一週間のしごと (ミステリ・フロンティア)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 173
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017200

感想・レビュー・書評

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  • 菜加のキャラクターがいい。

  • 2011/3/23読了。

  • 菜加はある日渋谷で母親に遺棄されたと思われる少年を(勝手に)保護する。幼い時から思いつきでいろんなものを拾ってくる菜加。隣人の恭平がいつもの通り後始末を押し付けられ・・・・と、そのさなかに少年が暮らしていたアパートから複数の自殺体が発見されたというニュースが飛び込む。

    ロシア民謡だかの「一週間」にあわせて物語は進んでいきます。月曜日に渋谷で子供を拾い・・・・
    インタールードに剣呑な物語を挟みつつ・・・なんとなくラストというか真犯人というかに予想が早い段階でついたんですが・・・・まあ犯人探しが物語の楽しさのすべてではないですし!!(笑)

    青春ミステリ、と呼ばれるジャンルらしいですが、「捜査能力を持たない学生が、普段の学校とかをどうにか両立させながらも真相を究明」という縛りがいいんでしょうね。きっと。現実感というか。警察小説とはまた違って。

  • もう少し、一人一人の登場人物を掘り下げて欲しい、かも。菜加のキャラが、微妙に苦手だった。話の展開は面白かったけど。装丁が好き。

  • 『恭平』は、今春私立高校に特待生として合格した一年生。非常に校則が厳しく、大多数を占める中学からの持ちあがり組からはいまだお客様扱いだ。
    そんな恭平の幼馴染の隣人『菜加』には拾い癖があった。犬や猫から、やたら凶暴なアルマジロなど、処理に困るものを拾ってくる。後始末は恭平の役目だ。

    そんな菜加が今回拾ってきたのは、人間の子供だった。渋谷の駅で母親に置きざれにされるところをみて連れてきたというのだが。
    翌朝、子どもの母親のアパートで、集団自殺があったというニュースが流れ・・


    つまらないと思っても、最後で変わるかな?と思いながら読んでいますが、面白い本はやっぱり最初から感じさせてくれる!と再確認しました。何かが起こりそうな感じ・・良いことか悪いことかはわからないけど(まあ悪い方だろうけど)何かが始まる予感、期待感というのを感じさせてくれます。こうなると当然読むスピードも上がるというもの、しかも止めらんない。

    我儘な幼馴染に振り回される主人公ですが、友人に「変な女」と言われ不愉快になるあたり、なかなかいいです。登場人物が生き生きと動いてる。我儘なだけのように見える菜加だって、読んでいけば恭平が助ける訳も分かるというもの。いや、やっぱりと~っても迷惑なのには違いないんだけどね。

    もちろんキャラだけではなく構成もうまいと思います。読み終えてから、ああ~ともう一度前をめくりなおす・・そんな瞬間が好きです。

    理屈抜きでホントに面白かったです。

  • 母親にどなられている可哀想な子供を見つけたのが事の発端なのか。
    それを連れてきてしまった彼女が事の発端なのか。
    最初がなければ次が起きなかった事を考えれば
    子供が発端のような気もしますが…どうなんでしょう?

    とりあえず彼女の行動にいらいらします。
    よく『わがままだけど共感できる所のある人』というのが出現しますが
    まったくもって考え方が共感できません。
    まぁこういう事はするな、というのは分かるのですが
    その後、自分のした事に対してまったく何もしないというか。
    散らかしたのが自分だというのに、片づけを他人にしてもらっている
    そんな状態に非常にいらいらします。
    途中、もうそれほど彼女も出てこないので
    ある程度落ち着きはしますがw

    全体としていうならば、あぁやっぱり、な部分ありですが
    楽しく読み終える事はできました。
    こういう子供、欲しいですね~。
    大きいほうでも小さいほうでもいいですがw

  • そんなもの拾ってくるかよ! と突っ込みたくなった。こんな幼馴染は、……ちょっとほしいかもしれない。

  • アマゾンで買ったのですが文庫だと思い込んでいたのでデカさにびっくりしました(笑。
    結構分厚いけどさらっと読めると思います

  • 迷子の男の子を保護した高校生が、知らないうちにおぞましい事件に巻き込まれる。登場人物それぞれがはっきりしたキャラを持っているので、ちょっとラノベっぽい。話の途中でなんとなく先がわかってしまうけれど、劇的な展開が続くので、最後まで一気に読んでしまいました。

  • ミステリ・フロンティア面白くなくはないんだけど、なんだか残念な作品が多い。この作品は・・・う〜ん、なんだろうなぁ。好きじゃないってことかな。。とりあえず、克巳くんだけは良かった。

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著者プロフィール

永嶋恵美一九六四年、福岡県生まれ。二〇〇〇年『せん-さく』でデビュー。一六年「ババ抜き」で第六十九回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。主な著書に『転落』『明日の話はしない』『ベストフレンズ』『視線』『一週間のしごと』、「泥棒猫ヒナコの事件簿」シリーズなど。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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