ちくま日本文学001 内田百閒 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480425010

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  • 内田さんの小説は、ひねくれたファンタジー!!

  • まったりしているときにぽつぽつ読みたい百閒先生。
    二日酔いの頭にいったりきたり。

    「豹」「波止場」
    夢なのか本で読んだ話なのかわからなくなるような錯覚。

    「長春香」
    夢の記憶と現の記憶の間で、ドイツ語は只管暗記する。

  • 幻想的で怪奇的。
    内田百閒と泉鏡花をちょっと比較して書いてみます。
    同じジャンルで真逆な世界を書いていると思うので…

    泉鏡花の作品は…濃い霧で自分がどこに居るのか分からなくなり、そのうち自分の姿も見えなくなってしまい、目に映る世界に翻弄される様な雰囲気。

    内田百閒の作品は…世界はいたって普通なのに、知らぬ間に自分の肉が削げ落ちてしまい、目に映る世界も「きっと自分の目が間違っているからだろうな…」と思わす雰囲気。

    不可思議に翻弄される事、不可解を受け入れてしまう事。
    どちらが怖いかって言うと、私は後者の方が怖いな。
    世界はいたって普通なのです。百閒の世界も普通なのです。


    この[ちくま日本文学]シリーズはお薦め。
    トップバッターに内田百閒を持ってきたのに拍手喝采っ!

  • 「なんとなくこの話に近い感じを経験したことがある気がする」
    そんなフワッとした感覚にさせてくれる短編が盛りだくさん。

    ショートショートではなくて、こういうのを何と言うのでしょう。

    11.12.30

  • 完読は未。漱石の夢十夜的短編小説である花火や冥土は面白く読めるが随筆は大正の時代背景がよく解らないので、ちょっとしんどい。冥土というタイトルの本があるのでそちらをゲットしようかな。その前に読むつもりなのが「ノラや」

  • 不安定な気持ちになるけれどしばらくしたら思い出してまた読んでいる。

  • 前半の幻想的な短編も後半のエッセイもそれぞれとても面白く読んだ。特にエッセイは、作者の洒落っ気というか、素直に感じたまま連ねているのがすっとぼけた印象に読めるのがとてもさわり心地が良い。が、個人的にはやはり前半が好き。短編を上手に書ける作家は格好良い。印象的だったのは「冥途」「件」だけど、いちばんぞくっとしたのは「サラサーテの盤」。

  • 月刊IKKIで連載されていた特別阿房列車、区間阿房列車を漫画化した一條裕子作の阿呆列車を読み、内田百閒という人物に興味が出てこの本を読みました。とても面白かったです。文章も読みやすく、ところどころに洒落が効いていて。人間味が溢れていて、ふふふと思い出し笑ってしまう。この中に納められた話の中では「餓鬼道肴蔬目録」が気に入りました。

  • 後半の私小説よりも前半の気持ち悪い話の方が好き。非常に後味が悪い。そこがまた良いのだけれども。

  • 憧れの人(数人)に薦められたので、文字をなぞるように読んでいる。この人の文字の上をするする滑るのは気持ちがいい。日中より枕元に似合う。そういえば私は猫好きに憧れることが多いのだな。ないものねだりかな。

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