志ん朝の落語 1 (ちくま文庫 こ 21-2)

制作 : 京須 偕充 
  • 筑摩書房
3.82
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本棚登録 : 155
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480038715

作品紹介・あらすじ

「古臭い噺に一カ所だけ風穴を開ければいいんだよ」。古典を演じながらも、絶妙の間、雰囲気を壊さない新鮮なくすぐり、持ち前の明るさと品のよさとで、類稀なる落語世界を作り上げた、古今亭志ん朝。その落語を活字で再現!第一巻は「男と女」。志ん朝ならではの色気漂う噺集。各話に編者解説、口絵に志ん朝の高座姿と遺品のノートの写真を入れる。「明烏」「品川心中」「厩火事」「お直し」他十二編。

感想・レビュー・書評

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  • 本で落語を読むのはどうかと思ったけど、読み始めると頭の中では落語を聞いている気持ちになって読み進めることができた。
    もちろん落語を聞いたことがあるからイメージ出来たことだけど、リズム感のある文章があってこその感覚であろう。
    最後まで楽しく読めた。

  • 思わず吹き出してしまう、面白さがあります。

  • 落語を読む。というのもおかしなものだけれど、特に古典落語は、聴いているだけでは意味がわからない言葉が出てくる。前後の状況でだいたいわかっても、どんな字をあてるのだろう?とか、ちょっともやもやっとしたときに、これをぱらぱらとやると、即座に解決。さらに落語を聴きたくても、聴くすべがないとき、これを読むと、志ん朝さんの声なり、映像がたちまち現れて、自分だけの高座のできあがり。という誠に便利なすぐれもの。本当に息づかいまで聞こえてきそうなほどの、細かい言葉遣いの記述に感心。

  • 志ん生は聞いたことあっても(カセットだけど)志ん朝は聞いたことありませんでした。好きな演目「明鳥」に惹かれて購入。速記といえどもご本人の息遣い、声の抑揚まで分かるような文章。臨場感あります。志ん朝ってきっと都会的な(粋っていうのかな)人だったんだろうなあと、感じました。でも、やっぱり高座で見たかった。って事で星4つ。

  • 自分にとって落語家といえば志ん朝。唯一無二。

  • 2003-09-00

  • 生の落語(寄席)
    見る落語(映像)
    聞く落語(CD)
    読む落語(書き起こし)

  • 全6巻ですが,1巻だけレビュー。
    スキな噺家の速記本は,読んでいるだけでその人の口調,仕草が甦ります。
    ただ,見たことも聴いたこともない人にとってはどうなんでしょうかね?

  • 志ん朝師匠の声が読めば読むほど聞こえてきます。
    字を追えば追うほどに笑いと涙が出てくるんです。
    子供のころに聞いた噺も読んでみるとまた違った気持ちが湧いてきてそれが、また幸せに感じたりします。
    師匠の落語と一緒で丁寧に作られているので聞いたことが無い人でも、小説とは違った「落語」と言うお話を楽しむことができるのではないでしょうか。
    (明烏、品川心中、厩火事、お直し、お若伊之助、駒長、三年目、崇徳院、搗屋幸兵衛、真景累ヶ淵 豊志賀の死、文違い、締め込み)

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著者プロフィール

1938年、東京生まれ。落語家。父は五代目古今亭志ん生、兄は十代目金原亭馬生。57年初高座。落語家としてはもちろん、俳優としても活躍。齋藤明氏との共著に『志ん朝の風流入門』がある。

「2011年 『世の中ついでに生きてたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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