火の起原の神話 (ちくま学芸文庫)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480092687

作品紹介・あらすじ

人類はいかにして火を手に入れたのか-世界のあらゆる地域、民族に伝えられた神話や伝説のなかに、文明への一歩を特徴づけるこの神秘への、人類の飽くなき問いが刻印されている。地底の神々や先祖と戦い、隠された火の秘密を盗み出すポリネシアの大胆な若者たち。火を起こす技を秘めた男を惑わして、秘密を暴くアフリカの王女。大神ゼウスから火を奪った罰として、30年間、鷲に臓腑をえぐられ続けたプロメテウスをめぐるギリシア神話-。『金枝篇』で名高い人類学者・フレイザーが、壮大な神話の数々を通して、太古の人間の精神に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 最初の火は動物が持ち、人間に与えられた話が多いことが興味深い。これは動物の特質を説明するためのもので、物理的な説明にはなっていない。古代人は、動物と人間の境界が極めて曖昧で、両者とも同じような知力を持っていたのではと考えていたのではないのか。

  • どんなふうに人類が火を手に入れ、使えるようになったのかを語った神話を集めた本。地域ごとに分類されているので、やっぱり地域が近いと神話の筋も近いのか、あるいは遠いところでも共通点があるのかなど見比べるのも楽しいです。

  •  とっても、イマイチだった。最初から、ほとんど最後まで各地の「火」にかんする神話を羅列しているだけだった。

     たしかに、各地の神話に違いがあり、同じ地域でも少しずつ話しつがれている内容が違うというこは理解できるような内容だが、少しくどすぎた。ほとんど同じ内容と思ってしまう神話も一つ一つ丁寧にのかっており、専門家ではない私にとってはつまらないものだった。

     また、最終章も「結論」と銘打っている割には、前章までの内容をまとめただけであって、一読すれば理解できるようなものを長々と描いているだけで、結論や筆者が言いたいことなどが全く伝わってこなかった。

  • 表紙裏
    人類はいかにして火を手に入れたのか――世界のあらゆる地域、民族に伝えられた神話や伝説の中に、文明への一歩を特徴づけるこの神秘への、人類の飽くなき問いが刻印されている。地底の神々や先祖と戦い、隠された火の秘密を盗み出すポリネシアの大胆な若者たち。火を起こす技を秘めた男を惑わして、秘密を暴くアフリカの王女。大神ゼウスから火を奪った罰として、30年間、鷲に臓腑をえぐられ続けたプロメテウスをめぐるギリシア神話――。『金枝篇』で名高い人類学者・フレイザーが、壮大な神話の数々を通して、太古の人間の精神に迫る。
    解説 前田耕作

    目次
    第一章  序論
    第二章  タスマニア
    第三章  オーストラリア
    第四章  トレス海峡諸島とニューギニア
    第五章  メラネシア
    第六章  ポリネシアとミクロネシア
    第七章  インドネシア
    第八章  アジア
    第九章  マダガスカル
    第十章  アフリカ
    第十一章 南アメリカ
    第十二章 中央アメリカとメキシコ
    第十三章 北アメリカ
    第十四章 ヨーロッパ
    第十五章 古代ギリシア
    第十六章 古代インド 
    第十七章 要約と結論

  • 読みたい本。
    「金枝篇」のフレイザー。

  • 相変わらずフレイザーはブッキッシュだ。『金枝篇』同様にエピソードのカタログ。いろんな本から集めたものを二次的に掲載しているので、どの程度信用していいんだかわからない。
    このテーマではやはりレヴィ=ストロースの『神話論理』がすごいな。

  • 火の持ち主から盗んで持ってくるタイプの神話は知ってましたが火が水と戦って負けて木や石の中に逃げ込んだから木をこすり合わせたり石を打つと火が得られるという神話が「その発想はなかったわ」感たっぷりで興味深かったです。

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