コリーニ事件

著者 : フェルディナント・フォン・シーラッハ 酒寄進一

• 東京創元社 (2013年4月12日発売)

感想・レビュー・書評

[くんなさんの感想 · 2013年9月3日]

あっさりとした展開。

[あしあとさんの感想 · 2013年8月19日]

著者、初の長編小説だが、枚数はそれほど多くなく、又読みやすいです。
しかしここに描かれている内容はすごく重い、ドイツの小説であるという意味のテーマです。過去の戦争の告発で、ある意味他人事でないです。冒頭の残虐的描写と過去の犯罪描写に震えました。
ミステリーの体裁だが、これはもう文学作品であり、メッセージ小説です。

[kasukaさんの感想 · 2013年8月17日]

ドイツの法律を変えたという本書で、一体何が書かれているの気になって読んでみた。
読み終わって、なるほどと思いました。(ネタバレになるので詳しく書きません)
正確には、法律が変わったわけではなかったんですね。

淡々とした感じの文章が、前に『犯罪』を読んだ時にはちょっと気になりました。ですが、本作では中盤以降の法廷シーンでは、逆に読みやすい方向に働いている気がしました。

[motokichiさんの感想 · 2013年8月17日]

面白かった。
結局最後はナチに行き着いてしまうのかとうい感じもするけど。

[neneyokoさんの感想 · 2013年8月9日]

ナチの問題は相当、根深いものがある。

[nnktmfmさんの感想 · 2013年8月4日]

ラジオで勧めていたので購入。
短い本なのにフィーリングが合わずサクサク読めなかった。
前半から中盤が退屈に感じた。
でも後半は面白い。
前半の退屈さは後半との緩急の為かと思うくらい展開して行く。
この小説をきっかけにナチスの戦争犯罪を調査する委員会が設置されるくらいインパクトのあるオチだった思う。

重要な事が知らない間に決められていたという事はどこにでも起こり得る。
TPPなんかも話題の分野以外で、いつの間にか重要な事が決まってしまう気がしてならない。
ある意味ホラー小説だった。

[jitanさんの感想 · 2013年7月19日]

内容（「BOOK」データベースより）
2001年5月、ベルリン。67歳のイタリア人、コリーニが殺人容疑で逮捕された。被害者は大金持ちの実業家で、新米弁護士のライネンは気軽に国選弁護人を買ってでてしまう。だが、コリーニはどうしても殺害動機を話そうとしない。さらにライネンは被害者が少年時代の親友の祖父であることを知り…。公職と私情の狭間で苦悩するライネンと、被害者遺族の依頼で公訴参加代理人になり裁判に臨む辣腕弁護士マッティンガーが、法廷で繰り広げる緊迫の攻防戦。コリーニを凶行に駆りたてた秘めた想い。そして、ドイツで本当にあった驚くべき“法律の落とし穴”とは。刑事事件専門の著名な弁護士が研ぎ澄まされた筆で描く、圧巻の法廷劇。

[／まことさんの感想 · 2013年7月18日]

ドイツ財界の重鎮を射殺したイタリア人自動車工の国選弁護人になった主人公の弁護士ライネン。
引き受けた後に被害者が自分の友人の祖父で少年時代に温かな交友を持った人物であることが分かり、苦悩するものの自分の仕事を全うし…と言った内容でした。
射殺犯が犯人であることは明白、しかし動機については黙秘と言う追い詰められた状況から僅かな手掛かりで過去の因縁を解き明かし、法廷で述べる展開はナチス時代の出来事と相俟って静かだけれど深いものがありました。
戦争の傷は今も根深く残り、人々の心に潜んでいるのだ、と感じました。

被害者側の控訴参加代理人の辣腕ベテラン弁護士マッティンガーとライネンの法廷での遣り取りとオフとでの公私の使い分けがとても見事でした。マッティンガーの懐が深いのか、巣立ったばかりの雛鳥を見守り導くような印象を受けました。

[asabukiさんの感想 · 2013年7月12日]

戦争はその時代を生きた人だけを翻弄するのではない。

[kleiberさんの感想 · 2013年7月9日]

これだけ！？