- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480687340
感想・レビュー・書評
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教材研究用
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何げなく図書館で手に取った新書でした。
著者の思わく通りに、まんまと古典文学の楽しみ方に気がつき、すっかりハマりました!
今まで文学部ではどんな学びをするのか、何が学べるのかを深く考えたことがなかったのですが、歴史の文献や遺跡の発掘では知ることができない、古に生きた人々がどのように考えて生きてきたかを感じ、今生きている自分たちに繋げて考えるって素敵な学問だなぁと気付かされました。
ちょうど人に贈り物を選んでいたので、着物の贈り物の話は心に残りました。
古典への興味だけではなく、そもそもわたしはなぜ本を読むのかという問いを自問自答するきっかけにもなり感謝です。また、歌舞伎にも行ってみたくなりました。
幅広く知的好奇心をくすぐられる良き本に出会えて嬉しいです。このご縁をきっかけに、引き続き上野さんの著書を続けて読んでいこうと思います。
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初のちくまプリマー新書。新書が苦手で、途中で挫折してしまう私でも最後まで読めました!古典への興味がわいてきました!
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最近読んだ古典入門書は平安時代が中心で、上代の話や歌舞伎の話なんかはなかったのでそういった意味で新鮮な内容でした。
説話集や徒然草からの引用も他の本を読んでいても出てこないような話が多く、古典の幅広さを感じました。
その一方、内容としては面白さを伝えようと砕けたものの言い方をしているために、古典の面白さのどこを伝えたいのかイマイチ分からないところがあります。
古事記や万葉集や徒然草、宇治拾遺物語などの面白いと思うポイントがこれまで読んだ本とはちょっと違っていただけにこの筆者の面白いと思うポイントがもっと知りたかった。
こう言った新書を見ようと思う人はそれなりに古典を面白いと思っているような気がするので、面白いよ、役に立たないけど楽しいよ、自分で学ぶことが大切だよ、なんてことをそんなに言わなくてもいいんじゃないか、とも思います。 -
かなりくだけた文章で、著者が感じる古典の面白さを伝えようとする本でした。
文学だけに限定せず、歌舞伎や古典ゆかりの場所への旅行なども勧められていて、古典に敷居の高さを感じている人にも、入り込みやすい工夫がされていました。 -
「どうして国語(古典)を勉強しなかんの?」
受験のためだよ!
「国語は入試にいらないんだけど…」
「俺は就職するから、ぶっちゃけ卒業証書が欲しいだけなんだけど…」
古き人に習いましょう!
「小僧の寝たふりから何を学ぶの?」
「文法も必要なの? 四段活用、上一段?」
上野先生が本書で書かれている通り、高校生はシビアに教師を見ているように思います。
どうすれば古典を好きになってくれるか。この面白さが伝わるのか?そのきっかけが、本書の至る所に散らばめられています。
「どうして勉強しなかんの?」と思っている生徒。その答えのきっかけを見つけたい教師にオススメしたい一冊です。 -
優等生でない作者が書いた、「古典っておもしろいよ」という本。純文学青年でなくとも、人生の中でひっかかった出来事は古典と結び付けることができるし、逆に古典によって世界が広がったりする。「今」の「自分」がどう古典をおもしろがるのか、という視点で書かれているところが印象に残った。
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面白かったです。
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面白く書こうとしてるのはわかったが、あまり共感てきず。教員を目指す人には、納得のいくものにはなっていないかも。