- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480428486
感想・レビュー・書評
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タイトルそのまんま、お二人の対談集。
5年くらい前の対談ですが、内田先生が言っていることが震災後も全然ブレてないのがすごい。
二人が掛け合うごとに話がどんどん広がっていって、面白い。橋本さんの著作は読んだことがないのですが、すっかり橋本先生のファンになりました。
橋本さんの「教養というのは、くだらないことを分かるためのパーツ」という話がおもしろかった。ことにこのお二人の対談は、哲学から古文から映画から義太夫・能楽に宇多田ヒカルまで知ってないと、すみずみまでは楽しめないものなぁと実感。あぁ、世の中のことが全部知りたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
テーマとか気にしないで、おもろいなぁとかなるほどなぁとか思いながら読めばいい本。
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対談集の苦手な私が珍しく楽しめた。
たとえば文学者の語る公共の概念が特に面白い。
社会学者や政治学者ではなく、文学(研究)者と文学(執筆)者が語る公共:一人ひとりが自分のできることを「お互いさまだからね」と差し出すこと。相手のそれを受け取ること。
橋本治が「理解できないことを書かない」「理解してから書く」「理解するとは、自分がその話し手になりきれること」という基準を持っていることにも驚き、その責任感に胸が暖かくなった。
今度、ひとつ読んでみよう。 -
橋本治さんと内田樹さんの対談を納めた本。
またしても、内田本です(笑。
ここ半年くらい、内田樹さんの本は、結構な頻度で読んでいて、もはや、内田ファンなんだろうと自認しはじめておりまが・・・・。
この本の魅力は、当代きってのコトバの使い手二人による、ハイブローな会話なのですが、正直、何回も「もうやめよう」と思ってしまいましたw。
なんというか、結論がないというか、どこに向かって会話が進んでいくのか、全然読めないw。
主には内田さんがコトバを投げかけ、それについて、橋本さんが、自由奔放に思いついたことを喋り、それを内田さんが拾いなおそうとするんだけど、言った先からまた次の話題へと展開していってしまう、みたいな、収拾のつかない会話が繰りかえされます。
読みようによっては、頭の良い二人(二人とも東大卒)が、自分達の知識の深さと感性の鋭さを自慢しあっているだけじゃないか、って感じもしなくもないのですが、それでもなんとなく、読了しちゃうまで、頑張って読ませちゃうんだから、何かしら、魅力があるんでしょうね。
ただし、そんな感じでどこに行くのか、何を結論にするのかなど眼中にない本なので、断片的に、ぐっとくるフレーズはあったものの、読後感としては、「終わった~」ってなもんで、何かを得られた感は、あまりありませんでした。
まぁ、休み明けのぼけた頭にはちょうど良い刺激なった、というところでしょうか。 -
とてもおもしろかった。頭のよい(独自の視点を持ち深くよく物事を考えておられる)ひととひとの、忌憚なくなされるおしゃべりを一緒に聴く楽しみ。
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『桃尻娘』の橋本治氏の奇抜な発想、言い回しに惚れこんだ内田樹氏によるインタビュー録といった感。