古書カフェすみれ屋と本のソムリエ (だいわ文庫) (だいわ文庫 I 317-1)
- 大和書房 (2016年4月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479305903
感想・レビュー・書評
-
昼は日替わりの手の込んだランチが、夜はワインを傾けつつ前菜からメインまで楽しめる古書カフェすみれ屋。
あまりに料理が充実しすぎて、カフェではなく十分レストランだろ!と突っ込みを入れたくなるスミレ屋の物語は、少々問題を抱えたカフェの客に、スミレ屋古書担当の紙野君が書籍を押し売りし、客の問題をすっきり解決してゆく。
ブックカフェを経営する割に書籍知識の浅いすみれさん。
あまりに洞察力優れ過ぎの紙野君。
ストーリをほぼほぼ1ページ分断する料理解説。
そして何より、
書店の中で揚げ物や焼き物をする。
売り物の本を読みながら飲食する。
って、ありなの?
と突っ込みを入れつつ読了。
しかし、お客さんの悩みは幼児虐待、セックスレス、夫婦愛と巷でも話題の問題で、その解決本はいずれも興味深い。
早速、ワインを傾けながら古書を探せるカフェを探してみよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お腹空くし本読みたくなるし紙野くんかわいいし、ほんとなんですみれ屋さん存在してないの…!
-
流行のお店系のミステリーですが、これはなかなか面白かったです。タイトル通り、物語の骨になるのは本なんですが、カフェの要素が意外に強いです。特に料理の描写がじっくり丁寧に書かれていて、食べてみたくなること請け合いです。どの料理も美味しそうでした。
-
設定とシチュエーション目当てで購入。実際の本がばしばし登場するところはよかった。ビブリオ古書堂シリーズの流行りでもっとこういう本増えればいいなあと思ってる。
お料理もおいしそうで良かった。けどやっぱり文章はあまり好きではなかったかな。似たような表現が多かったり、ちょっと鼻につくかんじがあったり。まず何より三人称で語られるのに「紙野君」「美雪さん」と呼称がつくのが何とも馴染まなかった。すみれ屋、と名前がつくくらいなので、キャラクターの魅力をもっと出してくれたら良かったな。 -
古書とカフェと謎。
よくある設定といえばそうなんだけど、謎がちょっぴりビターだしその謎を解く紙野くんの選書も渋いしすみれさんの作る食事も本格的だし。
つまり、私もここの常連になりたいってことだ。