- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480026781
作品紹介・あらすじ
狂気の世界、脳髄の地獄…。「瓶詰地獄」「冗談に殺す」「少女地獄」ほか完成度の高い小品群。
感想・レビュー・書評
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収録作のラインナップが素晴らしい。→ 瓶詰地獄、少女地獄、一足お先に、キチガイ地獄、復讐、冗談に殺す、木魂。
忘却と狂気の地獄世界へようこそ、といった感じか。解説でもちらりと触れていましたが、『ドグラ・マグラ』に通じるエッセンスがどの作品にも散りばめられており満足度高いです。(夢野久作読んでみたいけど、ドグラ・マグラは長くて大変そう……という人の入門向けにオススメしたい短編集ですね) -
久作の短編でも最高傑作と名高い瓶詰地獄、そして私が初めて読んだ久作作品である少女地獄が収録されている。
青空文庫で少女地獄を読んだときの言い知れぬ衝撃。
高3の冬だった記憶がある。その後大学時代に再読。今回24歳で再再読。
短いスパンでも再読したくなる作品。 -
瓶詰地獄、少女地獄などを既に読んでいたから手に取りやすかった…のか?
狂気が広がってて読んじゃいけない本を読んだ気分でした。中学生で読んだので、読み返してみたらどんな気分になるんだろ? -
「冗談に殺す」が一番好き。もうとにかく気持ち悪い!大好き!
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キチガイ地獄
気に入った言葉
アンナ奴が生命(いのち)の親様なら、猫イラズは長生(ながいき)の妙薬でしょう。
獅子身中の虫
カルモチン自殺
木乃伊(ミイラ)
妻子のグロ写真
龍代の阿魔(あま)
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思った事
私も大分キチガイの部類に入るとは思いますが、ここまでにはなりたくありません。
龍代も久美子も愛に生きていて、とても素敵だと思いました。 -
カバー装画に採用された竹中英太郎「哀しみのマリア」も凄まじい
全集第8巻。
「復讐」のみ初読、それ以外は別の本や青空文庫で既読だったが、
大まかに言ってテーマは狂気と地獄で、
やはりこの塊は強烈。
語り手が皆、
上目遣いで舌足らずな喋りを披露している気がするなぁ。
お茶マニアは分けても「崑崙茶」に戦慄するのであった。 -
少女地獄が読みたくて買った短篇集。お話ごとにさまざまな地獄が目の前に展開します。どの短編にも漂う狂気がすごい。江戸川乱歩のエログロに狂気やキチガイを加えると夢野久作になると思う。読後まで残る、この感覚はクセになります。
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独特の世界観
すっきりしない終わり方
でもなんとなく病み付きになる感じ
夢野久作また読みたい