クララ殺し (創元クライム・クラブ)

著者 : 小林泰三

• 東京創元社 (2016年6月30日発売)

感想・レビュー・書評

[harvest71さんの感想 · 2018年8月25日]

アリス殺しの続編（？）アリスは不思議の国、今回はアルプスの少女かなーと思ったけど少し違った。知らないキャラクター達だったのでイメージしづらかったのが残念。でも話は面白いしビルも相変わらず面白いです。

[tenori-medakaさんの感想 · 2018年8月13日]

仮想の世界の上塗りのような世界観が独特。現実世界とはかけ離れたストーリーは途中で嫌気がさす読者もいるだろう。蜥蜴のビルの腰がくだけるような会話に本当に腰くだけになる読者もいるだろう。
ただ、テンポに慣れてくると妙な心地よさすら感じ、先へ先へと読み進めたくなる麻薬のごとき魅力があることも確か。そして、蜥蜴のビルに愛着を覚えたとき、このシリーズに溺れていることに気づかされるのだ。

[caninhaさんの感想 · 2018年8月1日]

これは先に「アリス殺し」を読んでおかないと、状況把握でいないかも…？正直「アリス殺し」の方が衝撃が大きかった。つい同名者がそのアーヴァタールではないっていう予想してしまうから…

[sho3daiさんの感想 · 2018年6月30日]

アリス殺しから続くシリーズ二作目。前作で暴かれた地球と異世界のリンクとその仕組みを前提として進んでいくミステリ。ホフマン宇宙へと移動したトカゲのビルは不思議の国との違いに戸惑いながらクララ脅迫事件を地球とホフマン宇宙で捜査をしていくストーリー。前作の真相としてあった特殊設定を踏まえた井森の体験が面白い。また2つの世界のリンクが重要なシリーズであるが、前作よりもその関係はより複雑になっており、若干混乱しながらも楽しめた。

[学生選書@武蔵野大学図書館さんの感想 · 2018年6月13日]

武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000124899

[ゆめさんの感想 · 2018年6月8日]

アリス殺しの続編。
登場人物はアリス殺しの設定を引き継いでいるんだけど、それも伏線の一つだったり。
あれとこれとが入り混じってなにがなにやらだけど、その絡まった糸が解けて真相が明らかになった時の、視界が広がった感じがとても気持ち良い。
そうだったのかー！と。
今回もなかなかグロい表現が多いので注意。

[jyunko6822さんの感想 · 2018年5月28日]

ハイジの方のクララなのかと思ったら「くるみ割り人形」の方でした。一気に読まなければ誰が誰やらわからなくなる。
読んでいてもホフマン宇宙とこちらに登場人物がわからなくなる。きっとまた脅かされるのだろうと思ったら案の定。

[まふゆんさんの感想 · 2018年4月29日]

前作と違い、元ネタを知らないのでイマイチ物語に入り込めないのが我ながらもったいない（笑）
テンポよく進む会話と２つの世界を行ったり来たりする設定に置いていかれそうになりながら読了。
アリスの時にはいけ好かないぐらいのキャラだった井森が意外と抜けてて可愛いのがいい。

[しぐさんの感想 · 2018年2月18日]

2018.2.18読了 14冊目

[selolog さんの感想 · 2018年1月29日]

くららが死んだ。くららが死んだ。
その「クララ」じゃあないけれど。
テンポは前作そのままで、
他は新しいけど目新しくはないのかも。

著者プロフィール

1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第２回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回ＳＦマガジン読者賞国内部門、2014年『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞受賞。その他、『大きな森の小さな密室』『密室・殺人』『肉食屋敷』『ウルトラマンＦ』『失われた過去と未来の犯罪』『人外サーカス』など著書多数。

「2023年 『人獣細工』 で使われていた紹介文から引用しています。」