- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480086686
作品紹介・あらすじ
「ポップカルチャーの大祭司」「メディアの形而上学者」と称され、認識への新しい扉を開いた20世紀の思想家マーシャル・マクルーハン。テクノロジーが社会や個人の生活に与える影響について生涯を通して刺激的な考察を重ね、かつて「旋風」をも巻き起こした、このメディアの守護聖人の思想と生涯を多数の資料とイラストでわかりやすく解き明かす入門書の決定版。痛快な理論が、あなたの脳ミソを過激にマッサージ!詳細な文献目録と年譜を付す。
感想・レビュー・書評
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「メディアはメッセージである」「メディアはマッサージである」と言った言葉を残した(らしい)、マーシャル・マクルーハンについての入門書。
イラストと本文が融合した独特の本。ぜひ、書店でページを開いていただきたい。
マクルーハンはメディアを「身体の拡張」と捉える。つまり、身体を介して直接行っていたことが、身体を介さなくても行えるようにしたもの、それらをメディアと捉えるのである。
例えば、思考は脳で行うから、身体から離れられない。
しかし、会話は「言語」というメディアを介して、「身体から離れることが可能になった思考」である、といったところが、マクルーハンのメディア論の原点にあるらしい。 -
CD「MEDIA IS THE MASSAGE」の流れで。同シリーズの「サルトル」と同じくわかりやすかった。「サッカーは野球に比べて分散的、集団的、無位置的であるため現代に則している」というのがおもしろかった。
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この類の本はどれも、for beginners と言いながら、初心者に全然親切でない。読者にただ謎かけというか、投げっぱなしである。訳者の著書である『マクルーハンの光景 メディア論がみえる』を読んでから本書を読んだが、それでもわかりづらい。もっとも、マクルーハンの言っていること自体が、自分のような活字人間には解りづらいのだろうが。それでも、巻末の訳者による文献目録の4(日本のマクルーハン受容史) や年譜は、とても参考になった。
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【要約】
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【ノート】
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"マーシャル・マクルーハンさんという人を紹介した本。独自のフレームワークを構築し、メディアを観察してきた人物。
この本は、漫画でわかりやすく?解説した入門書。
原文を読みたくなる。
「メディアの理解」
「メディアの法則」
「グーテンベルクの銀河系」
「機械の花嫁」など
著者のW・テレンス・ゴードンさんのシリーズは、著名な思想家の入門書シリーズかな。次の人物のものも読んでみよう。" -
広義のメディア論。というだけでは収まらない。とにかく多くのことを述べ、メディアの昨日とその変化に伴う受け手である人、文化の変化について多くを語っている。言葉を尽くして、メディアを再認識させられる。本人の著書ではなく、イラストなどを多用した評伝のようなものなのだけれど、それらを含めたメディアについて述べた人なので、入り口としてはこういう方がわかりやすいかもしれない。今の人ではないにも関わらず、今に通じるのは、その慧眼が本質的なところを貫いているからだろうと思わせる。本人の著作も読もうかなと思わせる内容だった。
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一種の天才であろう.同意できるできない,とはまた違うのであるが,なんか違うレベルで凄さを感じる.発想の幅については素晴らしい.
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イラストで内容を伝える絵本とは違う新しいやり方の本。
マクルーハンのとても考え方が難しかったワ。
これ原本読んだら難しいんやろな…。賛同する部分もあったけど…。