クララ殺し (創元クライム・クラブ)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 814
感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488025502

感想・レビュー・書評

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  • 201711

  • 前作はどんな話だったか確認するため、自身のレビューを振り返って見たけど、全く役に立たない事が書いてありました。

  • 『アリス殺し』の続編。

    前作にも登場した蜥蜴のビル(=井森)が探偵役となりクララ殺しの犯人捜しをする、という内容。
    相変わらずビルの会話は全然前に進まない(笑)
    前作からの免疫もあって、今回はそんな会話も楽しく読むことができました^^
    スキュデリのような受け答えをすれば、ビルのなんと純粋なことか(笑) この二人のやりとりはナイスコンビでした♪
    もう一度アリス殺しを読み返したくなる終わり方。時間軸はそういう風になってたのか!
    ただビルがどうやって『不思議の国』に戻ってこられたのかが解らず(思いだせず?)もやもや。。
    次回作、もありそう? だけどビルが居ないのはつまらないなぁ。。

  • 03/19/2017 読了。

    図書館から。

  • 前作を読んでいるからこそ疑惑を持ちながら読んでいたのに結局翻弄されてしまった。
    元作品の世界観がもともと複雑難解なような気がする。
    クララって最初はあっちのクララだと思っていたよ…。これもミスリードかな?

    ヤスミンにしてはグロ要素が少なめでした。

  • 夢の世界ともう一つの世界、アーヴァタールの関係は、前作ですでに語られていたので、今回はわりとパターン化しているというか、パズル的なきれいなミステリだった気がする。
    「クララ」という名前はミスリードにもなってて、元ネタ的にもおもしろい。
    しかし色々読み返したくなっちゃったなあ。『大きな森の小さな密室』とか。

  • 『アリス殺し』のシリーズ二作目。
    アリス殺しから引き続き、井森/ビルが登場。前作で死んでしまった井森/ビルが主人公で出てきたけど、井森は今回は3、4回位殺されるという。
    車椅子のクララが出てきてすっかり「ハイジだ!」と思ったけど違ってた。巻末にホフマン作品の簡単な解説が載ってる。黄金の壺は読んだことがある気がする。クルミ割り人形は断片的に知ってるかな。
    『アリス殺し』は物語終盤に向かって惨くグロくなる気持ち悪さがかえって癖になりそうな感じだったけど、今回はそれほどでもなく。でも、会話の妙というか、ビルと他の登場人物との会話が堂々巡り?不思議な輪に入っていく感じが面白かった。

  • アリス殺しの続編。
    なかなか難しく、読んでるうちに混乱してくる。
    ビルは殺されたはずでは?と思ったがスピンオフというか別世界の話なのかな?
    スキュデリとビルの会話が好き。
    続編もありそうな終わり方だったので、次作があれば嬉しい。

  • アリスの世界とはまた別の異世界で起きたクララ殺しの犯人に迫るSFファンタジーミステリ。今回の主人公は前作でも活躍した井森/トカゲのビル。ただ、『アリス殺し』と比べるとイマイチ。物語の構造があまりにも複雑すぎるし、かといってオチのインパクトは前作に劣る。また、題材としているホフマンの作品についても私は知見がなかったので、登場するキャラクターたちにもなじみがなく、その意味でもあまり楽しめなかった。一応、ホフマンの作品については作品が終わったあとに解説もついているが。

  • ミステリ。ファンタジー。SF。幻想。ホラー。異世界。ホフマン宇宙。
    『アリス殺し』の続編。
    小林泰三さん、鬼才すぎます…。
    わけが分からなすぎて、逆に面白い。
    ビルとスキュデリの会話がとてもコミカルで良い。正直、これが一番の魅力かも。
    スキュデリのアーヴァタール、まさかの登場でテンション上がった。著者の他作品で登場するキャラクターですよね!礼都もか。
    続編はもちろん、スピンオフの短編作品も描けそうな終わり方。次作が楽しみで仕方ない。

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著者プロフィール

1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2014年『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞受賞。その他、『大きな森の小さな密室』『密室・殺人』『肉食屋敷』『ウルトラマンF』『失われた過去と未来の犯罪』『人外サーカス』など著書多数。

「2023年 『人獣細工』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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