤務ののち、カリフォルニア大学経営大学院(バークレー校)にてPh.D.取得。南山大学経営学部教授、防衛大学校社会科学教室教授、北陸先端科学技術大学院大学教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授などを歴任。一橋大学名誉教授。著書に『組織と市場』、『失敗の本質』(共著)『知識創造の経営』『アメリカ海兵隊』『戦略論の名著』(編著)などがある。

「2023年 『知的機動力の本質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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