川に死体のある風景 (創元クライム・クラブ)

著者 : 綾辻行人 有栖川有栖 歌野晶午 大倉崇裕 佳多山大地 黒田研二

• 東京創元社 (2006年5月27日発売)

感想・レビュー・書評

[金谷さんの感想 · 2006年8月25日]

競作。どれもそれなりに面白かった。綾辻さんのは、あとがきの方がとてもとても気になった！本編は悪いけど好みじゃないや。京極氏の名前にちらっと反応してしまうが。綾辻さんでウロボロスな話読みたかったなぁ。有栖川有栖の「桜川のオフィーリア」は、情景がとても綺麗。謎そのものはそれほどでもないんだけど。最初に軽く偽インタビューに関してアリスが正解しているていう前振りがあるので、単純に考える、と。学生長編4作目へと繋がるということで、そちらも楽しみだ。

[黒百合お七さんの感想 · 2006年8月12日]

　六つの川面に浮かぶ死体から始まる物語。「川と死体」を題材とした競作ミステリ・アンソロジー。あとがきまで収録されていて、創作裏話まで読めるのが嬉しい。　歌野晶午「玉川上死」／川に死体が浮ばないじゃん！明かされた（かもしれない）真相の後味の悪さではNo.1。冒頭からスゴイです。　黒田研二「水底の連鎖」：提示される謎は不可解で魅力的なのに、真相がかなり強引かと。あとがきが一番面白かった！さすがわくろけん！　大倉祟裕「捜索者」：「川ミス」じゃなく「山ミス」（笑）。実行可能なのかどうかは疑問だけど、硬派で面白く読んだ。　佳多山大地「この世でいちばん珍しい水死人」／創作デヴュー作とは思えない！どこか飄々とした語り口をとても面白く読んだ。次なる聖ペータ探索の物語を希望！　綾辻行人「悪霊憑き」／ホラーと見せかけて…。この作品が連なる幻想怪奇短編シリーズを早くまとめて読みたい。　有栖川有栖「桜川のオフィーリア」／謎解きよりも、オフィーリアの美しさが印象強く残った青春ミステリ。某シリーズの探偵が登場するので、ファンにはたまりません！　（2006.8.23読了）

[みぃしゃんさんの感想 · 2006年7月1日]

トリを飾った有栖川さん。やっぱり流石！歌野さんのは、よい子はマネをしないでください。

[黒猫亭佳林さんの感想 · 2006年6月16日]

2006.06.14
有栖川有栖の江神サイドの小説が載っているので思わず購入。第４長編の助走らしいです。火村サイドより、江神さんの話の方が早く読みたいのでむちゃくちゃ嬉しいです。

[hmurogaさんの感想 · 2006年6月3日]

2006/06/03読了

[IIIIIIIIIIllllllllll////////さんの感想 · 1970年1月1日]

著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Ａｎｏｔｈｅｒ 2001（下）』 で使われていた紹介文から引用しています。」