- Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480089298
感想・レビュー・書評
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大変興味深い内容でした。13〜14世紀辺りで社会が大きく変わった、という観点で、さまざまイメージ、通説を覆していくもの。
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再読希望
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"読むべき本"と紹介されていた。
浸透している日本のイメージを覆す歴史・民俗学的な検証がされている。百姓は農民に限らず、船を有した豊かな豪商もいた、差別されていたと思われていた芸能事などは古代は朝廷配下であった、等。歴史的な転換は中世室町期。ここで貨幣経済、信仰、女性、町民などが変化す。 -
タイトルは盛り過ぎだが
内容はいい
犬神人など非常に興味深かった
4.6点 -
【2015年21冊目】
非常に論理的で面白い本だと感じられない自分の教養のなさが残念です^^;
これまでの歴史学の通説(教科書的理解)に待ったをかける一冊。
ですが、その教科書的理解が私の中に全くないのでありがたみ半減^^;
歴史を勉強し直してみたいな〜と思いました!
歴史好きにはオススメの本です(^^) -
百姓イコール農民では無かった。眉唾感はありますが、教科書には載らない歴史の表舞台から姿を消された個性豊かな人達が活躍する歴史観に凄くロマンを感じます。
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歴史に関する新たな知見を得ることができた。筆者が十分に確証を得ていないところがあったかと思うが,いろいろな歴史研究を調べて確かめていきたいと思った。
「14世紀の動乱,いわゆる南北朝の動乱は,日本社会自体の大きな転換にともなっておこった激動で,それまでとは違ったレベルで商品,貨幣,信用経済が展開しはじめ,政治・宗教のあり方にも大きな転換をせまったところからおこった動乱だと考えられます。」(362-363頁)
上記の引用部分が本書の重要な歴史観なのかなと思った。経済の変動が政治や文化,社会の変動をひきおこしていくという観点。自分もこういう大局的な見方をしたい。このような形で現在を分析するにはどうすればいいか。。。 -
今まで自分が思い描いていた日本の姿が違って見えてくる。特に室町時代を境に大きく変わったようだ。百姓=農民だと矛盾が多く、実は個々に海外との貿易や、漁業、工業に携わる人々が多かったと思われる。とても活き活きとした日本の姿。
また、そのように読み解いていくと、庄屋や代官、大名が年貢を計算し取り立てるために、経営から会計、マネジメントをしっかり行っていたことも分かる。 -
【読了メモ】(150420 17:45) 網野善彦 『日本の歴史をよみなおす(全)』/ちくま学芸文庫/2005 Jul 10th/これは何度か読まないとね。