やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478064801

感想・レビュー・書評

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  • スマホユーザーになってから4年、本から遠ざかっていた私を引き戻してくれた一冊です。
    著者は研究者でもあり、多くの事例と考察に裏付されており、オリジナルな見解に説得力があります。「天才とは」という疑問に対して、普遍的なところから一歩踏み込んだ答えを見せてくれます。

    打算や小さなプライドは次の日から捨てたくなります。それだけで自分が変わりました。どう生きるかの幹になるものがクリアになり、私の思考をシンプルにしてくてました。
    志と支えを持ち、あとは努力(これは簡単じゃない)を積み重ねること。素敵な人生と感じる人間でいたいです。

  • 今の自分にとってとても重要なことが書かれていた。

    まずは自分の「究極的関心」を理解してあげようとすることから始まる。



    「やり抜く」ことは本当に重要なこと。

    それはこれまでの歴史でも色んな人たちが言ってることだし、日本人的には意外と馴染み深い哲学であるんじゃないかな。

    この本のすごさは、「やり抜く」ことの重要性を"科学的に正しい"と論を展開していることである一方で、「やり抜くことは重要だよ」というメッセージしか受け取れないと、ひどく損することになる。



    "「やり抜く」ことは本当に重要なこと。"

    だからこそ「辞めていいのか?」または「いつ辞めるのか?」ということも重要な課題になってくる。

    だから、自分にとってもっとも重要なことを理解してあげることから始まる。自分の大事なことに向かっていると感じているのなら、それはきっと「やり切る」べきだし、そうでないと感じるのなら、出来るだけ早く辞めた方がいい。

    ストレスにもポジティブ/ネガティヴの特性があると感じていたけど、この辺りのことに近いかも。

    自分の究極的関心に向かっていて、大変だけど楽しいとも感じるようなことは、そのときのストレスはポジティブなもので、自分の潜在能力を引き出すために大事にしたいものになる。



    あと、12章がとてもよかった。

    今年の目標に、GRIT SCALEのスコアの項目を加えた。

  • 心理学者が実験や取材に基いて導いた結論であるため、巷に溢れる自己啓発本より遙かに信憑性があり、説得力に満ちた内容であると感じた。
    子育てに活かそうと思って手に取った本であったが、諦めずに続けること、いつだって明日はある、という言葉に自分自身が励まされた。
    いくら努力してもやはり才能には勝てないのではないか、という疑問に対しても、才能よりも熱心に練習することの重要性を説いてくれている。
    目標をピラミッド型に書いてみる方法は、自分が目的と思っているものが本当に最終の目標なのか、それともその目標を達成するための手段なのかを分けるために有益なものだと思われる。バフェットが語った、優先順位を決めるための3段階方式は真似して試してみよう。
    ただがむしゃらに頑張ることが重要なのではなく、目的を持ち、最善な方法で努力することが重要だということは、自分自身にも、子供にも常に意識して行動するようにしていこうと思う。

  • 成功するためには、才能ではなくGRIT(やり抜く力)が大切である、というのが本書の主旨である。

    何かを成し遂げるためには努力が必要であるが、そのための能力をGRITと定義し、それは粘り強さと情熱に分解できるとする。

    このGRITは遺伝の影響を受けながらも、後天的に伸ばすことが出来る。これは我々平凡な人間にとって朗報である。

    伸ばすためにはどうすればいいのか?GRITに必要な要素は4つ:興味、練習、目的、希望である。何かを心から楽しむ興味ややっていることをの重要性を理解する目的は情熱を育み、何かをやり続ける練習や困難に立ち向かうための希望は粘り強さを強化する。後半はこれらをどう伸ばすかが説明されており、GRITを伸ばすことに特化しているが教育方法にも触れられている。

    才能か努力か。そして努力する才能なのか。これは長年議論されてきていることだが、科学的なアプローチで努力が重要であり、そのための能力が伸ばせるということがわかったのは非常にありがたい。結局は何かを成し遂げるための簡単な道はないのだが、今歩んでいる道が間違いではないことがわかったのは大きな自信にもなる。

  • 「「ものすごくがんばる」のは「やり抜く力」とはちがう」

    才能が重要ならば、努力はその2倍も重要であることを説明しています。
    「やり抜く力」を身に着けるためのエッセンスと、その重要性がちりばめられています。

    粘り強く取り組む力を養うよう、日々精進したいと思わされる一冊です。
    一歩ずつでも前に進み、7回転んだら8回起き上がること!!!
    目標に粘り強く取り組み、毎日練習を何年間も続けること!!!

  • やり抜くことの重要さを様々な根拠をもとに訴える。とても説得力があり、驚きの研究などもあるので楽しく読める。一方で具体的にどうすればよいか、どう教育したらよいかについては、知ってたというようなことが多いのが若干不満だが、王道に近道はないのだろう。

  • 「やり抜く力」
    あきっぽくて続かない私には突き刺さる言葉。
    自分にはもちろん、もっと早く読んで子育てに生かしたかったです。

    「人生の長いマラソンでどこまでがんばれるかは、体格や基礎体力のちがいによるものではなく、圧倒的に「努力」にかかっているということだ。」

    やり抜く力を育てるためには、
    「意図的な練習」が必要。
    目標を決める→目標に向けて努力する→改善→上手くできるまで繰り返し練習する。
    そして、「習慣化すること」。

    それがなかなか難しい!

  • あの人は天才だから、じゃなく。
    情熱と粘り強さ、絶対にあきらめない=やり抜く力が成功に向けては重要
    ▶人間は持っている能力のほとんどを使わずに生きている、だからまずやってみることが大事:この言葉は非常に納得感があった
    ▶特に動機の持続性。瞬発力ではなく、持久力。1,2年後も同じ位の情熱を持って取り組めているか?が大事
    ▶転んでも何度も起き上がる、それが希望となる

    ・分析で終わってはいけない、理論を組み立て実証してこそ、その次に進める

    ・努力しなければ才能も宝の持ち腐れ、努力をしなければスキルも頭打ち。
    ▶すべて努力によって様々なものに活かされる

    ・グリッドスケールをやってみて:
    粘り強さは4.2だが、情熱は3.2
    情熱とは、1つのことを長い間やり続けること
    ▶情熱スコアが低いことに少しショックを受けたが、読み進めると下位目標を転換しているだけかも、と少し安心した
    ▶ヒントを得るための第二章

    ・環境が人を変える
    ▶そこにいる今の自分が好きじゃないと感じた時は、環境を変えることが大事かも
    無力感は苦痛を回避できないと思う気持ちからくる

    ・興味は内省ではなく、外の世界と関わることで生まれるもの。もともと持っているもの
    発見→発展
    古きに新しいものを見つけた時、逆も然り、新たな興味になる

    ・漫然と時間を費やすだけでは上達しない、意図的な練習が必要→読書も一緒

    ・導き方次第で固定概念か、成長マインドかが変わる
    ▶才能を褒めるか?努力を褒めるか?
    ▶苦しみが希望に変わるか、無力感のままか?→子どもの頃にやれば出来る経験

    ・どうしたら身近な人のやり抜く力を伸ばせるのか?
    =要求は厳しいが、支援を惜しまない
    ▶厳しくも愛情を持って
    ▶興味を第一に考える

    賢明なフィードバックも同じ考え方
    更に良くなる点+あなたならもっと良いものが、期待しています、と期待を込める一言★

    ★良い方向に変えてやらなきゃなんて気負わなくて良い、心から相手のことを思ってしっかりと見守っていれば、ちゃんとそれが伝わって良い変化が起こる

  • 文字通りやり抜く力をつけたく、メカニズムから学べそうな本書を手に取った。
    「興味」「練習」「目的」「希望」の各フェーズでアクションを記載する。

    ①興味
    ・以下を問いかけて取り組むべきことを発見する
    -どんなことを考えるのが好きか?
    -いつのまにかよく考えていることは何か?
    -譲れないこと/これだけは耐えられないことは何か?
    -何をしている時が1番楽しいか?
    ・とりあえず良いと思ったことはやってみる
    -上手くいかなかった場合は取り消して構わない
    ・強い興味を持ち続けるために、親/教師/コーチ/仲間から励ましや応援をもらう
    -外部からの刺激が興味を確信に変えていく

    ②意図的な練習
    ・ある一点に絞って、ストレッチ目標を設定する
    -30回腕立て伏せを35回にしてみる、等
    ・しっかりと集中してストレッチ目標を達成する
    -多くのエキスパートは人の見ていないところで努力をしている
    ・ストレッチ目標を完全に達成できるまで改善する
    -コーチやメンターから欠かさずFBを貰う
    -達成後は新たなストレッチ目標を置く
    ・上記を完全に習慣化し、自動的な日課にする
    -エキスパートはフロー状態(努力が楽しい状態)に到達することができる

    ③目的
    ・①興味+役に立ちたいことを言語化する
    -どちらかが欠けるとやり切れない
    ・ロールモデル(お手本)を見つける
    -「15年後のあなたにとって最も大切なことは?」
    -「もっと良い人間になりたい、と思わせてくれるような生き方をしている人はいますか?それは誰で、そう思う理由はなんですか?」
    -「人々のために何かを成し遂げることが可能なのだ」と身をもって示してくれる存在が、自身の確固たる目的形成(=自分も同じように誰かの役に立てる)の重要なヒントになる
    ・もっと意義を感じれらるように変化を起こす
    -日々のタスクが、誰の役に立ちそうか?
    -より役に立つためにはどう工夫すれば良いか?

    ④希望
    ・脳もIQも「筋肉」のように鍛えられると自覚する
    ・楽観的に考える練習をする
    -どんな失敗からも学びがあると考える
    -失敗の原因は自分の能力不足だと無力感に浸るのではなく、もっと頑張る必要があるだけだと捉え直す
    ・人に助けを求めて立ち直る
    -良いメンターをつけて、励ましを貰う
    ・やり抜く力が強い集団に属して刺激をもらう
    -周りの価値観が自分の「信念」に変わる

    ⑤その他メモ
    ・やり抜く力が強いほど幸福度も高い
    ・誰でも「天才」になれる

  • ○概要
    話題になったTEDトークの"やり抜く力"の内容が記された本。自己啓発系

    ○感想
    エネルギーをくれる本。
    継続的な努力によって目標を叶えた成功者のエピソードを交えて主張が展開されており、おもしろかった。定期で読み返したい。

    ○まとめ
    ・やり抜く力(情熱×粘り強さ)が結果を作る。
    ・やり抜く力は後天的にも身につけられる。
    ・意図的な練習を継続的に行い、結果を出す

    ○メモ
    ・最高のパフォーマンスは、
    無数の小さなスキルや行動を積み重ねた結果

    ・天才を神格化してしまった方が、自分自身が引け目を取らなくて済むからラク。
    (天才と思う人ほど底知れない努力をしているのに。)

    ・なにかを本当にうまくなりたいと思ったら、自分の能力以上に背伸びをする。同じことを何度も繰り返すうちに、以前はできそうになかったことが当たり前にできるようになる。だがそれは一朝一夕にはいかない

    ⭐️1日にどれだけ努力するかより、くる日もくる日も目が覚めた途端に今日も頑張ろうと気合を入れて、トレッドミルに乗り続けることが大切。

    ・具体的な個々の目標を一つにたばねるもの、すべての目標を貫く目的が必要。それはブラさない。

    ⭐️人生でこれだと思うものが見つかるまでに何年もかかり、そのあいださたざまなことに興味を持って挑戦する。
    →まずは好き嫌いをはっきりさせてそこから積み上げる。とりあえずいいと思ったことをやってみる本当に興味のあることが見つかるまでは、ある程度の試行錯誤はやむを得ない。

    ⭐️努力あるのみ。楽しくなかろうがとにかくやるべきことはやるんだ。結果を出したときさ信じられないほどうれしいんだから。

    ・"意図的な練習"に取り組むことが、良い結果に繋がり、努力が好きになり、
    ひいてはやり抜く力の向上につながる。

    →意図的な練習とは? 3つ
    ①具体的な弱点の克服のために、高めの目標設定
    ②達成を目指すために1人の努力を惜しまない
    ③改善すべき点がわかったらうまくできるまで何度も繰り返し練習する

    ※意図的な練習は、同じ時間に同じ場所で。
    ルーティン化することでやりやすくなる。

    ・捉え方次第で、仕事かキャリアか天職か変わる
    ex)レンガ職人の話

    ・才能×努力=スキル スキル×努力=達成

    ○アクション
    目指す目標に対しての努力の時間と場所をルーティン化する(朝のマック)

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