- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488024468
感想・レビュー・書評
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この方の作品はたいがい読んでいるんだけれど、最近はどうも「悪意」のなさに、作品の読みやすさが、悪い方に影響している感じがして「うーん」という感じだったんだけれど・・・(この感想もたいがいうーんというわけのわからない文章だけれど)
今回は、「悪意」の作用がよい方向にはたらいたようです。
もっといえば、探偵役の推理がさえ渡りすぎていたような。。。
もうちょっと鈍くして、話を長く複雑にし、それによってさらに作品が大きくなった気もするんだけれど。
これはこれでよし、なのでしょうな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
単純にこんな学生祭だったら自分の高校生活も
違っていたかも...?と思えるくらいにキラキラして見えます。
この方の作品はあまりミステリーを意識しないで
読んだ方が面白いので学園青春モノとして楽しみました。
ネガポジくんの何とも言えない選曲も意外と楽しめて、
そう来たか!とか...。でもあのクライマックスの
場面は「アキコ・ワダ」以外はないと思うんだけどなー。
全くの蛇足ですが今作中に登場する架空のバンド
「紅鮭芥子マヨネーズ」の音楽が気になった方...
是非「HOSOME」聴いてみて下さい(笑)。 -
一冊通じて文化祭の話。文化祭で流れるラジオでDJをつとめるのはDJネガポジと名乗る謎の男。壊れた時計塔を動かそうとする男。DJの正体を暴こうとする女。青春。だけれど、単に青春というだけではなく、ミステリー要素もあったり”思索”の要素もあり。ただ、え?となってしまう個所もいくつかあって微妙に消化不良。
2009/9/8 -
2009.09
文化祭に突然現れたDJネガポジとは何者? -
今までの竹内真の作品とはイメージがかなり違う。学園祭を舞台にした青春推理小説風であるが、中に出てくる“世界系”や“シンクロニシティ”などについて討論する場面こそが本作の主題なのだろう。自我・自意識・孤独・評価・誹謗中傷・匿名性・無責任・依存などのキーワードによって語られる今の子どもたちの精神は、情報という媒介により外部環境との間に直接的かつ密接な関係を否応なく持たされてということを再認識させてくれた。そんな環境・社会・世界の中で育ち・生きてゆくのは大変だろうな〜。と、シンプルで原始的な少年時代を過ごしたオヤジは思うのであります。柏原兵三の「長い道」の時代とどっちが生きやすいかな? いずれにせよ“〜である”“〜でなければならない”ことを求められるのは厭だな。
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文化祭で企画されたラジオ番組FM東天。その番組をしきるDJネガポジと名乗る男は、リクエスト曲を流しつつ携帯電話でのリレーインタビュー企画を進めていく。DJに乗せられて、壊れた時計塔に硬球をぶつけ始めた元野球部の山ちゃん、そして山ちゃんが惚れてるユーリ、DJネガポジの謎にせまる2年生のコーラ。果たしてDJネガポジの陰謀とは?・・・爽やかな学園青春小説です。
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青春小説として悪くはないんですけど、ちょっとできすぎというか、キャラクタに人間味を感じないというか…。二十年前の高校生じゃないんだから…
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文化祭にナゾのDJが現れ
彼のラジオに振り回される高校生達の1日。
十分面白いのだが
竹内作品としては少々物足りない。
初期の頃の突っ走り感が恋しい。
【図書館・初読・8/6読了】