- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478110157
作品紹介・あらすじ
思いどおりの結果を手に入れるためには、努力と実力以外の力が必要だった!
ハーバードで大注目の教授が教える究極の授業!
感想・レビュー・書評
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人生を豊かに過ごすためには、自分自身が内から輝くことが大切なのである。そのためにどうすればよいのか?
そんなことを本書は語っているが、個人的感想としては「ごもっともだが、実践が難しい」と感じた。
人は皆、輝ける自分でいたいし、他人に対しても優位でいたい。
「他者と比較する」という競争原理が働く部分もあるが、本書はもう少し「自分磨き」に重点を置いた内容となっている。
(そもそも他者と比較してもしょうがない。所詮、自分は自分でしかないのである)
表題の「EDGE」とは、次の頭文字をいう。
①「Enrich」豊かにする
②「Delight」楽しませる・明るくする
③「Guide」誘導する
④「Effort」努力する
この「EDGE」を意識すれば、他人との付き合い方も上手になり、人生が豊かになるということだ。
もちろんそれは理解できるが、そんな単純な話だろうか。
結局、これらを実践することが一番のハードルだと思うのは、私だけだろうか?
若干理想論に偏っている面が垣間見えた。
確かに書いてあることは「その通り」と思うことが多い。
あくまでも自分を売り込むのではなく、相手を楽しませるという考え方は大事だと思う。
そこにさらにユーモアやジョークがあれば、相手はあなたのことを「気が利く人」と思ってくれるだろう。
他人と、心を許した信頼関係を構築するのは簡単な話ではない。
そもそも気が合う、合わないの相性の問題がある。
しかし人間社会では、相性が合わない人ともそれなりに付き合っていく必要がある。
会社では勝手にチームが組まされるし、住む家だってご近所さんとは出来れば揉め事を起こしたくない。
自分が営業担当であれば、嫌な顧客に対しても商品を売り込まなければならない。
結局、他人のことは変えられないのだから、自分自身を変えていくしかない。
しかしながら、無理をして自分自身を変えてしまうと、メンタル面でも痛んでしまう。
無理をせずに、ほんのちょっとの行動だけで人間関係が改善するならば、大いに効果があると言えるだろう。
まずは自己理解のための分析をするしかないのだが、これが一番難しい。
自分自身の事は当然自分が一番分かっている、と思い込んでいる。
このバイアスを取り払い、もう一度自分の内面と向き合うのは簡単ではない。
メタ認知とか、客観視とか、俯瞰して物事を見るとか様々言われるが、要は同じことである。
まずは「私は何者なのか?」を、あまり真剣に追い込まずに、軽くライトに考えてみればいい。
自分の「強み・弱み」を改めて知ることが大事だと言うが、これも当然だ。
職場のキャリア研修などでも、改めて「自己の強み弱み」を文章を書かされる課題がある。
自分のことを一番分かっていても、改めて内省することで見えてくるものがある。
出来るだけ今までの一方向からの視点でなく、多視点で見つめてみる。
そこからスタートし、その上でEDGEを使って直感力を磨き、本質を見抜くのだという。
これも簡単な話ではない。
私も他者を見た時に「どうしてこの人は、この本質に気付かないのだろう」と感じてしまうことがある。
それでは果たして、自分は本当の本質に気が付いているのか?
この問答は、どこまで考えても正解に辿りつかない。
自分の思う正解は、自分で考える以上、幻想でしかないからだ。
それでも本書を読んで、まずは内省し、EDGEを使って行動を変えてみる。
自分自身は結局他人の鏡であり、そんな自分も少なからず他人に対して何らかの影響を与えていく。
少なからず、所詮人間とはそういう生物なのかもしれない。
(2023/8/10木)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Edgeとは、英単語の意味でもあるが、本書では下記の頭文字をとった意味。
Enrich (相手を豊かにする)
Delight (楽しませ)
Guide (こちらが望む方向に誘導する)
Effort (サイクルを繰り返して、一層努力を続ける)
相手の心を開く3つのアプローチの中で「2文売り込み」の例文が勉強になった。(ほかの2つは、簡潔でパンチのきいたアピール、長文説明→長文というが目安は1分)
「(○○)を必要としている(ターゲットである聞き手)のために、この(製品)は(一押しの機能)を提供する(商品カテゴリー)です。(競合他社や代替品)とは異なり、わが社には(機能面での大きな違い)があります」
気に入った言葉
あなたのアイデアにどんな形であれテクノロジーがかかわっているのなら、あなたはテクノロジーのエキスパートにならなければならない
大事なのは、自分の能力の限界を知っている事
相手を楽しませるには喜びをもたらすだけでは足りず、「驚き」「意外性」が核になる
実力に見合った内定と得る学生には、成績やその職務にふさわしい能力を持っているだけではなく、「相手を楽しませる」特別な能力がある
自分が望む方向へと相手の判断を誘導することはできる
報われる努力をする -
図書館がおくる、「クラブ・サークル向けおすすめ図書」
クラブ・サークル名 Super Volunteer Circle
請求記号 159/Hu
所蔵館 岡山キャンパス図書館 -
#flier
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flier要約
https://www.flierinc.com/summary/2944
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ローラ・ファン(Laura Huang)
ハーバードビジネススクールの教授。
組織行動学を教えており、専門分野は起業家精神における直感の役割や、対人関係および潜在的要因がエンジェル投資家・ベンチャーキャピタルの投資判断に与える影響。
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エッジとは、以下flier要約内容
【エッジを獲得できる人は、相手を豊かにし(Enrich)、楽しませ(Delight)、こちらが望む方向に誘導する(Guide)ことができるうえ、このサイクルを繰り返して、いっそうの努力を続ける(Effort)。本書の核をなすのは、この4つのキーワードだ。】
なんだろう…
翻訳の内容が自分に合わなかったのか何も心に刺さらなかった。
著者の実際の経験の中で何がエッジにつながるのか、自分がエッジを上げた際にどういうような効果があるのかというのがわからなかった。
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目次
はじめに 「エッジ」が人生を変える
序章 がんばり「プラス」 ── 努力は必ずしも報われない
「がんばれば報われる」の危うさ
「努力が報われる」環境は自分でつくる
行く手をはばむのは「偏見」だけではない
逆風を追い風に変える
他人の認識を変える「あなただけの価値」
PART1 豊かにする
第1章 あなただけの才能をみつける ── 強みと弱みを明確にする
あなたの「基本材料」を活用して、価値をもたらす
自分の強み・弱みを知る
「より少ない」からこそ、「より多い」
第2章 輝ける場所を探す ── 「人と違うところ」に目を向ける
植えられた場所か、混みあっていない場所で成長する
いちばん行列の長いアトラクションが最高とはかぎらない
「流行に乗り遅れる層」を甘く見るな
おかしなところを批判的に見る目を養う
第3章 チャンスは「制約」から生まれる ── 視点を変える
ラスベガスの「クーラー」、フーバーダムの冷却器
「レッテル」を利用する
かぎられた資金で利益をあげよ
カネを追うな、価値を追え
第4章 直感力を磨く ── 本質を見抜く目を養う
第六感を働かせ、指数関数的に飛躍する
ブリコラージュ ── 別々のものをつなげて、関連づける
あなたがイライラしていることには、ほかの人もイライラしている
自己不信に対する解毒剤 ── 「ひっくり返す」
解決策から問題を探す
ナラティブと数字を結びつける
すべてが理にかなうようにする
PART2 楽しませる
第5章 「驚き」や「意外性」のパワー ── 心の扉をひらく
予期せぬことをもたらし、楽しませる
固定観念を覆す
売れない店員の起死回生
第6章 「準備」と「即興」 ── 柔軟に相手を楽しませる
計画を立てる(でも、きっちり立てすぎない)
常に「推測」しておく
相手の心をひらく3つのアプローチ法
事前にポイントを3つまでにまとめておく
第7章 ありのままの自分を見せる ── 真摯に人と向きあう
本当の意味で人を楽しませる
「必要不可欠」な存在であることを示す
上辺だけをとりつくろい、媚を売ってはならない
無理をして相手にあわせない
実力に見あった内定を得る学生の共通点
あなたが楽しめるものはなにか?
PART3 誘導する
第8章 あなたのダイヤモンドを輝かせる ── 他人の認識を把握する
「自分らしさ」を出すには
他人の認識は変えることができる
自己認識を変えても、信条を曲げることにはならない
他人の期待を誘導する
第9章 偏見を味方に変える ── 「こう見てほしい」方向に誘導する
「認識」は人生を左右する
だれもがレッテルを貼られている
偏見に先手を打つ
見当違いのレッテルを貼らせない
第10章 自分の枠組みをつくる ── 周囲にあわせない
「自分仕様」のやり方を貫く
自分の個性と他人の認識を結びつける
周囲にあわせても、長い目で見るとマイナスになる
ありのままでいることの価値
第11章 「これまで」と「これから」 ── 自分の価値を伝える
「普通ではない」ことが武器になる
あなたのデータを相手に伝える
どうすれば自分のエッジに気づけるのか?
PART4 努力する
第12章 エッジを強化する ── 不利を力に変える
「報われる努力」をする
恨みを手放すと人生が変わる
努力は諸刃の剣
「自分がどう考えるか」を重要視する
エッジの法則