コーヒーと恋愛 (ちくま文庫 し 39-1)

著者 :
  • 筑摩書房
3.48
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本棚登録 : 2098
感想 : 210
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480430496

感想・レビュー・書評

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  • 昭和の庶民のテンポの良い会話、あと無根拠に前向きな空気、ラストが快活で良かった

  • 小旅行の車中用で物色中に、書店のキャッチみて。普通に読めたけど、出てくる主人公全員に共感できず、ちょっと残念な時間潰しだったかも。

  • 約60年前の小説と思えないほど、読みやすく軽快だった。
    登場人物が癖のある、理解し難い人ばかりだったけれど、主人公の人柄なのか、文章のせいなのか、深刻さがなく、コミカルでそれがよかった。
    この時代の作品で、結婚を選ばずに自分の人生を生きる選択をした女性を書いているのが斬新で、すごいと思う。し、だからこそ古臭い印象なく読めるのかもしれないと思った。

  • 読み進めるのに苦労した、。

  • 登場人物に愛着が湧かず読み進めるのが辛かった。評価高い人が多いから私の読解力の問題なんだな。


  • コーヒーにここまで振り回される人生あったら面白いと思ったけどもし自分がこの立場だったら流石に嫌になりそう、笑

  • コーヒーじゃなくて、私を見て!!!というもっともなお話。

  • 高松に行くと読みたくなる。
    そして、読むとしばらく獅子文六を読み返したくなる。

  • 昭和の時代背景が漂うユーモアたっぷりの恋愛小説。主人公、モエ子はドラマの人気端役だが、物語もテレビドラマを観るような感覚で読んだ。
    43歳のオバさん(作中ではおばあさんとまで言う)が主人公の恋愛話は余程変わっていると思うが、その展開も中々新鮮で、恋愛心理だけを延々と書き連ねながら表向きのエピソードはほぼ皆無に近い恋愛小説とはちがって展開を楽しむ事もできる。登場人物それぞれが、人物像を持ち、説得力があり、そして皆に共感できるところは流石と感じる。
    60念前の小説だが、文体はここまで違うか、と思うほど。嫌いではなく、むしろ味わい深いし、面白い言い回しに感心する。終盤の物語のまとめ方がとても好きです。黎明期のテレビ業界事情がかなり詳しく、当時の読者はここにも興味をそそられたのではないかと想像する。今の業界の人が読んでどう感じるか聞いてみたい。
    他の作品にも興味がわきました。
    あとがきで作者はこの作品でコーヒーをがぶ飲みし、相当体を悪くした模様。書き上げた5年後に死去しているところからも命を削って書いた本であることを知り、読ませてもらったことに感謝する思いが強まった。

  • 昭和の匂いを感じる、軽やかな恋愛コメディ。不思議とコーヒーの香りが漂ってくる文章。美味しいコーヒー飲みたいな~!

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著者プロフィール

1893─1969年。横浜生まれ。小説家・劇作家・演出家。本名・岩田豊雄。慶應義塾大学文科予科中退。フランスで演劇理論を学び日本の演劇振興に尽力、岸田國士、久保田万太郎らと文学座を結成した。一方、庶民生活の日常をとらえウィットとユーモアに富んだ小説は人気を博し、昭和を代表する作家となる。『コーヒーと恋愛』『てんやわんや』『娘と私』『七時間半』『悦ちゃん』『自由学校』(以上、ちくま文庫)。『娘と私』はNHK連続テレビ小説の1作目となった。『ちんちん電車』『食味歳時記』などエッセイも多く残した。日本芸術院賞受賞、文化勲章受章。


「2017年 『バナナ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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