- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480430496
感想・レビュー・書評
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獅子文六を文学座の重鎮としてしか認識していなかったので、この小説の軽さ(明るさ)には驚いた。
処分日2014/09/20詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今更ながら獅子文六の「珈琲と恋愛」。曽我部恵一推薦が色濃ぎて若干避けていたけど、女性視点から読んでも、こういうお人好しでも力強い女性あるあるが面白かった。可否会なる珈琲愛好会の意識がスノッブで今のブルータスの記事の様であった。文学座もこんなウィットに富んだ人がいたとは。
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アウシュヴィッツの本と平行して読了。しんどい内容の本のチェイサー代わりの一冊。
ところどころにニヤリとできるユーモアがあって、内容も全然軽いけど、昭和の古さを感じさせないくらい軽妙洒脱。獅子文六って、お洒落な人だったんだろうなぁ。もう何冊か読んでみようと思う作家の一人。お出掛けのお供とか、ちょっと何かを読みたいというときにお勧め。 -
文庫解説は曽我部恵一さん。
コーヒーを飲みたい気分にはそんなにならないという不思議! -
「気のいい女性」「いい脇役」のテレビタレントとして茶の間に浸透している坂井モエ子嬢。しかも、とても美味しいコーヒーをいれる事が出来ます。14年間同棲している新劇の演出家ベンちゃんが、「劇団の若いアンナ嬢を育てたい。」と同棲を解消し家を出ます。モエ子嬢は、時を同じくして初のテレビドラマの主役を射止め放送がはじまりますが、評判がよくありません。後援会からの洋行の話も消えそうになり、ベンちゃんと住んでいるアンナ嬢は溌剌とした演技で昇り調子。同じコーヒー同好会の菅との結婚話もでます。仕事、恋愛、コーヒーとこれからどうするか悩むモエ子嬢。どんな道を進むのでしょうか。昭和30年代の東京を舞台ですが、今も同じ女性の悩みがかいてあります。
獅子文六作品はこんなに面白い!と思える一冊。 -
コーヒーにまつわるテンポの良い文体で引き込まれているうちに、いつの間にやら3杯くらい飲んでいるおいしいコーヒーのような小説。時にはコーヒー飲みながらこんな小説はいいですね。
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昭和のコミカルなドラマをみているようだった。
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仕事と恋愛、結婚…どれかが狂うと全部ダメな気がしてしまうのは小説の主人公でも現実の私でも同じなのかな。特に恋愛に関しては悩んだり怒ったり上手くいかない事ばかりでもどかしいけどけどラストは晴れ晴れとして良かった。