何が困るかって

著者 :
  • 東京創元社
2.87
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本棚登録 : 833
感想 : 144
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488027445

感想・レビュー・書評

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  • ブラックな話がつまった短編集。

  • 基本的にどれもヘンテコな話。面白いかって言われるとちょっと微妙なんだけど、妙に惹きつけられる感じはある。

  • 短編集。
    怖い。たまに可愛い。割と好きかも。
    どれもあっさりしているので、合間に読むのに丁度良かった。

  • うーん、不思議なショートストーリー集。
    シュールな話も多く、ハテナな話もいくつかあって…何とも言えないカンジ。待ち合わせ迄の合間時間とかにサクッと読めちゃいます。

  • 不可思議なショートストーリー集。なんだかブラックでシュールな読み口のものが多いです。面白いのだけれど、どこかしらぞくりとさせられる読後感が残ります。
    お気に入りは「都市伝説」。都市伝説には興味があるし。うんうん、都市伝説ってそういうものだよねえ、と思うのですが。これは……あまりに邪悪だあ。
    「カフェの風景」も印象的。かなり皮肉で鬱屈している感じの一作だけれど。自分だけじゃなくって誰もがそうなんだと思えば、溜飲が下がるかも?

  • "「あー、おいしかったー!」
    店を出るときには、まだ並んでる列に向かって聞こえるようにね。だってこれ、お約束でしょ。そういうプレイでしょ。むっとした顔してるけど、それもイベントの一部だもんね。
    それからしばらくウィンドウショッピングなんかして、帰りがけにまた店の前を通る。列は途切れることなく続いていて、あたしは嬉しくなる。
    ねえ、あたしもう食べたよ。いいでしょ?
    「朝イチで食べといて、よかったね〜!」
    聞こえたっぽいヒトが、ちらっとこちらを見る。んじゃサービスサービス。"[p.88_ライブ感 Just Alive]

    少しどんよりする感じの短編集。

    "(知らないうちに、死んでた。とか)
    そして死んだことに気づかないまま腐って、それで落ちたとか。しかしそれでは、あまりにも現実離れしている。
    「ホラー映画じゃあるまいし」
    ゾンビなんて。笑いながら、指を三角コーナーに放り込んだ。さっきまで生きていた部分なら、生ゴミで合っているはずだ。
    とりあえず、右手の小指がなくなったところで生活に支障はない。
    まあ、なんとかなるだろう。"[p.181_何が困るかって Be in Trouble]

  • 何が困るかって、嫌な感じの作品の多さって所でしょうか。あれ、これイヤミス?って思ったものも。意地悪で陰湿で陰険で理不尽で本当に嫌な感じ。ごく普通に過ごしているつもりの人達も嫌な感じだったりする訳で、3人揃って姦しいなんて言われたらドキっとするけど、振り返って思う。私の場合話すのはそれぞれの事が殆どで回りを見てどうこうって事はない。仏様の作り方、神様の作り方・・・。仏様なんてのはこの風刺がどうこうの世論の中では「おい」って言う人がいるのかしら。中にはほっこりするものもあって、一服の清涼剤になっていました。

  • 週末の新幹線の中で、アルコールを飲みながら読みました。途中で良い感じで寝たりしながら、楽しみました。

  • 坂木さんの話は好きなんだけど、これは私にはまったく合わなかった。ごめん!

  • ショート・ショート。 面白かったなぁ。

    でも、もっと膨らました話も読みたいなぁ。

    黒くなっても坂木は坂木。 らしい作品の連続だった。

    でも、やっぱりちょっと物足りない。

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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