魔使いの呪い (sogen bookland)

  • 東京創元社
3.84
  • (11)
  • (21)
  • (17)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 121
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488019556

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 非常に面白かったです。子供向けにしては残酷表現が多いですが。あれこれ面白さはありますが、特にこの世界における女性の立場に考えさせられ、にやりとさせられました。

  •  あとがきの解説で、上橋菜穂子さんが語ってることに、まったくの同感。「七番目の息子の七番目の息子」で左利きゆえに、魔使いの弟子になったトムのハラハラドキドキの冒険&成長譚ではあるものの、ありがちな物語のようでありがちな物語じゃない。前巻は物語への導入部ということで、正直、まったくピンと来なかったんだけど、本格的に物語が動いてくるこの2巻では、途中から佇まいを正して読むことに。 前巻ではピンと来なかった「魔使い」という職業が、教会から迫害される立場、いわば教会の敵であり悪である存在というのが、ずしんと心に重く圧し掛かってくる。その教会すら、無実の人間を魔女と断定し殺してしまう、必ずしも正義であり善とはいえない存在で。この物語の中では、絶対の善も悪も存在しない。登場人物らは、絶えず善と悪のはざまで揺らぐことになる。 そんな中、主人公のトムは、自身の中で自問自答しながら判断し、自分の善と悪を見極めようとする。他人の意見に決して流されず(師匠の言いつけに逆らうことも/汗)、自分の信念が決してぶれない。そして信念に従って行動する姿は、とても好ましい。まだまだ半人前なのにー(笑)。 師匠の過去のこと、トムの母のこと、そしてアリスのこと。物語は今後、どう展開していくのか。とっても楽しみー。ほーんとに、一筋縄でいかないファンタジーです。だからこそ、大好きー♪

全14件中 11 - 14件を表示

ジョゼフ・ディレイニーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×