アリス殺し (創元クライム・クラブ)

著者 :
  • 東京創元社
3.51
  • (169)
  • (272)
  • (300)
  • (100)
  • (31)
本棚登録 : 3062
感想 : 362
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488025465

作品紹介・あらすじ

複数の人間が夢で共有する〈不思議の国〉で次々起きる異様な殺人と、現実世界で起きる不審死。驚愕の真相にあなたも必ず騙される。鬼才が贈る本格ミステリ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 初めての小林泰三本。アリス好きな私からしたら完全に題名買いだったのだけれど…買って大正解だった。

    精神的にジワジワくるイヤミスばかり最近読んでいたせいもあってか、直接的なグロテスク表現や事件の謎を推理するミステリーは本当に面白くて一気読み。

    また改めて原作の不思議の国のアリスを見返してから、再度読みたい作品だ。



    作中何度も出てくるアリスの《既視感》と「おはようアリス」は、ゲームを初期化してニューゲームを始めたからなんだと気付いた時にはワクワクした。


    どうやらシリーズ物らしいので、他にも見つけたら読んでみようと思う。

  • 【ページ数】  254頁
    【読み応え】  ◎
    【ストーリー】 ◎
    【伏線回収等】 〇
    【グロ表現】  中
    ✎ メルヘン殺しシリーズ1弾

    とても面白くて、小説、長編ものに苦手意識のあった自分でもスラスラ読めてしまった!

    トリックも「不思議の国のアリス」の世界観を取り入れていてワクワク感があった。

    しかもストーリーの構成が新鮮だったし、何よりキャラの話し方がクセになる✨

    後半になるにつれ面白さが増していて読んでいて楽しかった!

  • 不思議の国のアリスの世界観や会話の再現度が高く、驚いた。ミステリとファンタジーを上手い具合に融合させいる点、胡蝶の夢的な文学要素も相まって、器用で上手い作品だなと感じた。ただ人を選ぶ作風なので、万人受けはしないかも知れない。個人的には楽しめた。

  • 結構、グロくて読後感がうわーってなった。私にはキツかったな。もうちょっと何か救いがないと。

  • えっ、わっ、ああー…
    ファンタジーのようなミステリのようなSFのような…

    何かの作品で登場人物が読んでいた記憶があり、借りてみた。
    斜め読み勢は終始もやもやを抱える一方、展開が気になって読み進める。でも結局不穏な空気がずっと漂い続ける。結果、よく分からない。

    印象に残ったし、つまらなかったとは思わない。結局一気に読んでいるのだから、魅力的な作品だとは思う。ただし、素直に面白かったー!という言葉は不適と感じる。

    不思議の国のアリスの言葉遊び含めた異世界感に引き込まれたし、こんな設定を考えつく時点で作者の頭の中は異次元。
    もう少し本腰で読めば良かったか。でも全部理解しようとすると挫折しそう…


    原作読んだこともないけれど、読んでおけば良かっただろうか…あまり助けにはならなそうだけど。

  • 栗栖川の正体は結構早い段階で分かったけど犯人とかはまだ何時もながら解らなかったの。

    不思議の国のアリスの原作にある頭のおかしい会話もしっかり再現しつつ夢と現のミステリはとても面白かった。

    機会が有ればシリーズを少しづつ読んでいこうかなぁ

  • 殺されるときの描写がグロいグロい。書評でホラー作家さんだと知って納得。

    ミステリーとしてはとても面白くて、私は犯人もトリックも全然気づかなかった。確かに最初にアリスと眠鼠は絡んでいたのにーとちょっと悔しい。広山准教授≠公爵夫人についても途中でヒントが出されたにもかかわらず全然分からず笑。
    広山准教授が狂人すぎるけど、やったことに見合う死刑になっててスッキリといえばスッキリしたかも。井森が死ぬところはあれ、探偵役が…!とどうなることかとびっくりした。
    振り返ってみると、ずっと事態が動いていて、常にどうなることかと気になって読めた。二つの世界が同時に進むし、それぞれで登場人物(登場動物?)の性格も変わってくるからミステリーでも飽きずに読める。続編のクララ殺しとドロシイ殺しも気になる。

  • 2023.12.03 図書館

  • 設定好きで途中まで楽しく読んでいたのに最後がグロくてグロくて
    そこまで詳細に描写しなくていいじゃん、と思ってしまった
    最初は面白過ぎてこのシリーズの他の本も絶対借りようと思ってたけど今はちょっと迷い中

  • 2023.11.9

全362件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2014年『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞受賞。その他、『大きな森の小さな密室』『密室・殺人』『肉食屋敷』『ウルトラマンF』『失われた過去と未来の犯罪』『人外サーカス』など著書多数。

「2023年 『人獣細工』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小林泰三の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×