名探偵群像 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488162016

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  • 『名探偵群像』はシオドー・マシスン著のミステリー短編集で、「歴史上の有名人がもし、事件に巻き込まれ、生涯に一度限りの“名探偵”を演じていたら?」という着想で、十一人の偉人たちがかわるがわる難事件を解決する。

    ①アレクサンダー大王(紀元前三二三)
    ②ウマル・ハイヤーム(十二世紀)
    ③レオナルド・ダ・ヴィンチ(一五一六)
    ④エルナンド・コルテス(一五二〇)
    ⑤ドン・ミゲール・デ・セルバンテス(一六〇五)
    ⑥ダニエル・デフォー(一七一九)
    ⑦クック艦長(一七七〇)
    ⑧ダニエル・ブーン(一七七七)
    ⑨スタンレー、リヴィングストン(一八七一~七二)
    ⑩フローレンス・ナイチンゲール(一八五四)

    正直なところ、目次に並んだ人名を見てどういう人だったかすぐに言えるのは四人くらいだったので、章が始まるたびにWikipediaでのお勉強タイムを挟むことになったが、意外にそれが楽しかった。特に⑦⑨。物語として面白かった&探偵がかっこよかったのは①⑩。

    しかし何より私にとって大事なのは、序文をエラリー・クイーンが書いていることである!クイーンで序文といったら、かの怪しき紳士J・J・マック氏を思い出さずにはいられない。マック氏の存在や作家クイーンの凝った自己プロデュース実績を思うと、もしかすると本書の序文の内容もすべて嘘っぱちでマシスンなどという人物は実在せず、すべてクイーン、もといリーとダネイ二人組の自作自演だったりして…という妄想も浮かんでしまう(こんなこと言ってごめんなさい、マシスンさん)。
    そろそろエラリー・クイーンの評伝を読みたいな…。

  • ■書名

    書名:名探偵群像
    著者:シオドー・マシスン

    ■概要

    史に名を残すほどの人物なら、生涯に一度は何か事件にぶつかって名推理を披露
    したにちがいない──アレクサンダー大王、画聖ダ・ヴィンチ、アフリカ探検家
    のリヴィングストン博士、海洋探検家クック艦長、白衣の天使ナイチンゲールまで、
    歴史上の偉人11人が探偵として登場し、みごと難事件を解決する!
    大胆な発想から生まれ、巨匠エラリー・クイーンが絶賛した異色短編集。
    (amazon.co.jpより引用)

    ■感想

    歴史上の有名人は絶対名推理をしているはず!という前提で描かれている群像劇です。
    有名人と言われていますが、私は、恥ずかしながら半分ぐらいは知らなかったです。
    一応読む前にwikiで調べて、うすい知識を前提に読みました。
    それだけでも随分印象が違うので、本当に各々の背景をしっかり知っている方が読むと
    更に楽しめる作品なんだと思います。

    正直、ミステリー部分だけ見たら、そこまで深いトリックでもなく、目新しいものは無い
    と思います。
    それでも、この小説全体を読者に面白いと思わせるのは、やはり発想の勝利という感じ
    です。

    こういう作品は、読者の事前の思い込み/前提知識次第で面白さが何倍も変わってくる
    作品なので、主役の名前にワクワクするかたなら絶対に楽しめる作品だと思います。

  • 歴史上に名を残す人々を探偵役に据えたミステリ短編集。
    アレクサンダー大王、レオナルド・ダ・・ヴィンチ、ナイチンゲールあたりは馴染みがあるのだけれど、エルナンド・コルテスやダニエル・ブーンはググってああ、そういえば…というような程度。
    こんな自分にも各エピソードが如何にもそれらしく、楽しく読めた。決しておざなりなわけじゃないけど謎解き云々よりも雰囲気を味わう感じかな。
    これ、連載で読んでたら次の探偵は誰だろうってワクワクするよね。

  • ナイチンゲールやアレクザンダー大王たち歴史上の有名人物が探偵として登場する。
    読んでて泣きたくなったのは、自分の無知さ。
    欧米の歴史上の大物たちをピックアップしてるので
    知らない人・名前を聞いたことがあるだけの人が多くて
    ちょっと切なくなった。
    ダニエル・ブーンって誰!
    クック船長って実在?本文中ではただの船長。
    コルテスって残忍なイメージしかないんですが。非欧米圏在住として。

  • 有名人が探偵役になる短編集。
    私の勉強不足で知らない人もいたけれども!

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