ビジネスで大切なことはみんなレストランで教わった ~一生役立つ仕事のスキルを身につける法~
- 大和書房 (2010年4月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479792840
感想・レビュー・書評
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投資会社、IT企業の経験がある著者。
FLコスト
F=フード(原材料費)
L=レイバー(人件費)
この2つが、売上高全体の中でどれだけの割合を示す指標。
FLコストは、業態によって若干差があるが、その適正値はおよそ60%
焼肉屋の場合、肉は基本的に高いので原材料費はあまり落とせず、お客様が自分で焼くので、人件費はたいしてかからない。
一方、サービスやシェフの腕でお客様を集めている店なら、それだけ人件費が高くなるので、原材料費を抑えなければならない。
短期利益より中期利益
その日の売上じゃなくて、お客様の再来店を目指す。
一日のフィードバックとして良いことも悪いことも10項目くらいメールを書く。
『レバレッジ・リーディング』(本田直之 著)を
社員全員に読ませる。
読書勉強会で読ませた本
『プロフェッショナルの条件』P・F・ドラッカー
『夢をかなえるゾウ』水野敬也
『一勝九敗』柳井正
『ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則』
『エスキモーに氷を売る』
『勝間式「利益の方程式」』勝間和代
『レバレッジ・シンキング』本田直之
『「人を動かす」人になれ!』永守重信
『仕事ができる人できない人』堀場雅夫
『はじめの一歩を踏み出そう』マイケル・E・ガーバー
『ブルー・オーシャン戦略』
『キャズム』
『外食・非常識経営論』
『マリオット・ウェイ・サービス12の真実』J・W・マリオット・ジュニア
『社長!儲けたいなら数字はココをみなくっちゃ』小山昇
『流行る店』吉野信吾
『情報は1冊のノートにまとめなさい』奥野宜之
『おいしい店とのつきあい方』
『日本でいちばん大切にしたい会社』坂本光司
MVPではなく、”期待を超える働き”を評価する
経営者としてまず考えるべきは、いい人材をどう採るか
自分の「強み」を探すポイントは、自分は普通にしているつもりでも、他人から普通以上に評価してもらえるところはどこか、を探すこと。
人がまだやっていないことを人よりも早くやる、ということがビジネスの基本。
ピーター・ドラッカーの『プロフェッショナルの条件』(ダイヤモンド社)を3回読書勉強会で取り上げた。
・「5分ずらす」とわかってもらえる。
・女性がもっているキーワードは
「恋愛、美容、健康」
・マーケティングの基本はまずデータをもとに仮説を立てること
二つの指標:お客様が喜んでくれるか。 金銭的に収支があっているか
・投資額に対して何倍の利益があげられたかという「投資倍率」を考えるクセをつける
・「空気感がいいお店」というのが、ほめ言葉詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20140518。終了。飾らずに書いた、良い本。仕事選びの基準。1.自分のエッジが立っていること→人より興味が強い。2.自分の強みに気付くこと→人よりできる。
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中国駐在5年目で最後となる年に知り合い、その後何かにつけて面倒を見て頂いている岡田さんの著作。
世の中には、具体例に乏しく第3者的な視点で書かれるノウハウ本や、著者の成功体験を振り返るものの、その成功に導いた要素が構造化されていない偉人伝は溢れていますがこの本は違いました。
人生で初めての起業であると同時に、素人からのレストランの経営という大きなチャレンジに対して、何を想い、具体的に何を行ってきたのか、結果として何が成功し失敗したのか、事例や場合によっては実際のコンテンツを紹介しつつ、極めて具体的に書かれています。
僕は、自信があればノウハウですら公開できると思っています。ノウハウを見たとしても、情熱を持ってそれをやり続ける、改善し続けることが大事だからです。経営者を目指し、例え孤独で寂しくて、道が塞がったように見えても、想いに立ち戻り、続けることが大事だと、再認識させられました。
やっぱり、すごい人だ。
ありがとうございます。 -
関係なし/ただのメモ
洋食酒場フライパン -
既読感が消えないまま読み流してしまった…
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トークスCDで要点を耳勉。
とても勉強になった。 -
~ビジネスで大切なことはみんなレストランで教わった~というタイトルには大いに共感。
レストランビジネスを通じて経営を学ぶための指南書です。
冒頭の文章で著者が本著を記した想いが語られています。
要約すると
飲食業界を盛り上げたい。
飲食業界は、金融やコンサルティング業界と比べると、優秀な人材が集まりにくい業界であり、
それは丁稚や修行で10年かかるなどのイメージがあるから。
でも、遅れている業界だからこそ、入り込む余地がある。
日本のおもてなしの精神を収益性の高いビジネスにしたい
とのことでした。
著者は、聞くところによると金融業界出身。いわゆる優秀な人材なのでしょう。
自分のような優秀な人材から見ると、たくさんビジネスチャンスがあって
自分が作ったお店は、大成功しているので、そのノウハウを公開しますよ。
というのが本著の概要でした。
~ビジネスで大切なことはみんなレストランで教わった~というタイトルには多いに共感を
覚えますが、少々、業界のことを「上から」かつ「客観的」にとらえすぎている印象も受けます。
飲食店経営者ではなく、飲食店を経営している経営者なのでしょう。
右脳的な著書が多い飲食店関連の書籍の中においては、比較的左脳的でロジカルな内容です
将来、起業を考えている方には、独立するために必要な要素をレストランビジネスに照らし合わせながら
紹介してくれているので、良い指南書になると思います。 -
実体験に基づいた経営の本。
経営とは実はすごくシンプルなもので人が全て。
だから楽しく、奥深く、難しいものと気付かせてくれる本です。 -
神楽坂のKemuriという「隠れ家的」炭火焼レストランの創業や飲茶の一茶一坐の再生などを行っている古くからの知人岡田博紀さんからメールがあった。
「本を出したので、読んでください。」
「ビジネスで大切なことはみんなレストランで教わった」(大和書房)
もともと、彼は、ジャフコというベンチャーキャピタル会社に入社し、未公開企業投資やIT企業経営の実務に携わってきた人です。
その意味では、職業人としてのバックグラウンドは財務、金融。
そんな彼がレストランを始めたと聞いた時にはちょっとびっくりしました。
ちょっと自伝的な装いもあるこの本の中で、彼が学生の頃から、おてもてなしサービス系のアルバイトが好きだった件を読んでいて、なるほどと思いました
本当になんでも自分一人でやってKemuriを立ち上げるあたりは感動的なきもちの良さを感じました。
ぼくも、攻撃的な現場主義なので、このあたりのなんでもやりたい感じがよくわかります。
そんな彼がこの本を書いたのは、レストランを通して会社というものをまるごと理解する視点を伝えたいという思いからです。
このあたりが、金融や、財務というビジネススキルを持ちながら、自分の天職である「おもてなしビジネス」を見つけた、彼ならではの独自性だと思います。
Menuを見ると
第1章 レストランで経理を学ぶ
第2章 レストランでマネジメントを学ぶ
第3章 レストランで人事・教育を学ぶ
第4章 レストランで接客・サービスを学ぶ
第5章 レストランでマーケッティングを学ぶ
第6章 自分の仕事を創る
第7章 自分の会社を創る
第8章 ビジネスモデルを創る
自分の実体験に没入しながら、どこかで冷静な眼を保つというこのバランスが素晴らしいと思いました。
岡田さんは出来上がった経営者ではありません。今も成長しようとしている人です。
そんな彼が、走り続ける自分の姿を、伝えようとしたところに、没入しながら、冷静さを失わないしっかりとした戦略性も感じました。
久しぶりに毘沙門様の裏にあるKemuriに行ってみようかと思いました。 -
ホント共感する部分が多く、あっという間に読むことが出来ました。
特に「小さい成功体験も、壊してしまってもいい」というくだりは、ハッとさせられました。一方でぶれてはいけない価値観を持つことの大切さもあるんですね。
飲食業界にいる人、目指す人だけではなく、多くのビジネスパーソンに読んでいただきたい一冊だと思います。 -
金融やIT業界に携わった後、レストランビジネスを立ち上げた岡田氏による書籍。
タイトル通り、飲食店で働く事が如何に他のビジネスにも役に立つか、ということが書かれてあるが、個人的には特に真新しさは感じなかった。
月並みないち起業家の成功本である。
しかしながら「社員全員が会計に関わる」、「読書会を実施する」等、飲食業としては新しい試みをしている点は参考になると思われるので、飲食や諸業界の経営者は一読の価値が有るかもしれない。 -
志を高く持てば、やれること・やらなければならない事がたくさん出てくるかも。
読んだ一番の感想でした。
目次
第1章 レストランで経理を学ぶ
第2章 レストランでマネジメントを学ぶ
第3章 レストランで人事・教育を学ぶ
第4章 レストランで接客・サービスを学ぶ
第5章 レストランでマーケティングを学ぶ
第6章 自分の仕事を創る
第7章 自分の会社を創る
第8章 ビジネスモデルを創る
あとがき
著者の半生を振り返るような内容になっています。
レストランで学んだ具体的なこと、起業にいたる背景、起業時のお話、ビジネスモデルについてのアドバイス、という流れです。
どれも内容が具体的で読みやすく、とても参考になります。
起業のお話の中で、いくつかの失敗談が書かれており、たくさんの失敗をして、そこからたくさんの事を学び、今にいたるんだなあと感じられます。
読んでいて、やる前から失敗を恐れてばかりいる自分に気付かされました。
そして志の話。
日本のサービスの質を高める。
さらっと書かれていますが、なかなか言える言葉ではないですよね。凄い決意が感じられます。これは見習わなければいけないです。
8章まで読んで大分満足だったのですが、あとがきまできっちり感動させてくれます。
この本を読む予定のない方、あとがきだけでも立ち読みすることをお薦めしたいです。 -
レビューはブログにて
http://bit.ly/9R8HmN -
「金融、IT等の様々な業界に携わった岡田氏のレストラン経営奮闘記。業界常識にとらわれないイノベーションは斬新だ」
経理、人事・教育、マーケティング、マネジメント、接客・サービス…一生役立つビジネススキルはすべてレストランで学べる。
【目次】
第1章 レストランで経理を学ぶ~まずは初心者でもわかる経理入門
第2章 レストランでマネジメントを学ぶ~いい店長のノウハウはすべてのビジネスに通じる
第3章 レストランで人事・教育を学ぶ~毎日楽しく働く。それが成果につながる
第4章 レストランで接客・サービスを学ぶ~ぼくのお店で働けば接客のプロになれる
第5章 レストランでマーケティングを学ぶ~やれば必ず結果が出る楽しい分野
第6章 自分の仕事を創る~自分のエッジが立っているところを探そう
第7章 自分の会社を創る~起業に必要なものは何か
第8章 ビジネスモデルを創る~ギャップにこそビジネスチャンスがある -
著者である岡田さんの発想が、飲食業界を本当によい方向に変えていくきっかけになるのではないかと感じる一冊です。職業柄、よく接待をやっておりますので、kemuri@神楽坂は利用させていただきたいと思います!
■神楽坂の江戸前炭火焼kemuri
http://www.enrest.co.jp/kemuri/
特に印象的だったのは、
1.毎日、従業員全員に改善ノートを作成してもらい、みんなでシェアする
2.ワクワク*デキルマトリックスを作成し、仕事の見える化を行う
3.レストランを予約するときには5分前後にずらして予約・待ち合わせする
4.経理をジョブローテーションとして従業員全員に担当させることにより、コスト感覚を含め、会社の状況を正しく理解させる
の4つで、ぜひ日々の仕事にも活かしていきたいと思います! -
今度お邪魔するのでレビューはその時にでも
抜き書き
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ギャップがビジネスになる
経理を持ち回りでみんなにやってもらう→全員が感覚を共有する
会社の数字をオープンにする
改善ノートを作る
社員が一人(自分だけ)でも組織図を作る
1年後の未来組織図をつくる
できるだけマニュアル化する
攻めの姿勢を貫く
ワクワク*デキルマトリクスを使う
価値観を共有する
社員に考えてもらう
MVP<アウトスタンディングアワード
良い人材を取るのが一番大事
相手を肉親だと思ってサービスする
良いサービスを受けたかったら、5分ずらして予約する(!)