- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480081094
感想・レビュー・書評
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2006
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竹田 青嗣さんは、とても良い本を書くと思う。哲学書なんて難解な言葉で複雑怪奇な問題設定を奇妙奇天烈に解くものだと思っていた私にとって、竹田さんの著書は良い道しるべになった。ただ、この人の哲学が正統的なものなのかは、私には判断できない。そもそもドゥルーズなんて難解すぎて何を書いているのか正確には理解できないので、竹田さんのドゥルーズ解釈が正しいか否か、判断する材料がないのだ。そういう意味で、あえて信じすぎないようにしようかなぁ、と思ったりもしている。
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哲学について知りたい方には、かなりお勧めの1冊。
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竹田青嗣さんの本に初挑戦。教授の推薦本。
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とっかかりにはいいんでないでしょうか。
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西研さんのヘーゲル大人のなり方を読んでこの本を手に取った。哲学というのは難しいイメージがあってなかなか手を出さずに(というか買っても途中で挫折していたが)この本を読んで目からうろこが出るようであった。特にギュデスの指輪と、20世紀の現象学の成果が客観性の虚構性を明らかにしたと言う項が面白かった。すべての意見は主観であり、その共通項が客観であると言う見解はは思想の興隆・衰退をうまく説明できると考える。
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以前に途中まで読んだ事があるけど、最初から読み直した。<br>
スピノザはとてもいい感じ。私に近いかも。<br>
「神=世界そのもの」は原因と結果の連鎖の必然性の世界であり、我々が自由だと思っているのはただ因果関係に対する無自覚から来るものなんだ、という思想。<br>
フッサールの現象学は方法的独我論の立場を取り、世界の一切を主観に置き、そのなかで他者との共通の妥当のなかで共同主観的な世界が構築されているんだ、という思想。<br>
私は「世界や秩序・法則と思っているものも個人の主観の認識から生じたものだ」、とは思うが、そこから「自ら秩序・法則性をもった世界が認識の外部に存在しない」とは思わず、「世界は個人の認識と独立して存在し、個人の認識を超えた自らの秩序・法則性を持つ」と思う。 -
うん、まあ、わかりやすいけど、本当にこれでいいのか?と思わずにはいられない胡散臭さもある。竹田青嗣は嫌いじゃないが。
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竹田さんの本は、読み易い。高踏的な物言いを廃し、哲「学」ではなく「哲学」をわかりやすく教えてくれる最良の本。
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哲学を学問にしたとたんつまんなくなる。
自ら学びたい!
面白い!
驚きたい!
考え抜きたい!
と思わなければ哲学してるとはいえない。
というスタンスの人だったので、非常に共感をもてる
一冊だった。確かに哲学は仕事には役にたたない。
でも人生をより豊かに生きるにはこれほどおもしろい
ものはないのだ。