- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488025540
感想・レビュー・書評
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また睡眠時間を削られた。何という吸引力。鷹匠と姫と怪魚のお伽噺。因習に閉ざされた土地。漂う不快感の理由が知りたくて箸が止まりません。ストーカーの壊れっぷりがふっ切れてて戦慄できる。お伽噺をなぞったラストは美しい。
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贅の限りを尽くして建てられた館、冬雷閣。
そこで伝統のために生きる人たちと
伝統に押しつぶされそうになりながらもがく人たちの姿が描かれます。
登場するのは神社の巫女と鷹匠、施設出身の捨て子に大金持ちの夫妻
スートーカーに殺人犯に、、、
これはファンタジーであり推理小説であり恋愛小説でもある
波乱万丈ありまくりのお楽しみ満載の物語です。
現実離れした世界を思う存分楽しめます。
意外にも余韻が爽やかなのは、主人公の誠実に生きる姿故か・・・
結末が知りたくてグイグイと先へ読ませるストーリーでした。 -
親の顔も知らず施設で育った代助が養子として引き取られた先は、海沿いの小さな町。
田舎の古臭く狭い人間関係の中で翻弄される代助や琴子をはじめ、登場人物像がことごとく不幸にみまわれる。
最後に代助は幸せになれたのだろうか。
間違っても正月に読むような作品ではない(笑) -
孤児として施設で育った代助だったが、日本海沿いの小さな町の名家千田家の養子になる。千田家は鷹櫛神社とともに町を守る役割を担っていた。同級生には鷹櫛神社の巫女・真琴がいて、幸せな日々を送っていた代助であったが・・・
因習に囚われる小さな町の狭い人間関係がもたらす悲劇を描いた作品。 -
因習感強すぎでちと笑えるほど。
リーダビリティは大。犯人は自明だけれど。