シフト――2035年、米国最高情報機関が予測する驚愕の未来

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478026540

作品紹介・あらすじ

4年に一度、新大統領に報告される『グローバル・トレンド』執筆責任者が辞任後はじめて明かす世界を飲み込む"大きな動き"の正体とは?2035年、世界は4つのメガトレンドに飲み込まれる。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の事があまり書かれていない、それだけ世界の中で影響力が落ちたという事か、しかし少ない記述でも日本のみたては確かだと思う。という事は世界のみたてもそうなのか?中国がいくらGDPを上げてきても、個人所得は伸び悩み、GDPは人口で作られ、個人所得×人口での優位性である事はこの先も続くようだ、一部の金持ち以外、中国には本当の豊かさはやって来ないのか。

  • まさかこの人も書いた当初にこんな世界になるとは思わなかっただろうな。
    まあ、パンデミックは予想してる悪夢だけど、その対処法が難しいのと、医療は専門外なだけか。
    ウクライナ問題もわかっていつつ、こんなにロシア軍がグダグダなのは予想してなかったんじゃないかな。
    米中関係の方が危機感高かったみたいだし。
    後半になるとなんかノンフィクションな感じの話になってる。

  • 米国16の情報機関を統括し、未来予測・分析を行う国家情報会議(NIC)で、NICトップ分析官を務めていた著者が20年後の世界を予測したものです。
    こういう本って偏っている思想のものではないかと思われますが、読む限り比較的公平に見ていると思いましたね。
    いきなり9~11章で物語が始まったのにはビックリしました

  • 科学技術・地政学・政治・経済・環境問題など多角的な観点から、元CIA分析官が描く未来予測。自分のレベルが低く(特に地政学)、一回読んだだけではちゃんと理解できていないが、大きな潮流は理解できる(フォーカスされる国としては欧米露中がメイン。地域的には万遍ないと思います)。第一部、第二部は淡々と現状分析と将来予測が続くが、第三部は2035年で起こり得る話を小説として表現しており、妙にリアリティがあるし話としても面白い。地政学入門書を読み終えてから、もう一度読み返すことにする。

  • アメリカが世界情勢をどう見ているかが分かってそれなりに面白い。「グローバル・トレンド」も借りてみるかな。

  •  アメリカの最高情報機関NIC(国家情報会議)の分析・報告部長として、『グローバル・トレンド』(約4年ごとに発表されてきた、今後15~20年間の世界を予測した報告書。一般向けに市販もされており、邦訳もある)の直近2号で主筆を務めた著者が、NIC辞任後に発表した未来予測の書。約20年後の至近未来である2035年の世界を、さまざまな角度から読み解いている。

     『グローバル・トレンド』をまとめるために著者が行った丹念な調査・取材をふまえた内容であり、机上の空論は一つもないといってよい。
     ただ、副題に言う「驚愕の未来」というのは少し大げさ。目からウロコが落ちるような衝撃的な未来予測はあまり見られない。むしろ、いまの国際情勢の延長線上にごく自然に思い描けるような、順当な予測のほうが多い。

     この手の未来予測の本ではとかく、いたずらに危機感を煽ったり、逆に過剰なまでにバラ色の未来を描いてみせたりと、両極端に振れがちだ。
     しかし、著者の筆致は終始冷静でバランスが取れており、過度の悲観にも楽観にも陥っていない。そのぶん派手さはない本だが、冷静さが好ましい。

     未来予測の書というより、むしろ、世界のメガトレンドを把握することにより、現在の世界を見る目がクリアになる本である。

  • 米国NIC(国家情報会議)が大統領のために世界の情勢をまとめる「グローバルトレンド」の主筆が、「グローバルトレンド2030」の時に調査した内容をもとに、一般向けに分かりやすく加筆修正した本。国家機関の調査だけあって、政治・経済・国際関係の観点からの記載が多く、テクノロジー視点の未来予測と違って、お堅い場で使うにはちょうど良い。

  • アメリカのNIC(国家情報会議)で4年ごとに作成しときの政権に提出する長期予測「グローバルトレンド」マシューバロウズ
    分裂する21世紀の世界
    メガトレンド
    1.「個人」へのパワーシフト
    2.台頭する新興国と多極化する世界
    3.人類は神を超えるのか
    4.人口爆発と気候変動
    ゲームチェンジャー
    5もし中国の「成長」が止まったら
    6.テクノロジーの進歩が人類の制御を超える
    7.第3次世界大戦を誘発するいくつかの不安要因
    8.さもようアメリカ
    2035年の世界
    9.「核」の未来
    10.生物兵器テロの恐怖
    11.シリコンバレーを占拠しろ
    新たな世界は目前に迫っている

  • 元CIAの著者がアメリカを中心としてこれから起こりうる変化を予測して書いた書籍。執筆当時はまだトランプが大統領に選ばれる前であったが、あたかもそれを予測するような内容。

    アメリカ一強から中国の台頭とそれに付帯する世界の多様化。パワーのアンバランスから次の世界がどうなるか。アメリカ的にはシェールガスである程度エネルギー確保が見えてきたから中東に気を使わなくて良い、EUとか弱体化してめんどいし、そもそも世界の警察とかもういやだから国内に閉鎖的になろうよと、トランプ路線そのもの。
    中国も生産人口のアッパーが見えてきて、次はインドとブラジルか?その中で日本は?なんだけどほとんど日本の話は出てこず。

    ざっと近未来の世界情勢予測を知りたい人にはオススメの一冊です。

    ****
    トマス・ホッブス
    17世紀のイギリスの哲学者。「リバイアサン」強力な中央政府の必要性。

    イマヌエル・カント
    18世紀のドイツの哲学者。人間は外的権威から開放されて自律的に考えなくてはいけない。

    中間層は現在は10億人程度、2030年には20億人を超えてくる。

    中国の生産人口は2016年に9億9400万人となりピークをむかえ、2030年には9億6100万人まで減る。
    一方でインドは2050年にピークを迎えるまで増え続ける。

    ブラジルは2023年までにイギリスとドイツを抜くと言われている。

    少なくとも先進国では20〜40年後にはほとんどが体外受精で生まれるようになるだろう。

    シェールオイルに関して。
    2014年にアメリカはサウジアラビアを抜いて世界最大の産油国となり2030年には原油の純輸出国に転じるとみられている。

    中国の高齢化も深刻。

    現在アフリカにはアメリカの2倍の携帯電話がある。

    アメリカ国内の教育。アメリカも段々馬鹿になってる。

  • 結構な情報量だった。エリート。あと確実思考

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