天の前庭 (ミステリ・フロンティア)

  • 東京創元社
2.86
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本棚登録 : 92
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017170

作品紹介・あらすじ

高校の工事現場で発見された白骨死体と日付の刻印されたボールペン。自動車事故で意識不明となり、そのまま九年間眠り続けた柚乃は奇跡的に目覚めたとき、すべての記憶を失っていた。父は同じ事故で死亡、母は柚乃が子供の頃、ドッペルゲンガーを見たと言った翌日に失踪していた。そして今、長い眠りから醒めた柚乃は、パソコンに残されたかつての自分の日記の中に、自分にそっくりな少女に出会ったという記述を見つける。ドッペルゲンガー、タイムスリップ、友達と注文した日付入りボールペン…彼女の行き着く真実とは?詩的な文体で紡がれた『ヘビイチゴ・サナトリウム』で読者を魅了した著者の長編ミステリ第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 夢から醒めた時に。
    目覚めたら大きく時代が変わっていたら、ただでさえ空白の時間を埋めるのが大変なのに記憶まで失っていたら踏み出す一歩すらないだろうな。
    フィクションにノンフィクションが混じっているのか、それすらわからない状態での日記ほど混乱するものはないだろう。

  • 【あらすじ】
    高校の工事現場で発見された白骨死体と日付の刻印されたボールペン。自動車事故で意識不明となり、そのまま九年間眠り続けた柚乃は奇跡的に目覚めたとき、すべての記憶を失っていた。父は同じ事故で死亡、母は柚乃が子供の頃、ドッペルゲンガーを見たと言った翌日に失踪していた。そして今、長い眠りから醒めた柚乃は、パソコンに残されたかつての自分の日記の中に、自分にそっくりな少女に出会ったという記述を見つける。ドッペルゲンガー、タイムスリップ、友達と注文した日付入りボールペン…彼女の行き着く真実とは?詩的な文体で紡がれた『ヘビイチゴ・サナトリウム』で読者を魅了した著者の長編ミステリ第二弾。

    【感想】

  • 図書館にて。
    時間や場所、設定や物語が交錯してちょっと散漫な感じ?
    私が理解できなかっただけかな?

  • 訳が分からないいまま読み進めて、なんとなくしか分からないままだった。

  • 初めての作家さんでした。

    んーーーーーーーー難しすぎる!内容もだが、一番、展開が。。。。タイムスリップ的な、ドッペンゲルガー的な、宗教物的な。。。。混ぜすぎ!!挙句の果てには漫画的なものまで出てくる。。。途中、いいかげんにしてよ。。。と投げたくなりました。。

    が!我慢(?)して読み勧める。。。そしてラスト。。。。それはないでしょう?????結局それ?みたいな。。。

    面白いと思う人、確かにいると思います。これも好き嫌いの問題でしょうが。。。こういう話が一番許せない。
    一言で言うと。。。 「つつもたせ」 。。。。?

    あれ?使い方当たってるかな?もったいぶってもったいぶって最後それですか。。。みたいな。。

    イントロとか、中間はすごい面白かったのにな。。最後に詰めすぎなんだよね。あんなごちゃまぜで出てきたら、そりゃうんざりだって。。突然性転換とか出てくるし。。。

    前振り(かなりの前)であったけどすっかり忘れた頃にやってきて。。とにかくしっちゃかめっちゃかな話でした。。。(失礼)

    も一回読まないと絶対繋がらない。。。けど!もう読みたくないです。。。疲れたくないです。。。ごめんなさいです。。

  • 現実と幻想が入り乱れる不思議なミステリー。どこまでが現実だったのかどこが幻想だったのか、読み終わってもはっきりしない。一応現実の世界で起こったらしき事象は解決しているのだが全て理解するには紙と鉛筆が必要なくらい。軽く読んでいると最後でため息が出るかも。
     カルト宗教のテロと言うちょっと古い題材ながらネット上で自然発生した宗教と絡めてあるのが読ませ所。読者を幻惑するいい小道具になっていた。不特定多数の参加する掲示板、今でこそ知らない人はいないだろうが、当時としてはなかなか目新しかったのだろう。

  • タイトルと著者名が醸し出す幻想的な雰囲気に惹かれて。

    難しかった。
    全体的な雰囲気は好きです。もったいつけたような展開も好き。
    でも、最後は詰め込みすぎかな・・・。
    SFチックなものが入ってきた時点で、事件との関連性がどうでもよくなってしまった。
    タイムスリップなどという目くらましを使わないほうが、ぐいぐいと物語を進められたんじゃないだろうか。
    惜しいなと思う。
    あと、「性転換」はいただけないよね、どうしたって。

  • ★あらすじ★事故で意識不明となり、奇跡的に九年間の眠りから醒めた柚乃は古いパソコンの中に高校生の頃に自分が書いたらしき日記を発見する。日記の中には自分そっくりの少女・ユナと出会った記述があるが、当時の友人達は誰も知らないという。見知らぬ少女は誰なのか?幼い頃に失踪した母親との関わりは…
    ★感想★最初に謎が提示され、記憶を失った主人公自らが究明していく…という構成は好みです。が、視点がバラバラだったり新興宗教やオカルト要素など詰め込みすぎて一つ一つが薄くなっているように感じました。真相は読み手に任せるという手法が許せる人向け。私は最後にきちんと解決される小説が好きなので読後感はよくなかったです。

  • ちょっとSFっぽいミステリ……と思った。幻想味も強いなあ。どこまでが真実なのか、というのが分からなくって、読み直したりもしたけれど。最終的には綺麗に納まった結末、という印象のある作品。
    死体とボールペンの謎……なんでこれ分からなかったかなあ(苦笑)。一番簡単だったのにね。でも事件解決よりもむしろ主人公の記憶の真偽を探る、という物語の方がメインだな。

  • 面白いけど、長い..

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著者プロフィール

1964年東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年から刊行された「活版印刷三日月堂」シリーズが話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気となる。主な作品に「菓子屋横丁月光荘」シリーズ、『三ノ池植物園標本室(上・下)』など。

「2021年 『東京のぼる坂くだる坂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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