古書カフェすみれ屋と本のソムリエ (だいわ文庫) (だいわ文庫 I 317-1)
- 大和書房 (2016年4月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479305903
感想・レビュー・書評
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【内容】
カフェめしメニューとカフェ経営と、本にまつわるミステリが合体した感じ。比重はカフェめしに置かれてる気もする。
【感想】
食に対するこだわりのようなものがなかなかしんどそうな店。たぶん、ボクは入らない店。オーナーの単純な思考が怖くもある。
『パン屋のパンセ』は読みたいと思った。
著者は東京出身かな?もちろん珍しくはないけど。東京の方言が使われてるとこがあった。
▼古書カフェすみれ屋に関する簡単なメモ
【紙野頁/かみの・よう】古書カフェすみれ屋の古書部の店長。長身、痩身、猫背、メガネ。最初の時点でたぶん31歳。古書部に客がいないときはカフェ部を手伝っている。相手がより必要とする本を薦めることができる。
【古書カフェすみれ屋】カフェと古書店が合体した店。東京バンドワゴンみたいな感じやね。それぞれは独立採算制で古書部の本をカフェの客は無料で読むことができる。カフェ部の店長は玉川すみれで古書部の店長は紙野くん。
【玉川すみれ】古書カフェすみれ屋のオーナー店主。最初の時点で36歳。
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古書店カフェというタイトルだけで惹かれてしまった(^^)キレイなオーナーと美味しい料理、、とありがちな設定だけどやっぱりいい。
料理の説明は美味しそうで、ホントにこんなお店が近所にあったらなーと思う。現実、2人で店がまわるのか、そして手の込んだ料理、採算とれる経営は難しいと思ってしまうがそれは小説だもの、ね。
常連さんにまつわるちょっとした謎解きも長くかからず自分向き。
紙野くんとすみれさんの今後の関係が気になるところ。2人はお似合いだけど恋に発展するには時間がかかりそうだ。 -
年齢の割にはウブなオーナーすみれさんと、年下のミステリアスな青年紙野くんのコンビ。カフェに来るお客さんたちの抱える問題や悩みを、すみれさんが聞き役になり、紙野くんが本をお勧めして解決していく。すみれさんの作るカフェご飯は聞きなれない西洋料理が多く、ちょっとオシャレすぎて個人的にはあまり惹かれないのだけど、紹介される本は読みたいと思うものが多かった。小説や名作だけじゃなく、写真集や詩集、エッセイなど幅広いのも良かった。
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すみれさんのカフェ飯がどれもこれも美味しそう・・・すごい・・・
そして紙野くんのオススメする本が毎回絶妙
う~ん、いいバランスだ -
古書スペースのあるカフェ。憧れます。お話はカフェすみれ屋に通うお客さんに、古書スペースを担当する紙野君が適当な本を提供する連作短編の形で進みます。何かしら問題を抱えているお客様が本によって自分の道を見つけていくので、その時提供される本は実在の有名なものが多いですが再読したり手に取ってみたくなったりしました。そしてカフェのお料理もとてもとても美味しそうです。ただ、残念なことに店主すみれにも紙野君にもあまり魅力を感じません。他の方も書かれてましたが薦め方が押しつけがましいからかも。そこだけ勿体ないです。
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ご飯が美味しそう…ちょっと料理、がんばってみようかしら。
いろんな本を知ることが出来るのもたのしい。 -
すみれがオーナーとして経営する古書カフェ・すみれ屋。客とともに訪れる謎やトラブルが古書スペースを担当している紙野君が勧める本をきっかけに解決していく
短編5編収録。本の紹介もそうですが、料理がとてもおいしそうだったのが印象に残った -
「ゆっくりと心のなかでスーツを脱ぎ、個人としての自分を取り戻す場所。すみれにとって、カフェは、大人がひとりで自分らしくいられる空間という意味合いが強くなった。ときに避難所となり、ときに仕事場となることもあるが、やはりそこはいつでもリラックスできる場所であって欲しい。」(31 ページ)
心をほっとさせる美味しいご飯。
人生を一変させるその一冊。
すてきなご飯と、すてきな本を求め、
訪れたくなる『すみれ屋』の物語り。
「お勧めは、ありますか?」 -
古本をは販売するブックカフェのオーナーすみれさんは、共同経営者の古本担当紙野くん。彼が「この本買ってください」と言うときは、秘密がその本にある……?値段安いからまだいいけど、押し売りに近いのはちょっとひくけど、予想より面白かった。それぞれの謎も興味深かった。「パン屋のパンセ」からの引用は本当に魅力的。これを贈るってことはその人のことが好きだと思うぜ!